[資料] 韓国国連で慰安婦問題を提起--日本メディア
「解決済み」「未解決」で溝=慰安婦問題で日韓代表-国連
【ニューヨーク時事】国連総会第3委員会(人権)で11日、日本と韓国の代表が旧日本軍の元従軍慰安婦問題をめぐり、それぞれ「解決済み」、「未解決だ」と主張して譲らない一幕があった。
同委員会ではまず、韓国の辛東益国連次席大使が「第2次世界大戦中のいわゆる慰安婦」問題に言及。組織的レイプや性的奴隷は戦争犯罪であり、特定の状況下によっては人道に対する罪になると問題視した。
日本の兒玉和夫次席大使がこの後、発言を求め、「第2次大戦に関する賠償などの問題はサンフランシスコ講和条約や2国間条約で法的に解決してきた。日本は戦後、真摯(しんし)に過去と向き合ってきた」と強調した。
これに対し、韓国側の担当公使が「日本政府の法的責任はまだある」と主張。韓国政府が提案している、元慰安婦の賠償請求権をめぐる政府間協議を受け入れるよう求めた。兒玉次席大使は「日本政府の立場は説明した。それを繰り返すことはしない」と突っぱねた。
慰安婦問題、韓国が国連総会で批判…日本は反論
【ニューヨーク=柳沢亨之】国連総会第3委員会(人権問題)で11日、韓国がいわゆる従軍慰安婦問題について、日本の名指しを避けながらも「戦争犯罪」や「人道に対する罪」にあたる可能性があると批判し、賠償請求権を主張した。
日本は答弁権を行使し、「解決済み」と反論した。韓国の国連代表部によると、総会で慰安婦問題を取り上げたのは1997年以来14年ぶり。韓国は9月、賠償請求権に関する協議を日本に申し入れており、国際世論に訴えて日本に圧力をかける狙いとみられる。
韓国、国連委で慰安婦賠償に努力求める 日本は反論
ニューヨークで開催中の国連総会の人権担当委員会で11日、韓国が旧日本軍慰安婦による日本政府への個人請求権問題について取り上げ、国連機関と加盟国に賠償金支払いや救済措置へ向けた努力を求めた。日本は「法的に解決済み」と反論した。
韓国の辛東益(シン・ドンイク)国連次席大使は演説で、日本を名指ししなかったものの、「武力紛争での女性に対する性的暴力の増加を深く憂慮する」と述べ、被害者には「慰安婦を含む」と明言。「組織的なレイプや性的搾取は戦争犯罪であり、人道に対する罪」にあたると指摘し、国連機関と加盟国に(1)効果的な被害者救済措置(2)賠償金の支払い(3)加害者の処罰に向けて、最大限の努力をするよう求めた。
児玉和夫・国連次席大使が抗弁を求め、慰安婦問題について「多くの女性の名誉と尊厳を傷つけた、ゆゆしき問題と日本政府は認識し、誠実に謝罪してきた」と説明し、賠償については「サンフランシスコ条約や2国間条約で法的に決着済み」と説いた。
韓国 国連で慰安婦問題に言及
国連総会の人権問題を協議する委員会で、韓国は、いわゆる従軍慰安婦の問題で、日本との政府間協議が必要だという立場に理解を求めました。
ニューヨークの国連本部で先月から始まった総会では、各国の首脳らによる演説に続いて、課題ごとに設けられた委員会の協議が行われています。このうち、人権問題を協議する委員会が11日に開かれ、韓国政府の代表は、「戦争時の女性に対する暴力について、国連とすべての加盟国に対し、被害者への救済と賠償、それに加害者の裁判の実施に向けて、最大限の努力を促す」と演説し、いわゆる従軍慰安婦の問題について、日本との政府間協議が必要だとする立場に理解を求めました。これに対して、日本側は「日韓の請求権の問題は解決済みだ」と反論しました。この問題を巡っては、今月6日に行われた日韓外相会談でも、韓国側が「被害者が高齢だ」などとして、日本に対して政府間協議を求めましたが、日本側は協議には応じられないという考えをすでに伝えています。こうしたなか、韓国が国連総会の委員会で演説を行った背景には、この問題についての韓国の立場を国際社会に強調しておきたいというねらいがあったものとみられます。
ファイル:慰安婦問題、国連で訴え
国連総会第3委員会(社会・人道・文化問題)で11日、韓国が従軍慰安婦問題に触れ、「戦闘中の性的暴力犠牲者の増加を憂慮する。効果的な救済及び補償をすべきだ」と訴えた。一方、日本は「第二次世界大戦の補償問題はサンフランシスコ講和条約で決着した。95年に『女性のためのアジア平和国民基金』を設け、日本政府も最大限の支援をしている」と、解決済みとの立場を強調した。