2013/05/29

伊藤真悟(AFP)「日本軍以外に性奴隷制はない」 橋下会見


日本以外の軍隊が性奴隷制度を活用した証拠はない、と言うAFP東京支社の伊藤真悟記者は、神戸生まれ大阪育ちらしい。慰安婦問題が外国紙で報道される時、しばしば日本名の記者がクレジットされているのに気づく。そういう人たちの知識の乏しさがこの問題を大きくしているような気がする。彼らは日本に対する外国人記者の偏見を是正するのでなく、倍化させる役割を果たしてしまっている。こういった人々を生み出したのは、道上尚史が言うように、日本の教育システムの欠陥に一因がありそうである。

仏軍の「慰安所」

公式かどうかはともかく(恐らく、日本軍の慰安所程度には公式)、フランス軍にも「慰安所」が存在した。フランスの通信社に勤務しているなら、調べるのは造作もないはずである。橋下は歴史家ではないので、政治家として発言を抑制したのだろうが、外国プレスの前でハッキリ指摘してやった方が良かったかもしれない。

橋下氏、外国特派員協会で会見「慰安婦制度は他国の軍もやっていた」

日本維新の会共同代表の橋下徹(Toru Hashimoto)大阪市長は27日、日本外国特派員協会(Foreign Correspondents' Club of Japan、FCCJ)で記者会見を行い、第二次世界大戦(WWII)時の旧日本軍の「従軍慰安婦は必要だった」などと発言した問題について3時間近く弁明に追われた。

橋下氏はこの日改めて、性の問題は旧日本軍に特有なものだったわけではなく、第二次大戦中の米国や英国、フランス、ドイツ、ソ連などの軍隊でも存在したと主張した。

ただ橋下氏は持論について根拠を提示することはなく、他国の軍が公式に性奴隷制度を活用していたという広く受け入れられた証拠も存在しない

橋下氏はまた、日本が「国家の意思として組織的に女性を拉致した、国家の意思として女性を組織的に人身売買した、この点を裏付ける証拠はありません」と述べ、日本が国家として「慰安施設」の運営に直接的に関与していた証拠はないと訴えた。Shingo Ito

AFP 2013.5.28