2011/11/25

韓国大統領来日へ、慰安婦問題の成り行きを見守る日本メディア



竹島問題と慰安婦問題は現在日韓の間に刺さった二つの大きな棘である。竹島問題はともかく、慰安婦問題は一新聞社の火遊びから始まった虚構の国際問題である。日韓友好を望む者にとってはやりきれない話だろう。(産経の記事も追加)

韓国大統領が来月17、18日に訪日=慰安婦問題言及するか注目

【ソウル時事】韓国政府関係者は25日、李明博大統領が12月17、18両日に日本を実務訪問し、野田佳彦首相と会談する予定だと明らかにした。李大統領が竹島問題や元従軍慰安婦の賠償請求権問題などを取り上げるかが注目される。

日本側は李大統領の国賓訪問を招請していたが、李大統領は竹島問題をめぐる反日世論の高まりなどを受け、応じていなかった。年内に大統領が訪日しなければ、両首脳が相互訪問する「シャトル外交」が2年連続で行われなくなることもあり、実務訪問に踏み切るもようだ。 

また外交筋は、日本統治時代に朝鮮半島から持ち込まれた古文書1205冊のうち残りの1200冊について、日本側が12月1日にも引き渡すとの見通しを明らかにした。5冊については野田首相が10月に訪韓した際、李大統領に渡した。

時事 2011.11.25

「竹島」「慰安婦」慎重論拡大 韓国大統領、年内訪日で調整

【ソウル=加藤達也】韓国の李明博大統領が年内の訪日に意欲を見せ、日韓両国政府が首脳会談を含む訪問日程について調整を進めている。

しかし韓国が不法占拠している日本固有の領土、竹島(韓国名・独島)などにからみ、両国関係の好転が望めない情勢が強まって慎重論が支配的となり、訪日は不透明な状況となりつつある。

李大統領の訪日をめぐって日韓両政府は当初、国賓待遇を検討したものの、政治日程が折り合わず年内訪日は困難とみられていた。

ところが、野田佳彦首相が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への交渉参加を表明。これを受け韓国側は、東アジア経済の主導権が損なわれることを懸念し、日本側と来月17、18日、京都での首脳会談実施の線で検討に入った。

しかし「従軍慰安婦」を支援する団体が来月14日、ソウルの日本大使館前に「慰安婦の像」を建立する方針を変えていないうえ、竹島に新たな大型埠頭(ふとう)などを整備して実効支配を誇示する韓国政府の計画も明らかになり、武藤正敏駐韓大使が25日、建設に反対する意思を韓国外交通商省に伝える事態となった。

このため日本側には「この情勢下で首脳会談となれば(竹島や「慰安婦」問題の)議論は避けられず、議題化すれば対立が深まる」との見方が強まった。

韓国側にも「訪日の年内実現はリスクに見合うだけの利益がない」「(訪日の)可能性は50%程度になった」との声も出ている。

産経 2011.11.26