ユン・ソクウォンは韓国の水曜デモにも参加している (2012)
「戦うためではなく、(日本人と)真の友人になるためです」
こういう事をシラっと言えてしまうから、彼らはアメリカ社会を味方につけることが出来たのだろう。一方の日本側はと言えば・・・。
慰安婦:「『少女像』の悲しみを分かち合いたい」
ロサンゼルスに慰安婦象徴する少女像を建てたユン・ソクウォンさん
彫刻家に会いに自らソウルへ…昨年慰安婦の歴史に関する展示会開催
「日本の真の謝罪があるまで続ける」
米国ロサンゼルスのコリアン・タウンから車で15分ほど離れたグレンデール市の市民公園には「平和の少女像」がある。先月28日午前11時ごろ、市民たちは少女像の首に花輪を掛けて黙とうした。この像はソウル市内の在韓日本大使館前にある「平和の少女像」と同じ形のものだ。少女像は公園を横切る歩道を見詰めている。今年7月30日にここに少女像を建てたユン・ソクウォンさん(66)は「過去のつらい歴史をより多くの人々に見せたいという願いを込めて道端に建てた」と説明した。
きっかけは2007年に日系米国人のマイク・ホンダ議員(民主党)が発議し、国会に上程された「米下院121号決議(元慰安婦に対し日本政府の謝罪を求める法案)」だった。ユンさんは「ニューヨークにある『市民参与センター(旧KAVC)』からロサンゼルスも一緒に協力しようと連絡が来た。米国人議員が率先してこの問題を解決しようと努力しているというのだから、韓国人として何とか力添えしたいと思った」と話す。ユンさんは07年に大学教授・学生・自営業者ら十数人からなる「カリフォルニア韓米フォーラム」を結成、7カ月間にわたり毎週末、街頭署名運動を展開したり、連邦議員のオフィスを訪問したりして法案支持を訴えた。法案は同年7月30日に採択された。
従軍慰安婦問題解決を求めて在韓日本大使館前で毎週水曜日に行われる「水曜集会」が11年12月に1000回を迎えたことから、同大使館前に「平和の少女像」が建てられると、ユンさんはソウルに自ら行き、像を制作した彫刻家キム・ウンソン氏(49)氏に会って「米国にも像を建てたい」との意向を伝えた。少女像は今年7月に米国に到着、ユンさんは少女像が作られた意味を説明するため英語の標石も設置した。
1975年に渡米、現在は電子部品会社を経営しているユンさんは、呉雄鎮(オ・ウンジン)神父(社会福祉施設「コットンネ(花の町の意)」創設者)との縁で1999年にリンウッド市に古い住宅2軒を買い、身寄りのない韓国人高齢者のため米国内の「コットンネ」を設立した。ユンさんは「帝国主義時代の日本の蛮行を伝える一方で、少女像設置のための寄付は今年だけで7万ドル(約680万円)を集めた。つらく地道な活動だが、大勢の人々が賛同すれば意義深いことが実現できると信じている」と語った。
昨年はグレンデール市立図書館で元慰安婦たちが描いた絵や慰安婦の歴史などをまとめた2週間の展示会を開催した。元慰安婦のキム・ボクドンさん(88)がカリフォルニア州立大学で講演会を開いたり、フォックスTVでインタビューしたりする際も協力した。ユンさんの努力が実り、グレンデール市議会は昨年7月30日「121号決議を支持する」という決議案を通過させ、同日を「慰安婦の日」と宣言した。ユンさんは今でも毎週募金箱を手に街に立つ。「戦うためではなく、真の友人になるためです。日本政府の真の謝罪があるまでやめないでしょう」
朝鮮日報日本語版 2013.10.6