2013/12/31

教学社教科書に絡め、教育省長官告発


教学社の教科書問題に絡み、教育部(省)長官を権力乱用の疑いで告発したというのだから、なんともはや。レイバーネットの記事は、シリカ太郎さんから。

「歴史歪曲の韓国史教科書、配布禁止を」元慰安婦ら仮処分請求

旧日本軍の従軍慰安婦被害者など9人がこのほど、歴史を歪曲(わいきょく)したとして論議を読んでいる教学社の高校用韓国史教科書の配布を禁止するよう求める仮処分申請をソウル西部地裁に行ったことが26日までに分かった。

原告は慰安婦被害者のキム・ボクトンさん(87)、キル・ウォンオクさん(85)をはじめ、強制動員被害者の遺族、独立運動家の子孫、1948年の済州島4・3事件の犠牲者遺族、韓国戦争(朝鮮戦争)中の保導連盟事件の被害者遺族、東学農民運動(甲午農民戦争)の運動家の子孫ら計9人。

原告は教学社が発行した韓国史の教科書が来年2月に高校に配布されるのを差し止めるべきだと主張している。

申立書で原告は「教学社の教科書は韓国の自主性を否定し、日帝の侵略を正当化するとともに、韓国が存立する根拠を否定している」とし、このまま配布されれば、原告らの人格権が損害を受けると主張した。

これに先立ち、教学社は来年配布予定の韓国史教科書に日本軍の従軍慰安婦と関連し「朝鮮人の慰安婦は日本軍部隊が移動するたびについて行くケースが多かった」という写真説明を付け、論議を呼んだ。慰安婦被害者や市民団体は「この文言は慰安婦の動員が自発的であったかのように誤解される可能性がある」と問題視した。

仮処分申請に続き、「真の教育のための全国保護者会」など21の市民団体は同日、ソウル西部地検に教育部(省に相当)の徐南洙(ソ・ナムス)長官を権力乱用の疑いで告発した。市民団体は「徐長官は教科書検定、検定監督の義務に違反し、学校長の教科書選定権限も侵害した」と主張した。


韓国:教学社教科書に慰安婦被害者などが仮処分申請

「教学社教科書の配布を禁止してくれ」

慰安婦被害者など仮処分申請…21の市民社会団体も徐南洙長官を告発

全国の高校で来年の新入生が使う韓国史教科書の選定作業が進められているが、親日独裁歪曲の是非を呼んだ教学社の「韓国史」教科書が結局法廷に立つことになった。問題の教科書を最終的に承認した徐南洙(ソ・ナムス)教育部長官も、職権乱用などの容疑で検察に告発された。

日本軍慰安婦の被害者など9人は12月26日午前、教学社「高校韓国史」教科書を 来年2月に学校に配布しないようにという内容の配布禁止仮処分申込書をソウル 西部地方法院に出した。この日、仮処分申込書を提出したのは強制動員被害者 の遺族イ・ヒジャ氏と日本軍慰安婦被害者の金福童(キム・ボクトン)、吉元玉 (キル・ウォノク)氏、済州4・3事件の犠牲者遺族のカン・ジョンホ氏、 報道連盟事件被害者のパク・ヨンヒョン氏など9人だ。

彼らは仮処分申請書で「教学社の教科書は、大韓民国の自主性を否定し日帝の 侵略を正当化し、韓国の存立根拠を否定している」と批判して、「国家による 国民虐殺の意味を薄めている。来年2月に教学社の教科書を配付すると、 元に戻せない人格権の毀損が発生する」と憂慮した。

元国会議員の丹斎 申采浩先生記念事業会のキム・ウォヌン会長は「憲法の価値も 否定するこの教科書で学生たちが学ぶと思うとじっとしていられなかった」と 仮処分申請をした動機を明かした。

同日午前、韓国歴史研究会と正しい教育のための全国父兄会、安重根義士 記念事業会など21の団体も徐南洙教育部長官を職務遺棄、職権乱用などの容疑で ソウル西部地方検察庁に告発した。

これらの団体は、徐長官が教科書検定と検定監督義務を破り、法にない専門家 協議会と修正審議委員会を設置して修正命令をするなどで職務を遺棄し、 職権を乱用して学校の教科書選定権限を侵害したと理由を明らかにした。