2013/04/09

慰安婦騒動と日系米国人の困惑

日系移民一世はヘイトの壁に苦しんだ
(ジャップは出て行け。ここは白人の住む町)

ニュージャージー州のローカル紙のこの記事は、以前コメント欄で教えて頂いたと思うのだが、整理を怠って分からなくなっていた。それを、なでしこアクションさんに、やはりコメント欄で再度教えてもらった。記事の中から日系人のインタビューの部分だけ切り出した。

慰安婦騒動は、日系の出自に対する新たなヘイト・キャンペーン
(恥を知れ・日本)

韓国の反日運動が一部の韓国系アメリカ人を取り込み全米デビューを果たす中、日本人と日系アメリカ人との間には断絶がある。その事が、アメリカにおける韓国側のプロパガンダの拡散を許す要因の一つになっているのだろう。ただし、日系人が日本人と価値観(歴史観)を共有すべきだとは思わない。日本人と日系人の感想に差が出るのは仕方がない。日本人にとっては一昔前の日常の光景(身売り話)であっても、アメリカで育った日系人にとっては、遠いアジアでの出来事としか映らないのかもしれない。そうだとしても、事実関係についての認識のズレには修正の余地があるはずである。やはり、「過ちは繰り返しませぬから」の碑と、日本が数十万人の女性を拉致したと主張する碑を同一視させたままにしておいてはいけないのではないか?

・・・ニュージャージー州フォートリーの日系アメリカ人協会の代表、ミナ・ヨシガキ氏は、この問題を「微妙」だが、解決を両国の政府に任せてはおけない問題だと言う。彼女は、バーゲン郡の日系とコリア系は、仲良くやっており、慰安婦問題はアメリカで政治問題化させるべきではないと言う。

「あの記念碑は、教育の、教育目的だと言います。その点、問題ないんです」と彼女は言う。「日本人は広島や長崎に(原爆の)碑を建てました。アメリカ人を憎む為ではなく、犠牲者を忘れることのないようにです。それと同じです」

行政区の中の50所帯が所属する テナフライ日本人協会のカレン・フジイ会長は、慰安婦問題を巡る議論は彼女が出席したどの会合でも取り上げられたことはないと言う。フジイは、(バーゲン)郡が記念碑を設置を計画しているという話を知らなかったと認める。

個人的には、石碑には反対ではないと彼女は言う。しかし、日本人にとっては「自慢になるような話(瞬間)」ではない、とも述べた。

過去に起こった事については、それを尊重しようと思います。今さら(過去を)変えることも出来ませんし。だから、前向きに生きていけるようベストを尽くしているんです」「ここの日本人コミュニティは、この問題について知ってはいると思います。しかし、日常的に話題にするような問題ではないんです」・・・

NorthJersey.com 2013.3.7

日系人は、困惑しながらも強いて反対は出来ないという雰囲気か。各地の地方自治体で「慰安婦問題に関する意見書」が採択されている現状を見ると、日本の状況も五十歩百歩なのかもしれないが、日系人社会にもう少し知識があれば、地元紙の論調も中立になれたはず。こうして日系人に取材している現地の新聞は、日系人と韓国系のどちらかに肩入れする立場でもないのだから・・・。

慰安婦碑は原爆の碑と同じ?
日系人は慰安婦問題についてあまりに疎い


...Mina Yoshigaki, president of the Japanese-American Society of New Jersey in Fort Lee, called the issue a “sensitive one,” but one that should be left to the governments of each nation to resolve. She said Japanese and Koreans living in Bergen County get along, and that the comfort women issue should not be politicized in the United States.

“That statue, they say it’s educational, for educational purposes, and that’s fine,” she said. “Japanese people have put monuments in Hiroshima and Nagasaki, just like that. Not to hate American people, but to remember victims.”


Karen Fujii, chairwomen of the Tenafly Japanese Community Association, whose membership counts about 50 families in the borough, said the comfort women controversy has never been discussed at any gatherings she’s attended. Fujii acknowledged that she didn’t know that the county was planning to erect a memorial.


Personally, she said, she doesn’t object to the stone, although she said it’s not a “proud moment” for the Japanese.


“I try to respect what happened in the past, and we can’t change it now, so we do the best we can to live positively,” she said. “I think the Japanese community here is aware of the issue, but it’s not something that is up for discussion on a regular basis.”...

7 件のコメント:

  1. 在米日本人2013年4月9日 14:54

    私の周りにも日常生活には関係ないから 無関心の人もいます。
    歴史を知ろうともしないし、英語のウィキペディアに書いていることを信じている人もいます。
    その人その人によって違います。
    「またかよ」って韓国人は毎度のことで、ほっとけばって
    言う人もいるし、様々です。
    私はアメリカで明治期の日本人の足跡を辿ろうと、
    趣味で図書館通いをしたり、本を集めていましたから、
    歴史を知れば知るほど腹立たしくなりました。
    アメリカの美術館にいけば、日本の美術品がありますが 
    韓国のものはありません。
    図書館に行けば、日本の文化、アートについて
    アメリカ人、イギリス人が出版した本が山のようにありますが
    韓国のはあまりありません。
    韓国人にすれば、アメリカに来てはじめて自国のことを
    知ったのではないかと思います。
    そういった事も わずかながらは関係しているような気もします。
    友達とも話したのですが、
    日本にも、そして日系人の中にもこういう人がいるから、
    解決できないのかもしれないと。

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    1. >日本にも、そして日系人の中にもこういう人がいるから

      日系人については責められないと思いますが、日本人自身の問題は大きいように思います。

      話が飛びますが、日本人の「からゆき」についてです。からゆきさんの南洋や中国大陸への進出はよく知られているのですが、ものの本によると、アメリカの大陸横断鉄道の建設現場でも、からゆきが活躍したとのこと。もしかしたら、中国人クーリー相手に商売していたのかもしれません。しかし、日本の本には明確なソースがないので、どこまで信用できるのか疑問です。何かご存知でしょうか?

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  2. ただし、日系人が日本人と価値観(歴史観)を共有すべきだとは思わない。
    というのは、俺もそう思いますね。

    収容所に入れられつつ、若い日系男性らは志願してヨーロッパ戦線で
    果敢に戦った日系米軍は日本人として俺も誇らしく思います。

    第442連隊戦闘団
    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC442%E9%80%A3%E9%9A%8A%E6%88%A6%E9%97%98%E5%9B%A3
    第442連隊戦闘団(だい442れんたいせんとうだん
    英: 442nd Regimental Combat Team)は、第二次世界大戦中の
    アメリカ合衆国陸軍において日系アメリカ人のみで編成された部隊。
    ただし士官はその限りではない。
    ヨーロッパ戦線に投入され、枢軸国相手に勇戦敢闘した。
    その激闘ぶりはのべ死傷率314%(のべ死傷者数9,486人)という数字が
    示している。
    アメリカ合衆国史上、もっとも多くの勲章を受けた部隊としても
    知られる[2]。

    ヨーロッパ戦線での活躍 (いわゆるアルデンヌの戦いの中の一つ)
    1944年10月24日、第34師団141連隊第1大隊
    (通称:テキサス大隊 テキサス州兵により編制されていたため)が
    ドイツ軍に包囲されるという事件が起こった。彼らは救出困難とされ、
    「失われた大隊」 (Lost battalion) と呼ばれ始めていた[2]。
    10月25日には、第442連隊戦闘団にルーズベルト大統領自身からの
    救出命令が下り、部隊は出動した。
    休養が十分でないままの第442連隊戦闘団は、ボージュの森で
    待ち受けていたドイツ軍と激しい戦闘を繰り広げることとなる。

    10月30日、ついにテキサス大隊を救出することに成功した。
    しかし、テキサス大隊の211名を救出するために、
    第442連隊戦闘団の216人が戦死し、600人以上が手足を失う等の重症を
    負った。

    日系人部隊 第442連隊戦闘団 ①~⑤
    http://youtu.be/Uj-J8wuHaTI
    アメリカ陸軍第442歩兵連隊(US Army 442nd infantry regiment)
    http://youtu.be/IpjaQ8lJqmY

    太平洋戦線でも、日本軍に降伏の呼びかけや日本軍捕虜の通訳などに
    あたりました。
    米国への忠誠心は尊重したほうがいいでしょう。

    現在の段階でいえば、むしろ日本国内の国民一人ひとりが
    こういう慰安婦騒動の事態になっており、韓国の主張する慰安婦問題は
    日本にとって正確な情報を根拠にしているとは、いいがたいという事実を
    知ってもらうことでしょうね。
    日々の生活に忙しく無関心な日本人のほうが、まだまだ多いと思いますね。

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    1. 前は私も外国人相手に論争したりしていたのですが、今は日本人自身がこの問題(騒動)についてもっと正確に知るべきだ、日本人が分かっていないのに、海外の誤解を正すなど不可能だと考えるようになりました。

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  3. シリカ太郎さんに同意です。アメリカで頑張ってきた日系人や現在、がんばっている方々を巻き込んではならないと思っています。むしろ、在米日本人さんをはじめアメリカで暮らす日本人、日系人に対する変形した嫌がらせが今後、増えてくるとすればそれらを阻止すべく努力しなくてはいけないのは、日本国内の我々なのですね。日系人の方々はアメリカ人ですが、文化的につながっていると感じるのは、やはり彼らの前向きでコツコツとした姿勢です。それだけに巻き込むのは忍びないです。

    韓国に関する資料がアメリカにあまりないというのは興味深いですね。公開していないのかもしれませんが、朝鮮半島の研究はアメリカにとってもアキレス腱でしょう。もちろん、そのアメリカ人の中には韓国系の方も含みます。

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    1. 私は、日系人は日本と関係なく日系米国人としての道を歩んで欲しいと思っています。ただし、彼らが何かの拍子に自分のルーツである日本の事を知ろうとした時、ネットには反日国家によるデマゴーグしかないというのは避けたい。最低限、日本語でだけでもしっかりとした情報を提供したいと考えています。

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  4. 在米日本人2013年5月17日 8:17

    日系2世、3世になると、中国人、韓国人など同じアジア人として
    活動しています。
    http://www.rafu.com/2013/05/obama-meets-with-jacl-other-aapi-groups/

    この方達はおそらく石碑のことなどしらないでしょうが
    どう思われるのだろうかと思います。
    羅府新報、日系の新聞ですがやはり英語版では韓国人のことなども
    書いており、、なんだか従軍慰安婦問題は別世界?のような、、

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