2014/09/05

挺対協の前で日本政府を嘘吐きと呼んだ社会党(91年)日韓関係崩壊へ

慰安婦は国家総動員法で徴用されたと清水

さて、清水澄子議員二度目の登場。この時は、前年の11月に旗揚げした韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)の会長(ユン・ジョンオクか?)が来日して見守る中での国会質疑であった。ユン・ジョンオクらは、やはり前年の10月、海部総理宛の公開書簡の中で、90年6月6日の政府答弁を問題視、

清水傳雄氏は、「徴用の対象業務は国家総動員法に基づく総動員業務であり[...]従軍慰安婦の業務とは関係ない」[...]と述べております。[...]”天皇”直属の日本軍の要請で慰安婦用に「朝鮮人女子挺身隊」の動員を命ぜられ、済州島や下関の朝鮮人女性を徴用したという元労務報国会の動員責任者(吉田清治)の証言もあります。[...]また、上の証言や元慰安婦の話によれば[...]このような強制連行総動員業務として記されていなかったとすれば、それこそ日本軍がこの蛮行を隠蔽しようとした証拠ではないでしょうか。

海部俊樹総理宛の公開書簡 1990.10.17
と批判。「日本政府は朝鮮人女性たちを従軍慰安婦として強制連行した事実を認めること」などとする6つの要求を日本政府に突きつけていた(挺対協が設立される一月前)。

清水澄子は、前回(1990.12.18)の質疑で何度説明されても理解出来ず、「同じことをお答えして恐縮なんですけれども(国民勤労動員署関係は関与していなかった)」と答弁者をウンザリさせていたが、今回も出だしから「政府は、今でも、従軍慰安婦問題に国は関与していないという認識でいらっしゃいますか」と再び無限ループを開始(わざとやっていた可能性もある)。公開書簡に見えるように、ユン・ジョンオクらの方がまだ政府の説明を正確に理解していた。答弁者は辛抱強く清水に同じ説明を繰り返してやったが、今回も右の耳から左の耳へ抜けたようで、政府が「傲慢でうそつきだ」と逆ギレしている。「と申しますのは、国家総動員法に基づいて挺身隊(清水は慰安婦が挺身隊という名目で動員されたと信じている)というのは徴用を受けたわけです」、と清水。

それにしても、本文ではカットしたが、質疑の中で当時外務大臣であった中山太郎が韓国の外務省の次官の「今日ほど日韓関係が円満にいっていることはない」という言葉を紹介している。

来日中の韓国の外務次官と約四十分間会談をいたしましたが、政府間の関係は、韓国の外務省の次官のな(ママ)言葉をかりれば、今日ほど日韓関係が円満にいっていることはないという御意見でございました。

それが四半世紀経った現在、円満だった日韓関係は落ちる所まで落ちた。慰安婦問題だけが原因ではないが、教科書問題でも靖国問題でも、構図は慰安婦騒動と変わらなかった。「良心的」な日本人が韓国の反日勢力を焚きつけることを繰り返した結果が現在の状況だろう。つまり、清水らの社会党(や朝日新聞)的なものが、二十年で日韓関係を破壊したのである(それを彼らは、安倍総理のせいにしている)。



○清水澄子君 意見がありますが、ちょっと先へ行きます。

きょうは、韓国の挺身隊問題対策協議会の会長もそちらに来て傍聴をしております。この会は、昨年の六月、この予算委員会におきまして(の)、政府答弁が非常に納得できないということで三十五万人の韓国の女性たちの怒りの中で組織された会であります。

そして、私は今ここで御質問したいんですが、総理にお伺いします。政府は、今でも、従軍慰安婦問題に国は関与していないという認識でいらっしゃいますか。――いや、総理にお伺いいたします。

○政府委員(若林之矩君) ただいまの御質問は、通常国会におきます私の答弁との関係での御質問だと存じます。

私ども、従軍慰安婦の問題につきましては、労働本省でいろいろ調査をいたしましたけれども、資料等がございませんでした。さらに、当時の勤労局あるいは勤労動員署で働いていた人につきましてもいろいろと聞いてみましたけれども、こういった方々の話でございますと、全く従軍慰安婦問題というものにはこれらの機関は関与していなかったということでございまして、私ども、そういうことになりますと、全くこの状況を把握する手だてがないということでございまして、政府が関与していたか否かを含めて状況を把握できないということでございます。

○清水澄子君 まことに論弁というよりも、日本政府というのがこれほど傲慢でうそつきだということに今本当に私も心から怒りを覚えております。

と申しますのは、国家総動員法に基づいて挺身隊というのは徴用を受けたわけです。それと、今これだけ情報を持っている社会、前の体制と違うことは事実です。しかし、それは本当に誠意があれば調べる方法はいっぱいあります。私は今、時間がなくて持ってきませんでしたけれども、たくさんの手紙が来ています。自分は元軍人でこうしたという、本当にたくさんの資料を持ち出されて、日本政府がこういう答弁をしていることに自分たちも責任を感ずる、我慢できないという、そういう多くの日本の生存する実行行為者の皆さんからの資料さえ集まっているわけです。ですから、政府が本当にこれを集める気があればできると思います。

最近、ソウルで元慰安婦の方が、今おっしゃったような答弁にもう我慢ができないということで名のり出られました。そして今、秋にやはり法廷に出て日本の蛮行を証言したいと言っているわけです。そしてまた、韓国の女性団体からもこの問題を韓国の国会で取り上げるよう要求が始まりまして、秋の国会の議題になるということを聞いているわけです。

総理、日本政府の皆さん方の発言によって日韓の間の民間の友好ですら壊されていく、このことについて、これは大きな政治問題になる、外交問題になると思いますが、これは総理はどのように解決をされようとなさいますか、お答えいただきます。

○国務大臣(海部俊樹君) 日韓の問題につきましては、私自身も二度にわたる首脳会談で歴史の反省の上に立った認識を述べるとともに、未来志向型の日韓関係を築かなければならないということを盧泰愚大統領とも確認をし、また国会をお訪ねして与野党の指導者の皆さんともその問題については率直に話をしてきたところでありまして、厳しい反省に立った対応というものと、もう一つ、昨年五月二十五日の外相会談の際に、いわゆる朝鮮人徴用者等に関する名簿入手についての協力要請があったことは、これは労働省を中心に名簿調査を行っておるところでありますし、その結果、これまで九万人分の名簿を確認し、そのうち韓国政府への提出について保有者の了解が得られたものの写しを、本年三月五日、外務省が韓国側に提出したどころでありますが、政府は、こうした名簿の調査に専念したいと考えており、今後とも引き続いて労働省を中心として関係省庁が協力して誠意を持って対応してまいる所存でありますので、御理解をいただきたいと思います。

また、冒頭にお尋ねありました朝鮮人従軍慰安婦の問題については、先ほど関係省庁で調査の結果を申し上げたとおりでありまして、全く状況がつかめない状況であるということでありますので、私もそのような報告を受け、今後とも努力をあらゆる面で考えていかなければならぬと思いますが、実情についてはでき得る限りの調査をさかのぼってしてきたということでございます。御理解をいただきたいと思います。

○清水澄子君 納得できません。

アメリカやカナダは、日系人強制収容者の人権を回復するために四十年目からでも事実を調査する機関をつくって、そしてその実態を調査し、補償いたしました。私は、こうしたアメリカの民主主義を日本は見習うべきだと思います。

ですから、日本でもぜひそういう調査委員会を設置していただきたい、そして今、御理解くださいじゃなくて、徹底して調査をするということをお約束いただきたいと思います。総理、御答弁お願いします。

○国務大臣(海部俊樹君) 今申し上げましたように、既に関係省庁で協力をしながら、引き続き調査を続けてまいります。

○清水澄子君 改めて質問いたします。

ありがとうございました。(拍手)

○前畑幸子君 改めて調査するのではなく、日本に最も近い韓国、朝鮮のことを一番最初に考えて政治というものに取り組んでいただきたいと思います。


16 件のコメント:

  1. >そういう多くの日本の生存する実行行為者の皆さんからの資料さえ集まっているわけです。

    今からでも遅くはない、集まった資料を出し欲しいですね。


    やはりこの頃執拗に追及されていたのは軍・国家による国家権力の執行による強制連行(強制動員)。それも朝鮮半島におけるもの。女性の人権を訴えるなら、多数いたであろう日本人慰安婦には目を向けず、兎に角「強制連行」そして「政府は関与はないと嘘を付いている」と、それ以外は認めたくないかのような断定ぶり。

    「強制連行」と「政府の隠蔽と否定」があって欲しいと願っても止まない善意の人達が、慰安婦問題を無責任に煽っていたように思えてなりませんね…。

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    1. 本岡昭次議員は丸ごと善意の人だったと思いますが、清水澄子議員の場合はちょっと違うかもしれません。

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  2. こういう「良識的日本人」が日韓関係を破壊した側面は確かにあったでしょうけど、韓国人の腐った根性が根っこにあることも、今日の状態になっている原因があると思います。

    私が韓国人を「この嘘つきめ」と思ったのは、いわゆる「徴用工」の体験者が日本で働いていた場所を訪れるというTV番組を見たときでした。

    「日本人は、我々が逃げられないように、工場の周囲に掘割まで作っていた」とほざきよった。

    場所は門前仲町です。阿呆か!と思いましたね。私は30代の後半を門前仲町にあった会社のオフィスに通っているのです。門前仲町の隣りは木場です。昔から材木の集積地で、江戸時代から掘割は多いのです。今の川崎もそうですが、臨海工業地帯はもともと資材・製品の積み込み、荷卸しに縦横に走っている人工の掘割を使っている。掘割には橋も架かっているし小船も係留されていて、陸上交通および河川交通、沖合いの大型船との往来が自由にできるようになっている。今は高層ビル群になっている品川駅の東側だって、ちょっと前は倉庫群で、昭和20年代には私の親父が働いていた屠殺場があった。そも、特定の人間群を一ヵ所に閉じ込めるなら有刺鉄線と相場は決まっている。杭を打って有刺鉄線を渡せばいいだけ。それをなぜ、わざわざ掘割など作る必要があるか。

    朝鮮人は即席で何でも考えつき、絶えず被害者を装う民族なのだと、このときに思いました。

    ちょっと考えてみてください。下人が主人の前で「もうしわけ有りませんでした」と平身低頭している姿を。主人は「てめー、どうしてくれる」と怒っている。こうして、韓国が日本の頭を踏んづけていることができれば、下人は主人により多く供物を出さなければならない。おそらく、李氏朝鮮時代の両班貴族は、こうして下人たちをいじめていたのでしょう。韓国人が狙っているのは、こうした状況だと思います。

    吉田清治のような「良識的日本人」は、奴らが被害者と思い込むには都合の良い存在なのでしょう。韓国人が吉田のウソに飛びついたのは、こうした背景があると思いますよ。

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    1. そういう話を許したり歓迎する雰囲気が90年代までありましたね。それで、調子に乗ってますます話がオーバーになると・・・。

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  3. 「吉田が済州島で徴用した」「強制連行が総動員業務として記されていないのは、隠蔽した証拠」徴用令にも国家総動員法にも連行規定はない。連行は徴用ではないし、総動員業務でもない。違法行為だから、もしあったとしても、公文書に残るはずがない。この女は無い物ねだりをしている事に自分が気付いていない。

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  4. 日系人は敵国人、犯罪を実行する恐れがあるとして強制収容された。収容には連行が伴う。国民は犯罪者ではないので、徴用や徴兵は連行が伴わない。両者は根本的に違う。

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  5. 清水澄子は「従軍慰安婦は、国家総動員法に基づいて挺身隊として徴用され、強制連行された」と主張している。
    (1)挺身隊は従軍慰安婦ではない
    (2)挺身隊は徴用されていない。
    (3)戦争末期に挺身隊が事実上徴用とみなされる勅令が出たが、朝鮮で適用された例はない。
    (4)国家総動員法、徴用令では連行はできない。連行規定がない。

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  6.  徴用というのは、台湾・朝鮮から見ると本土で高給で働けるので、青年層のあこがれの的だったそうだ。試験があって、それに合格しなければならない。
     真珠湾攻撃時の日本のエリートは海軍兵学校や陸軍士官学校の卒業生で、身体頑健、頭脳優秀ということで将校になる人々。
     次が軍需産業で働く技術者。軍に入れなかった人たちがここで働き、学校で学んだ技能を生かす。徴用工は、これら技術者の下で働くから、将来、技術者になる道も開けていた。
     黄文雄さんの本を読んでいると、台湾からは徴用の試験に応募者が殺到していたことが分かる。朝鮮の場合、嫁にやるなら徴用工という言葉があって、高給で働けるということで、こちらも応募が多かったと、崔ケイホさんの本のどこかに書いてあったと思う。

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  7.  朝鮮からの徴用の実態として、1)船に乗って日本に来ている。任地には汽車で行っている。2)親元に仕送りができ、手紙もやりとりができている、という実態があって、強制連行はないですね。
     はるか昔、会社の図書室で外地土木史というものを読んだことがあって、香港から大量の中国人をインドネシアでの鉄道敷設のために運んだが、到着時には既に弱っていてすぐ死んだという記述があって、中国ではムリヤリ連行したかな
    と思っていたのですが、あれも今となっては実態がよく分からない。
     なぜって、当時の中国は、そこいらじゅうで飢饉と戦乱のオンパレードだったからですよ。平穏で豊かな土地に日本軍が足を踏み入れたわけじゃない。香港に人が流れ込むなんて昔から続いているし、今もそうじゃないですか。香港だけで土地が足らなくて、深センに土地を間借りして香港から投資して工場地帯を作っているけれども、鉄条網で何十キロも囲って人が入れないようにしている。
     当時、飢饉から逃れてきた人々なら香港到着時には既に相当弱っていたはずだし、似たようなことは大躍進期の後にもあった。

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    1. いろいろとありがとうございます。
      中国人労働者の動員の場合は、朝鮮・台湾・内地人の動員とは性質がが違うので、混同しないよう心がけています。

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  8. ブログ主様:

    このアップからあと2時間後ですが、今日の報道ステーションは見ものです。あの古舘が初めて朝日の慰安婦検証記事の件について報道するという。

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    1. どうも、「それでも慰安婦がいたのは事実」といったパターンに逃げたようですね。ネット上の情報を見る限りでは。

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  9. 木村社長は「検証記事の内容には自信がある」を繰り返したのです。

    この期に及んで、、、と思わないでもないが、それでも1)慰安婦報道の検証をするため、第三者委員会を設置する、2)改革の道筋がついた段階で、早急に自分の進退について決断をする、と発言したことは良かったと思う。

    これまでは、城攻めで言えば三の丸の一角がちょっと崩れただけだったが、これで、攻め口がドーンと開いた。朝日の中に手を突っ込まないと分からないことも多いから、次は、この第三者委員会の顔ぶれがどういうものになるのか、これが焦点ですね。桜井よしこさん、西岡力さん、阿比留るいさんあたりに是非入って欲しい。逆に、こういうウルサ方が入らないと意味がない。

    私の勘だけれども、木村社長がその地位に留まることは、もう1ヶ月も無理ではないかな。すると木村社長が社内のあちこちに配した子分たちは、たちまちにパージされる。

    臨時国会が始まるのは今月末だったかな。自民党や国会が動かないとできないこともある。例えば、クマラスワミ報告に対する外務省の反論書。和文の反論書は「正論」に載っているけれども、英文版があるはずだが見つかっていない。

    いよいよ、河野談話とクマラスワミ報告を血祭りに挙げるときがやってきた、そう思いますよ。

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    1. 分水嶺が見えた気がしますね。ただ、変化はゆっくりとしたものになるのではないでしょうか。

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    2. 変化はゆったりとしたものでしょうが、希望はあります。なぜなら、今、日本人が「草莽崛起」の状態にあるからです。
       92年に秦郁彦さんが済州島を調査して吉田清治のウソを見破った時点では、秦さんが孤軍奮闘という状況だったのではないでしょうか。教科書論争を経た97年ぐらいには中川昭一さん、西岡力さん、桜井よしこさんが、この問題でマスコミによく登場するようになった。
       2007年のマイクホンダによる米対日非難決議は、日本勢の米国ロビーが敗れた結果ですが、同時に、盧武鉉政権の異常さ、アメリカの異常さに多くの日本人が気づくきっかけとなった。このときまでにXPとブロードバンドが普及して、我々は安定的なシステムを手にするようになり、日本は本格的な情報化社会を迎えています。
       そして今、草の根レベルでたくさんの日本人が動き回っている。いよいよ、ハニワのような温厚な顔をした日本人ではなくなって、「大魔神」始動という感じじゃないでしょうかね。
       朝日の社長が謝罪会見に追い込まれているのも、畢竟、日本人の「草莽崛起」の結果ではないか。韓国人の大失敗は、反日オモチャで遊びすぎて、とうとう日本人に「草莽崛起」させてしまったことにある、と私は見ています。この影響は、今は僅かにしか見えないが、相当長期に渡って韓国を苦しめることになると思います。例えば、ハングルを学ぶにしても、韓国との友好のためではなくて、江戸の仇を長崎で討つためになってしまうようなものです。

      PS:
       「正論」に載っているクマ報告に対する外務省の反論書和文は、週明けぐらいに「バ韓国資料室」に載せておきます。

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    3. 反論文書、楽しみにしています。

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