タイミングを逸したままあちこちで取り上げられたので、そのまま放置しているニュースは多いのだが、このニュースは、その後の展開が面白かったので捨てがたかった。
例のソ・ギョンドク(客員?)教授が、留学生の力を借りて1万枚の慰安婦ポスターを日本の主要大学40校に貼って回ったというニュースを「炎上メディア」ことJ-CASTが後追い取材をしたら、一枚も見つからなかったというオチ。
この人には慰安婦問題を訴える大看板をアメリカに設置するなど証明可能な実績はあるから、事実に嘘を交えて成果を誇張する人なのだろう。無名時代に40カ国150超の都市を巡って韓国語の辞書を配って歩いたとか、世界30都市に慰安婦ポスターを貼って回ったとといったニュースもあったが、この辺も怪しいのではないか?
岡山大に貼られたらしいポスター
大学の担当者が捜索したが、見つからず
大学の担当者が捜索したが、見つからず
ソ・ギョンドクは、今年の1月にも慰安婦ポスターを新宿や渋谷に1500枚貼ったと吹聴していたが、こうなるとこの時の話も眉唾である。あの時も現物が見つからないと話題になっていた。
日本の大学に従軍慰安婦ポスター掲示=韓国人教授
【ソウル聯合ニュース】韓国広報専門家として知られる誠心女子大学教養教育院の徐敬徳(ソ・ギョンドク)教授が留学生と共に日本の主要大学40校に旧日本軍の従軍慰安婦問題を訴えるポスター1万枚を掲示した。
徐教授は29日、留学生50人と共に3週間かけて日本の主要大学に従軍慰安婦問題に対する謝罪を求めるポスターを掲示したと明らかにした。
東京大学、京都大学、岡山大学、大阪大学、立教大学など40校の掲示板や学生食堂、寄宿舎、大学前の飲食店などに掲示したという。
「DO YOU REMEMBER?(覚えていますか)」と題したポスターは、1970年代に当時の西ドイツのブラント首相がポーランド・ワルシャワのユダヤ人虐殺被害者慰霊碑前でひざまずいて謝罪している写真をデザインしたもの。
写真の上には「ブラント首相の謝罪が欧州の平和に大きく寄与した。元従軍慰安婦のハルモニ(おばあさん)たちは日本が心から謝ることを待っている」という内容が英文で書かれている。
今年5月、米紙ニューヨーク・タイムズに掲載された全面広告と同じデザインで、今月からはニューヨーク・タイムズスクエアの大型看板に掲示されている。
もう一つのデザイン「DO YOU HEAR?(聞こえますか)」は昨年12月に米紙ウォールストリート・ジャーナルに掲載した全面広告と同じものだ。在韓日本大使館前で従軍慰安婦問題解決を求め毎週水曜日に行われる「水曜集会」の様子を撮影した写真が掲載されている。
徐教授は「対話と常識が通用しない日本政府を相手にするより、日本の将来を担う大学生を相手に従軍慰安婦問題を伝え世論を形成していきたいと考えポスターを掲示した」と説明した。
また、米国と欧州の主要大学でも同様に従軍慰安婦問題のポスターを掲示していく計画だとしている。
中央日報日本語版 2012.10.29
1月もそうだったが、他の掲示物の上に無理に貼っている
張りっ放しなら即問題になりそうだが?
日本政府には常識が通用しないとかどの口が言うかと思うが、こんな事で中央日報のようなメジャー紙に取り上げてもらえるのである。止められないだろう。
日本の40大学に「従軍慰安婦」抗議ポスター1万枚! 韓国の報道に大学側は「そんなポスターありません」
韓国の大学教授と韓国からの留学生50人が、京都大学など日本の主要大学40校に、旧日本軍の従軍慰安婦問題に抗議するポスター1万枚を掲示した、という記事を韓国最大の通信社・聯合ニュースが配信し、中央日報などの主要紙が2012年10月29付けの日本語電子版で掲載した。
大学教授は、常識が通用しない日本政府を相手にするより、日本の将来を担う若者にアピールする事が必要だった、などとインタビューに答えているが、本当にポスターは掲示されたのだろうか。
「慰安婦は日本が心から謝ることを待っている」
中央日報の日本語電子版によれば、実行したのは誠心女子大学教養教育院の徐敬徳教授。1万枚を3週間で掲示したポスターは2種類あり、一つは今年5月に米紙ニューヨーク・タイムズに掲載した全面広告と同じデザインで、70年代にユダヤ人虐殺被害者慰霊碑前でひざまずき謝罪する当時の西ドイツ・ブラント首相の写真が使われ、写真の上には
「元従軍慰安婦のハルモニ(おばあさん)たちは日本が心から謝ることを待っている」
と英文で書かれている。
徐教授は「対話と常識が通用しない日本政府を相手にするより、日本の将来を担う大学生を相手に従軍慰安婦問題を伝え世論を形成していきたいと考えポスターを掲示した」と説明した、と記事には書かれている。今後は米国と欧州の主要大学でもこのポスターを掲示する計画だという。
このニュースにネットで激震が走り、掲示板「2ちゃんねる」ではスレッドが林立する「祭り」に発展し「早くポスターを剥がせ!」「韓国は腐りきっている」などとバッシングが起こったが、次第にこのニュースに首を傾げる人が増えていった。それは、ポスターが見つかったという報告が全く挙がって来なかったからだ。
「ちゃんと報道しろ!」と怒る大学関係者
J-CASTニュースは、徐教授がポスターを掲示したと報じられた京都大学、岡山大学、名古屋大学、拓殖大学、立教大学に話を聞いてみたが、総務部や広報などの担当者は「そのようなポスターは見当たらない」と口を揃えた。岡山大学の担当者がこのニュースを知ったのは29日だとし、「学内の掲示板、食堂などありとあらゆる場所を調査しましたが、丸一日経っても何も見つかりませんでした」
と打ち明けた。拓殖大学の担当者は、29日からポスターに関する問い合わせが何件も来ているとし、「本当に迷惑な話です。報道は事実をきちんと書いてもらわなければ困ります」と怒り心頭の様子だった。
ネットでは、1万枚のポスターを40の大学に掲示すれば、単純計算で1大学あたり250枚だが、何も見つかってないとすれば、記事は、「捏造」か「虚言妄想」だという結論になっていて、
「これ絶対に嘘。本当なら2ちゃんで大騒ぎになっているよ。そんな情報どこにもない」
「またまた韓国に騙されてやがんのwww」
「情報のソースが韓国だろ、信じるやつがバカなんだよ」
などといった書き込みが出ている。
J-CAST 2012.10.30
1月、東京のターミナル駅に貼られたというポスター
他の掲示物の上に貼り、写真を撮ってすぐ撤去か?結局見つからず
大阪では市民団体のメンバーがポスターを探した(2012.1)