2011/07/04

ティファニー・ションのドキュメンタリー


2011年7月2日、中国系カナダ人の女性若手映画監督が、第二次大戦中の日本軍従軍慰安婦を追ったドキュメンタリー映画を製作中であることがわかった。香港紙・星島日報の報道。

トロント在住、27歳のティファニー・ション(Tiffany Hsiung)さんは、州立ライアソン大学芸術学部で映像を専攻。07年に卒業後、数々の著名映画監督と共同制作を経験してきた。北京五輪の表と裏を描いたドキュメンタリー作品などに携わっている。

現在、ション監督が製作中の題材は第二次大戦中の日本軍従軍慰安婦。企画は09年に立ち上がったもので、トロント抗日戦争史実保護連合会(GA)が主宰する中国・韓国視察旅行に同行したことがきっかけだったという。そこで初めて当時の惨状を知ったション監督はそのまま現地に残り、3カ月間にわたって、現在も生存する慰安婦経験者に取材して回った。これまでに話を聞いたのは50人。史実だけではなく、彼女たち個人個人の悲しみや心の傷に焦点を当てた作品にするという。

すでに半分は撮影を終えているこの作品。9月からは韓国での撮影を開始し、一般公開は1~2年後を視野に入れている。作品の一部はすでに、カナダ国際ドキュメンタリー映画祭(HotDocs)で上映され、好評を得ているという。インターネット上で一般から資金を募ったことでも話題になっている。(翻訳・編集/愛玉)