2013/12/05

慰安婦は日帝の「三光政策」 (金一勉)

これは、旧ブログのエントリーの再掲。



金一勉は挺対協のユン・ジョンオクにも影響を与えた。「天皇の軍隊と朝鮮人慰安婦」(1976年)は反日色の強い本である。

その女たちはその戦争中「お国のため」と称して「篤志看護婦」とか「軍要員」とか「女子工員」とかの名目で強制的に集められた17歳から20歳までの処女ばかりであった。そしてそれは日本軍首脳と朝鮮総督府日本の売春業者のボスの間で秘密協定を結んだうえ、「女子徴用」の形で大がかりな国策--すなわち日本帝国の「朝鮮制圧」の国策として敢行した国家的大詐欺行為であった。

・・・その8割~9割までが、うら若い朝鮮女性であった。ここにいう「慰安婦」とは日本軍独特の軍隊専属の女郎のことである。・・・朝鮮各地から17~20歳の娘ばかりを強制的に集めて「篤志看護婦にする」とだまして戦地へ送り込み、いきなり「軍隊娼婦」に投げ込んだのである。その数を「推定20万」と挙げるむきもある。

・・・それは [1]軍の要請にもとづき、女郎屋のオヤジが女を連れて乗り込んで店開きし、軍隊の性欲の処理に供したのであった。そして彼女らの多くは衰弱して命を喪い、北部ビルマの陣地では、いわゆる「玉砕」の前夜に防空壕に入れられたまま爆死させられた

・・・日本軍が、十数万という朝鮮の女性を連れ出して「娼婦」に抱えていたことも、「軍事機密」の名のもとに、ひた隠してきたものである。日本軍隊の「慰安婦」というのは、世界じゅうのどこの軍隊にもみられない、特異にして恥ずべき存在であった。

・・・日本軍隊が戦場で「慰安婦」を抱えるようになった事情には、次の四条件がそれを可能ならしめたと言えるであろう。

① 日本軍隊は戦場で、略奪と強姦を日常的におこない、それが習性となっていたこと。

② アジア各地に日本人経営の遊郭(売春業)が発展しており、これが「満州事変」を契機に、関東軍部隊の周辺に群がって繁昌したこと。

③ 対中戦争の本格化(1937年)と同時に、日本軍の首脳がみずから「陸軍慰安所」を開設し、のちに現地の売春業者と秘密協定を結び、これの [2]経営いっさいを委託したこと。

④ 「朝鮮」の民族独立の意欲を挫折せしめ圧殺せしめる根本策として、朝鮮の青壮年を朝鮮半島の外へ連行せしめる政策を樹てたこと。すなわち青年は兵隊に、若い未婚女性は「軍隊娼婦」に仕立てて「民族の消滅」を図ったこと。

これらの四点が噛み合って、朝鮮の未婚の娘を片っ端から徴発して、戦地兵士の「慰安婦」に投げ込んだのである。

・・・日本人業者たちは朝鮮各地から「女工募集」の名で女を釣って投げ込んでいた。直接・間接的に官憲から黙認されていたのはいうまでもない

・・・ところが対中戦争に突入するや、大部隊の投入と共に、大量の「慰安婦」獲得の必要から、現地司令部は各地の売春業者を動員する一方、朝鮮総督府に対しては「軍要員の女」の供出を依頼した。当時は軍人独断の時節だったのである。

そこで、大小さまざまの売春業者は軍に協力する国策企業を名乗りながら、朝鮮各地の警察まわりをし、白昼堂々と朝鮮娘を手に入れて、戦地へ連れ出すに至った。ときに総督府の、朝鮮での「三光政策」とも合致していたわけである。


整理すると、金は日本軍が悪徳業者に少女たちを拉致し虐待することを許していたという立場で、現在欧米で広く信じられている「日本軍に誘拐され、日本軍に虐待されていた」というイメージとは距離があるような気がする。

なお、金一勉は(初期だけ?)こういった業者が日本人だったと主張しているが、秦郁彦は女衒はほぼ全員朝鮮人、業者は日本人朝鮮人が半々と分析している。また、下のような新聞記事も残っていることから、金のように何もかも日本人の仕業とするのは無理がありそうだ。

朝鮮人の女が朝鮮人の女性を売り飛ばしていた事件
「魔女」「処女貿易」の文字が見える(東亜日報 1939)

日本に対する憎しみに満ち溢れた奔流のような金の文章だが、よく読むと、1921年の生まれだけにある程度の実情は察していたようだ。慰安婦の強制動員が国策だったという強引な展開こそあるものの、軍の周辺にいた「陰湿な『死の商人』・・・それは軍隊めあての売春業者」の役割の大きさに気付いている。それを端的に表しているのが、[注1][注2]の部分だろう。この点で、彼は後輩であるユン・ジョンオクとは違う。だが、ユンは金の著書から慰安婦制度が朝鮮民族に対する三光作戦だったという部分だけ引き継いでしまった。現在の慰安婦騒動の原型を作った本のひとつと言えるかもしれない。

9 件のコメント:

  1. >総督府の、朝鮮での「三光政策」
    併合時代の総督府。官憲の7~8割くらいが朝鮮人系日本人だったそうですね。
    併合時代の中期以降はそうだったろうと思われ・・

    燼滅作戦 - Wikipedia
    日本では撫順戦犯管理所等に収容され後に解放された
    中国帰還者連絡会が1957年に発行した『三光』からこの「三光作戦」という
    呼称が広がったとされる。
    戦術としてよく知られた呼称が中国語であることなどから「三光作戦は
    中国側のプロパガンダだ」と言われ、また「三光作戦」に言及することが
    「左派系のプロパガンダ」とされることも多く、これらの行為の実態は
    その有無も含めて議論がある。

    南京攻略戦でも周辺地帯を焼いたのは堅壁清野ウィキによると、
    国民党軍のほうでした。
    というように三光というキーワードって慰安婦問題の議論の
    複雑さを象徴してますね。

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    1. 太平洋戦争が始まった頃、警察官の4割が半島人だったそうですね。昔エンコリに一次資料がありましたが。

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  2. 朴裕河世宗大教授の「帝国の慰安婦」が出版され、慰安婦との面談によって、慰安婦を騙して戦地に連れて行ったのはほとんどが朝鮮人民間業者だったことを明らかにしています。慰安婦が性奴隷なら搾取した奴隷主は朝鮮人民間業者で、日本軍は客だったと言っています。この本は日本語に翻訳されていない。韓国で慰安婦として登録されているのは270人、彼女やその周辺から取材した結果のようなので、間違いない事実でしょう。

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  3. 三光とは奪い尽くし殺し尽くし焼き尽くすという事です。
    インフラ投資、教育制度、奴隷制度廃止、行政司法制度整備など日本は朝鮮に与え尽くした。
    感染症対策の徹底と生産力の向上で人口が急増し生かし尽くした。
    戦場となった外国は破壊され、国内は空爆と原爆で焼き尽くされたが、ひとり朝鮮だけは戦場にもならず空襲もなかった。そのため日本に密航していた朝鮮人達は終戦後焼け野原となった飢える日本から、朝鮮に帰って行った。つまり残し尽くされた。

    慰安婦も金をもらい軍に護衛されて移動し殺されることもなく日本人で敵国人なのに生き残った。与え尽くされ、生かし尽くされ、残し尽くされた。

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    1. 金一勉の発想はどこから来たんでしょうね?

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  4. 黄文雄、石平氏が指摘していることですが、和文漢字の光には明かりの意味しかないのに対して、中文漢字の光には「虐殺」の意味があるとのことです。宮脇淳子氏も同じ事をしていて、中文漢字の光には「きれいにさっぱりする」という意味があるということです。私は高校の頃に「三光作戦」の文字を教科書か市販の世界史の本で見たのですが、これは40年も前の事。40年経って騙されたことに気がつきました。また、最近出版された「マオ 誰も知らなかった毛沢東」(ユンチアン著 講談社)を読んで、毛沢東の暴虐が既に瑞金の時代からあって延安には粛清の嵐が吹いていたこと、周恩来が毛沢東の宦官に近い卑劣で情けない奴だったこと、毛沢東が戦中も戦後も「南京大虐殺」に一言も言及していないこと、を知りました。また、731細菌部隊のプロパガンダは朝鮮戦争中の米軍非難から出て、その後、日本非難に転用されていると思われました。

    もちろん、支那人や超汚染人のウソは許せないのだけれども、この際、慰安婦博物館でもなんでも、思いっきりぶっ飛んでやって欲しいと思います。時間をかけて連中のウソを暴いてやるから。その時、欧米人がどういう反応をするか。テキサス親父の大量生産になることは目に見えている。

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  5. 付記:
    黄文雄氏は台湾出身、石平氏は四川省出身の大陸人で現在は日本に帰化している日本人で、漢字のニュアンスの違いはよくご存知のはずですね。支那人はプロパガンダが上手です。我々は連中が我々と同じ人間と思ってしまうから騙される。ものすごいウソつきです。良い人間と悪い人間の区別は通用しない、悪党とすごい悪党しかいない。
     南京大虐殺のプロパガンダ映像で人を埋め殺しているシーンがネットでも見られますが、日本の戦争作法に穴を掘って人を埋め殺す習慣はない。しかも、どうして、その撮影を日本兵が許しているのか?その映像は毛沢東支配下の共産党が延安で散々にやっているから撮影され、毛沢東の嗜虐趣味を満足させているわけです。それが日本軍がやったというプロパガンダに使われていることは疑いない。

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  6. エドガー・スノーなんかも散々に騙されていて、「目覚めへの旅」なんかを読めば延安で毛沢東にも会っているのに、その背後でおびただしい人々が拷問され殺害されていることには全く気がついていない様子です。日本の財界人のLT貿易の時代から周恩来を「高潔の人である」などと評して騙されている。当時大学生だった私も騙された。大学の中国経済の教授らが多かれ少なかれ毛沢東の崇拝者で文革を高く評価する阿呆ぞろいで、こいつらには騙されなかったが、大学の外で財界人や社会人らが参加するセミナーで周恩来は異常なほどの高評価だったので、自然、そういう徳の高い人なのかと思ってしまった。孫文も日本からの援助が切れたとたんにソ連と組み、満州で日本を裏切りソ連に攻めさせる謀略に加担しているし、四川省から西をソ連に売り渡す代わりに援助をよこせと交渉をしているから、本来なら奴も売国奴なわけです。
     つまり、周恩来にせよ孫文にせよ、いかにも東洋の聖人君子然とした連中のスタイルとふるまいに日本人がまんまと騙されたというわけで、それは騙された日本人が悪いのだけれども、いい加減、支那人もその子分の超汚染人もウソつきであることと、福沢諭吉先生の教えをいつまでたっても守ろうとしない自分たちの愚かさに、我々は気づくべきなのではないか。



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    1. >テキサス親父の大量生産になることは目に見えている。

      彼は当初は中立だったんですよね。それが最近ではすっかり嫌韓になってしまい・・・。

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