そもそも宋神道(ソン・シンド)は強制動員されたとは言っていない。彼女は証言者としてはかなり正直で、40代の朝鮮人女性に誘われて現在の北朝鮮にある町、新義州の「紹介所」に連れて行かれたと語っていただけで、強制連行(徴用)とは関係ない。「慰安婦の実情を韓国に広く知らせた梨花女子大学の尹貞玉」とは、日本政府が朝鮮人女性を徴用し、年少の者を工場に、年長の者を慰安所に送りこんだとふれ回り、慰安婦騒動の口火を切った一人。つまり間違った情報で世間を煽ったお騒がせな女性でしかない。
「良心的日本人」「日本の極右勢力」「二度と戦争が・・・犠牲者が・・・」はいつものパターン。標準語に訳すと「左翼系知識人」と「日本の保守派」といったところ。少しはオリジナリティが欲しい。
そしてイ・スギョン(李修京)はどういう人かというと、図書新聞によれば:
韓国ソウル生まれ。2000年立命館大学社会学研究科博士後期課程修了。東京学芸大学大学院准教授。10年8月からケンブリッジ大学において研究専念期間中。日本社会文学会全国理事・評議員。2005年度日本女性文化賞受賞。2009年から東京学芸大学で「尹東柱記念文化祭」を日韓に渡る共同作業で催している。著書に『韓国の近代知識人と国際平和運動』、『帝国の狭間に生きた日韓文学者』、共著に『「種蒔く人」の潮流』、『世界史の中の関東大震災』、『平和を拓く』、『韓国と日本の交流の記憶――日韓の未来を共に築くために』など多数。
慰安婦証言や植民地支配の蛮行まとめる 日本で出版
【ソウル聯合ニュース】東京学芸大学の李修京(イ・スギョン)准教授は、日本軍の従軍慰安婦被害者や韓日の学者、作家らが日本の書評新聞「図書新聞」に寄稿した文章をまとめ、「海を越える100年の記憶」を出版した。
東京帝国大学(現・東京大学)の大学報が前身の図書新聞は、日本の帝国主義に反対し、良心的な知識人らの見解を積極的に取り上げてきた。昨年は韓日併合100年に合わせ、植民地支配の蛮行を告発する寄稿を1年間にわたり連載した。
李准教授は25日、「慰安婦の実情を韓国に広く知らせた梨花女子大学の尹貞玉(ユン・ジョンオク)名誉教授や、東京外国語大学大学院の金富子(キム・プジャ)教授らの研究者、慰安婦として強制動員された宋神道(ソン・シンド)さんら被害者の心情を込めて加筆作業をし、発刊した」と説明した。
李准教授はまた、「日本の極右勢力の反発が予想される状況の中でも、図書新聞社が積極的に出版の意志を示してくれ、多くの方から支援があった」と明かした。2度と再び戦争によって生活が破壊され、多くの犠牲者が生まれてはならないという生存者や研究者の熱い願いが本に込められていると語った。
聯合ニュース 2011.10.25