空に聳えるチョゴリの少女
恐らく12日に初めて韓国の反大統領デモに登場した巨大慰安婦像。作ったのは、韓国の民族問題研究所らしいのだが、「少女像」は反日のシンボルから民族のシンボルへと昇華し、そして今は反政府のアイコンとして使われている。慰安婦像の撤去は、ますます難しい状況になってきた。もっともパク政権は日韓合意を反故にする気はないようである。 [ソース 대학로에 등장한 대형 소녀상]
追記: 12月28日の水曜デモにも登場
朴大統領、光復節の式典で演説 慰安婦問題は言及避ける
韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は15日、日本の植民地支配からの解放を祝う「光復節」の式典で演説した。慰安婦問題の日韓合意をめぐり、両政府の取り組みが進展をみせるなか、「韓日関係も歴史を直視する中で、未来志向的な関係を新たに作っていかなければならない」と訴えた。
慰安婦問題をめぐっては、合意に基づいて韓国政府が7月末に元慰安婦を支援する財団を設立した。今月12日には岸田文雄外相が尹炳世(ユンビョンセ)外相との電話協議で、資金10億円を財団に速やかに拠出すると表明していた。
朴大統領の光復節演説は2013年2月の就任以降、4回目。慰安婦問題については直接的、間接的に毎回取り上げ、日本側に早期解決を求めてきたが、今回は初めて言及を避けた。合意の進展を評価すれば、合意に反対する一部の元慰安婦や支援団体がさらに反発しかねないと判断した可能性もある。
演説ではこれまで一定の分量を対日関係に割いてきたが、今回は最も短い。日本に批判的な内容はなく、「歴史を直視」と釘を刺すにとどめた。一方で、「未来志向」という言葉を使うことでバランスをとり、関係改善に前向きな姿勢を示したとみられる。(以下略)
朝日 2016.8.15
慰安婦問題について朴大統領は「両国の枠を超えた普遍的な女性の人権問題だ」と強調しつつ、「両国民の傷であり、胸の痛む問題だ」と指摘。この問題を解決することで「お互いに傷口をさらに広げることがないようにしたい」とも強調した。
「両国民の傷」などの言葉が具体的に何を意味するのか明確ではない。だが、この問題が日韓の懸案として存在し続けることが、韓国側のみならず、日本側の国民感情を傷つけているという認識を示した可能性がある。
首脳会談も開けないという状況の中で日韓両政府は、「明治日本の産業革命遺産」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産登録の問題でも激しく対立した。歴史認識を巡る対立が、日本国内の「嫌韓感情」の一因となっていることは韓国でも知られている。韓国紙の政治記者は「国民間の感情問題の深刻さも、朴槿恵政権が首脳会談の開催へ踏み切った要因の一つ」と指摘する。
毎日(一部) 2015.10.30
国連委:韓国が「慰安婦」に言及
国連総会第3委員会(人権)で12日、女性の地位向上に関する一般討論が開かれた。韓国の国連次席大使は国連総会第3委員会紛争下の性暴力について「多くの未解決のケースがあることは否定できない」と述べた上で「第二次大戦中のいわゆる慰安婦という被害者は今や、ほんの一握りしか生存していない」と指摘し、日本政府の早期の取り組みを求めた。
毎日 2015.10.13
朴大統領、慰安婦問題の解決要求 国連演説、安保法牽制
韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は28日、国連総会の一般討論演説で旧日本軍の慰安婦問題について、「解決策が速やかにまとめられなければならない」と述べた。10月末にも開かれる日中韓首脳会談の際に、安倍晋三首相との初めての日韓首脳会談が調整されており、その前に日本側に慰安婦問題解決を強く求めた形だ。
慰安婦問題について朴大統領は、第2次世界大戦当時に厳しい性暴力を経験した元慰安婦の女性がもう何人も残っていないと指摘した。その上で元慰安婦の女性が生きている間に「心の傷を治すことができる解決策」を要求。「過去を認識できずに、未来を切り開く道はない」と述べ、日本側に問題の重要性を十分に理解するよう促した。
演説では、集団的自衛権を行使できるようにする日本の安全保障関連法にも触れた。(以下略)
朝日 2015.9.29
◆旧日本軍慰安婦を国際イシュー化
朴大統領は昨年の国連総会演説で歴代大統領では初めて旧日本軍慰安婦問題に言及した。「戦時の女性に対する性暴行は時代や地域を問わず、明確に人権と人道主義に反する行為」と述べながらだ。今年も約160カ国の首脳の前でこの問題を持ち出した。普遍的人権レベルで言及した昨年に比べ、より具体的で強度も強まったという評価だ。
朴大統領は今回の演説では「第2次世界大戦当時に過酷な女性暴力を経験した被害者はもう何人も残っていない。この方たちが生きている間に心の傷を治癒できる解決策が早く用意されなければいけない」とし「過去を認知せずに未来を開いていく道はない」と述べた。政府関係者は「10月末または11月初めに韓日中3カ国首脳会議が開催される可能性が高まっているだけに、日本政府が進展した立場を示すよう圧力を加えた」と説明した。
今回の演説では、元慰安婦を念頭に、生存者が少なくなっており、「心の傷を癒やす解決策」が早急に必要だとも述べた。
問題は、朴氏が具体的な解決策を提示せず、日本の歩み寄りだけを求めていることだ。日本のアジア女性基金の活動を評価したこともない。基金は、韓国の元慰安婦61人に首相のお詫わびの手紙とともに「償い金」を支給している。
朴氏は「国連人権委員会の特別報告者らの努力を無駄にしてはならない」と語った。クマラスワミ報告は、慰安婦を「強制連行された軍用性奴隷」とするなど、事実誤認が多い。これに依拠した日本批判は受け入れがたい。
読売社説(一部) 2015.9.30
挺対協「憲裁判決4年、外交部は直ちに解決策提示せよ」
30日は、日本軍「慰安婦」問題と関連、政府が被害者の賠償請求権と関連して具体的解決の努力を行って来なかったと憲法裁判所が違憲判決を下して4年になる日だ。
韓国と日本政府はこれと関連して8回局長級協議を持ったが、解決策は出ないでいる。これに対し韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協、常任代表ユン・ミヒャン)は「直ちに解決策を示せ」と強調した。
挺対協は28日の午前、ソウル市社稷路の外交部庁舎の前で「光復70年、韓日協定50年、憲法裁判所判決4周年、憲裁判決にともなう韓国政府の日本軍『慰安婦』問題解決履行要求」記者会見を開いた。
彼らは会見文の中で「憲法裁判所の判決によって、これ以上遅くなる前に政府が自らの役割を果たすだろうと期待した被害者は、解放70年に達した今日まで変らず真の解放を叫んでいる」として「大韓民国政府に、いつまで日本政府が解決策を出してくることを待つ『日本望む外交』をしているのかと問わざるをえない」と批判した。
彼らは「安倍談話」に対する政府の評価を置いて、「韓国政府はこの言葉の遊びの談話を寛大に受け入れ未来指向の関係を云々している」として「その間、韓日関係正常化の前提条件として掲げた日本軍『慰安婦』問題解決は、再び遠ざかって行った」と主張した。
そして「ツートラック外交、実利外交をあげて(?)、まるで日本軍『慰安婦』問題が実利外交の障害物に過ぎなかったとばかりに急いで回避しようとするのではないのか憂慮の恐れがある。私たちの憂慮が取越苦労に終わることを強く願う」と強調した。
それと共に「憲裁判決から4年の間、韓国政府が日本軍『慰安婦』問題解決のためにどんな努力をしてきたのか被害者に明らかにし、これ以上被害者の苦痛な待つことを放置せず、即刻解決策を提示せよ」と促した。
特に、中国政府によって日本軍「慰安婦」関連資料が繰り返し公開されているという点を注目し、真実糾明のための「韓中日民官合同調査研究委員会」の設置を提案した。
この日記者会見に位置した日本軍「慰安婦」被害者であるキル・ウォンオクお婆さんは、「大韓民国の娘として韓国政府が一日も早く慰安婦問題を解決してくれるように願う。もう老いていつまでも待つのがしんどい」と話した。
ユン・ミヒャン常任代表は「韓国政府が日本政府と8回の協議を着実に進めてきたのを見て、希望を持って待ったが、なんの進展も見られず、いつまでも待てないと考えた」として「このような状況が続く場合、再び法的手続きを進めざるをえない」と強調した。
そして「被害者がいつまでも『私痛い』『私が生きている証拠だ』と叫ぶ他ないという現実が嘆かわしい。韓国政府が傍観だけせずに積極的外交を展開してくれること」を訴えた。
この日記者会見には挺対協関係者と「日本軍『慰安婦』問題解決のために飛び立つ希望の蝶」などの10人余りが参加した。
韓国:国連人権弁務官、元慰安婦と面会「解決に努力」
韓国を訪問中の国連のゼイド人権高等弁務官は24日、戦時の女性への暴力などをテーマにしたソウルの博物館で、旧日本軍の元従軍慰安婦の韓国人女性3人と面会した。韓国外務省によると、国連人権高等弁務官が訪韓し元慰安婦と会うのは初めて。関係者によると、ゼイド氏は面会で「国連は問題の解決に向け努力する」と述べた。
韓国側には、面会によって慰安婦問題が女性の人権問題であると内外に印象付け、日本側に対応を迫る狙いがあるとみられる。ゼイド氏の前任者ピレイ氏は昨年8月の声明で、日本政府が「包括的で公平、永続的な解決」を追求しなかったと批判している。
慰安婦被害者に会った国連人権高等弁務官「解決に向けて努力する」
ゼイド・ラアド・ゼイド・アル・フセイン国連人権高等弁務官が旧日本軍慰安婦被害者に会い、問題の解決に向けて努力すると述べた。ゼイド氏は国連人権分野のトップだ。
国連北朝鮮人権現場事務所のソウル開所式のために韓国を訪問したゼイド最高代表は24日、韓国挺身隊問題対策協議会(挺身隊対策協)が運営する「戦争と女性人権博物館」を訪問し、慰安婦被害者の金福童(キム・ボクドン)さん(89)、吉元玉(キル・ウォンオク)さん(86)、李容洙(イ・ヨンス)さん(86)と面談した。この日の面談は、ゼイド氏が「おばあさんたちの話を静かに聞きたい」という意向を明らかにし、実現した。ゼイド氏は事前に慰安婦被害者の事情について文書で受けていたという。
ユン・ミヒャン挺身隊対策協代表は「おばあさんたちが『よろしくお願いします』と言うと、ゼイド氏は『おばあさんたちは私の母と似た年齢だ。私は母の言葉をよく聞く。お母さんたちが話したことを解決するために国連で努力する』と答えた」と面談の内容を伝えた。面談でキムさんが「私たちが話すよりゼイド弁務官のような方が一度話すことが重要だ」と話すと、ゼイド氏は「生存しているおばあさんの肉声が重要で、力がある。おばあさんは私の諮問委員だ」と答えたという。
ゼイド氏は面談後、記者らに対し、「先任者のナバネセム・ピレイ最高代表が慰安婦被害者の苦痛に関する立場を表明し、私もそうしてきた」とし「慰安婦の立場を代弁するために努力する」と述べた。また「(朴槿恵)大統領に会って長官にも会う予定だが、それよりも3人に会うことがもっと重要だと考えた」と語った。
この日、慰安婦被害者はゼイド氏の上着に慰安婦被害問題を象徴する徽章を付け、慰安婦少女像を縮小した「平和碑」を贈った。李容洙さんは「わざわざ足を運んで私たちの話を聞いてくださったので、解決に向かうという信頼がある」と語った。
朴大統領 国連弁務官と会談=北朝鮮人権事務所に期待
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は25日、青瓦台(大統領府)で国連のゼイド・フセイン人権高等弁務官と会談し、先ごろソウルに開設された国連の北朝鮮人権事務所について「北の住民の人権を実質的に改善するための拠点として重要な役割を果たすよう期待する」と述べた。
ゼイド氏は同事務所開設や国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の活動に対する韓国政府の支援に謝意を示し、北朝鮮の人権状況改善のため努力を続けると約束した。
朴大統領はまた、ゼイド氏が来韓中に旧日本軍の元慰安婦の女性らと面会したことに関連し、「慰安婦問題の解決は韓日関係の未来志向的発展のためにも重要だが、戦時の女性人権保護の問題でもある」と指摘。苦痛に満ちた人生を送ってきた被害者の女性らが存命中に名誉と尊厳を回復することが重要だと強調した。
朴大統領「韓日関係、8・15談話など機会をうまく生かすべき」
朴槿恵(パク・クネ)大統領は1日、青瓦台(チョンワデ、大統領府)で、「韓日賢人会議」に参加している両国の政界・官界・財界の元老に会い、「日本政府がその間の韓日友好関係を支えてきた村山談話、河野談話など日本歴代政府の歴史認識を終戦70年の今年に明確にすることが両国関係改善のために非常に重要だという点で、今後8・15談話などの機会をうまく生かさなければいけない」と述べた。「過去の問題の望ましい解決を通じて、両国関係をより安定した基盤の上で発展させていくことができる」とも話した。
朴大統領を表敬訪問した席には日本側から森喜朗元首相、河村建夫元官房長官、茂木友三郎日韓フォーラム会長、佐々木幹夫日韓経済協会会長らが出席した。韓国側からは李洪九(イ・ホング)元首相、金守漢(キム・スハン)元国会議長、孔魯明(コン・ノミョン)元外務部長官、柳明桓(ユ・ミョンファン)前外交部長官らが一緒だった。両国元老は先月31日からソウルで会い、2日間の日程で第2回韓日賢人会議を開いた。
朴大統領は日本軍慰安婦被害問題に関し、「先週また一人の慰安婦被害者が亡くなり、生存者は52人となったが、1人でも多く生存している時に名誉が回復できるよう日本側の勇気ある決断を期待する」と述べた。
これに対し森元首相は「朴大統領の言葉を安倍首相に伝える」とし「安倍首相も日韓関係を非常に重視し、北東アジアの平和と安定のために韓国と緊密に協力するべきだと考えていて、村山談話と河野談話に基づいて行動していることをいつも話している」と伝えた。また森元首相は「今回の賢人会議で日韓両国の首脳が6・2国交正常化記念日と8・15終戦記念日を控え、負担なく会う日が早く訪れる環境をつくることが重要だということで出席者の認識が一致した」と述べた。李洪九元首相は「韓日関係の改善を望む気持ちは我々と大統領の共通点」と述べたという。
韓日代表団は朴大統領に会った後、記者会見を開いた。河村建夫元官房長官は「我々は早期の日韓首脳会談を期待するという考えを表し、朴大統領も我々と同じ認識だった」とし「朴大統領が森元首相の健康も心配し、訪問に感謝するという話もしながら非常に良い雰囲気で対話をした」と伝えた。
柳明桓元長官は「3月に安倍首相を表敬訪問したのに続き、韓日代表団が今日、朴大統領に会ったのは、両国の指導者が関係改善のための政治的な決断をしてほしいという懇請の意味がある」と説明した。
韓日賢人会議は3月に東京で最初の会議が開かれた。
朴大統領が方針転換、中国と「慰安婦」反日共闘
中国の習近平シージンピン国家主席は3日、韓国を国賓として訪問し、ソウルの大統領府で朴槿恵パククネ大統領と首脳会談を行った。
両氏の会談は、朴大統領の就任以来5回目。会談後に発表された共同声明の付属文書によると、両国は、いわゆる従軍慰安婦問題に関する資料の共同研究や相互寄贈で協力することで合意した。
中国側が働きかけてきた歴史問題での「反日共闘」に朴氏が応じた形だ。中韓両国は今後、慰安婦問題で連携して国際世論に訴え、日本に圧力をかけていくとみられる。朴政権が、同問題を巡る日本との政府間協議で、強気に出る可能性もある。
韓国政府は当初、中韓首脳会談で歴史問題を扱うことに慎重だったが、安倍政権が「河野談話」検証結果を公表したことに反発し、方針転換した。中国中央テレビによると、習氏は首脳会談で、中国の抗日戦争勝利と朝鮮半島の植民地解放から70年にあたる来年、両国が記念活動を行うよう努力すべきだと述べた。
対北朝鮮政策では、中韓両国が朝鮮半島での核開発に断固反対する立場を確認した。朴大統領は共同記者会見で、「習主席の訪韓は、北朝鮮の非核化への明確なメッセージとなる」と述べ、習氏が中国最高指導者として初めて北朝鮮よりも先に韓国を訪れた意義を強調した。
読売 2014.7.3
朴大統領、安倍政権を改めて批判 慰安婦めぐり独紙で
韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は25日付の独紙フランクフルター・アルゲマイネに掲載されたインタビューで安倍政権の姿勢を批判し、慰安婦問題での誠意ある対応を改めて求めた。ドイツの戦後の歩みにも触れ、「日本も学ばなければいけないのではないか」と指摘した。韓国大統領府が発表した。
朴氏は同日、核保安サミットが開かれているオランダ・ハーグで日米韓首脳会談に臨む。北朝鮮問題が主な議題で、日韓の歴史認識問題には踏み込まない見通しだったが、朴氏が改めて日本への厳しい姿勢を示したことで、会談での発言が注目される。
朴氏は「日本の一部政治指導者らが、過去の歴史問題や慰安婦問題で韓国国民の心に傷を与え続けた」とし、元慰安婦らの傷を和らげる「誠意ある措置」が必要だと訴えた。安倍晋三首相が河野談話継承などを明言したことは「多少、進展した姿で幸い」としたが、「日本政府は相互信頼を再び積み重ねるために、誠意ある措置をとらなければならない」と強調した。
また、歴史認識の壁を乗り越えるために東北アジアで共同の歴史教科書をつくることをすでに提案したとし、「私は東北アジア地域の平和的な協力のために努力している」と述べた。
朝日 2014.3.25
歴史問題で日本は対応を=「国民の心に傷」-韓国大統領
韓国の朴槿恵大統領は25日付の独紙フランクフルター・アルゲマイネとのインタビューで、「日本の一部政治指導者が歴史問題で韓国国民の心に傷を与えてきた」と述べ、日本の誠意ある対応を求めた。インタビューは20日に行われたもので、韓国大統領府が内容を明らかにした。
安倍晋三首相と朴大統領が初めて正式に対面する日米韓首脳会談は25日夕(日本時間26日未明)に行われる予定。中韓首脳会談で、伊藤博文元首相を暗殺した朝鮮独立運動家、安重根の記念館を高く評価したことに続き、朴大統領の日本への厳しい姿勢に変化がないことが明らかになったことで、日米韓会談への影響も予想される。
時事 2014.3.25http://www.peeep.us/fa437080
インドでも慰安婦問題提起 韓国大統領
聯合ニュースによると、インド訪問中の韓国の朴槿恵大統領は16日、インド下院の有力女性議員との会談で、旧日本軍の慰安婦問題に「格別な関心と支援」を寄せるよう依頼した。韓国大統領府がニューデリーで明らかにした。
朴氏は女性議員に、慰安婦問題は日韓両国間だけの懸案ではないとし「女性の人権侵害の問題で、高齢の被害者たちにあまり時間が残されていないことを考えれば早期の解決が極めて重要だ」と指摘したという。
朴氏は昨年2月の就任以来、外国訪問の際に度々、演説や相手国のメディアのインタビューで日本との間の歴史問題を取り上げている。
インドには、今月末に安倍晋三首相も訪問を予定しており、インド国内で慰安婦問題への関心を高め、安倍氏に圧力をかける思惑もあるとみられる。(共同)
産経 2014.1.16
朴大統領「日本の指導者、村山・河野談話を継承すべき」
韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は13日にソウルで行った米CNNテレビとのインタビューで、「現在の日本の指導者も、(過去のアジア諸国に対する植民地支配と侵略に対し反省とおわびを表明した)村山談話と、(旧日本軍の慰安婦問題の強制性を認めた)河野談話を継承することを明確にし、真意を疑いたくなる言行を慎んでほしい」と話した。青瓦台(大統領府)が14日、明らかにした。
大統領はこれまで韓日関係が発展を続けてきたのは日本の政治指導者が村山談話、河野談話などを通じ、正しい歴史認識を示したためと指摘。これを否定しようとする安倍政権をけん制した。
インタビューでは韓日関係のほか、北朝鮮の張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長処刑の残酷さなどにも言及。南北首脳会談の開催については、現段階では時期尚早との見解を示した。
聨合ニュース日本語版 20114.1.14
「われわれも関係安定へ努力」=日本は歴史問題で行動を-韓国外相日経の記事を追加。こちらは若干ニュアンスが違う。
韓国の尹炳世外相は27日、ソウルで講演し、日韓関係について「日本がより多くの努力をしてほしい。歴史問題で誠意ある行動が出てくれば、韓国国民が納得できる状況になるのではないか」と述べた。その一方で、「関係安定化に韓国政府も努力する。日本側もかなり気を使っていると承知している」と話し、韓国側も関係改善に取り組む考えを示した。
一方的に日本の態度変化を要求する従来の姿勢を修正し、環境整備を模索し始めた可能性がある。
外相は、安倍晋三首相の「侵略の定義は定まっていない」との発言など「日本側から出て来た主張が両国国民の感情(対立)を激化させている」と指摘。「ドイツのようなことが必要ではないか」と語り、過去の反省と謝罪を行動で示すべきだとの認識を示した。
日韓首脳会談に関しては「生産的な対話ができる要件づくりが必要だ」と述べ、まず環境整備を図る必要があるとの考えを示した。その上で「日韓関係の重要性は、政府や財界、両国の各分野が皆認識している」と強調した。
時事 2013.11.27
韓国外相「問題を起こした方が解決すべき」 日韓首脳会談巡り
韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は27日、ソウル市内で講演し、開催の見通しが立たない日韓首脳会談を巡り、「まず問題を起こした方が解決すべきだ」と述べ、日本政府に対し、歴史認識で真摯な態度をとるよう求めた。日本側の変化が出れば「韓国の国民も納得できる」と指摘。そのうえで、関係改善に向けて「韓国政府として努力する」と強調した。
尹氏はまた、東シナ海で中国が設定した防空識別圏などを巡り、「韓国の外交政策は従来、朝鮮半島の核問題が中心だったが、最近は日中や米中、韓日関係も重要な要素になった」と指摘。そのうえで「領土や歴史問題が民族主義と結びつけば、(解決は)さらに難しくなる」と強い懸念を示した。
日経 2013.11.27
「放置すれば不治の病に」=安倍政権を批判-韓国外相
韓国の尹炳世外相は29日、ソウルで開かれた日韓報道機関幹部のセミナーで両国関係について、「一部では時間がたてば問題が解決するとの希望的観測があるが、放置すれば不治の病になる可能性もある」と指摘、「変化を導き出す転換点が必要だ」と訴えた。
尹外相は「朴槿恵政権は発足前から韓日関係の発展に多くの努力を傾けてきたが、われわれの努力を台無しにする否定的な要素が絶えず現れ、トンネルの先に光が見えない」と主張。「わが国民の立場から考えると、問題の本質は間違った歴史認識だ。これが政治・外交と結び付くと、多くの問題を生む」と述べ、関係冷え込みの原因は安倍政権の歴史認識にあるとの見解を示した。
時事 2013.11.29
韓国大使 安倍首相に慰安婦問題の早期解決要請
李丙ギ(イ・ビョンギ)駐日韓国大使は13日、安倍晋三首相を表敬するため首相官邸を訪れ、旧日本軍慰安婦問題の早期解決を要請した。
在日韓国大使館によると、李大使は安倍首相に対し、「相互の尊重と信頼に基づき韓日関係が早期に安定するよう努力している」とした上で、過去を清算し未来に向かう指導者になってほしいと要望。外交筋によると韓日関係の重大な懸案である慰安婦問題の早期解決に向け努力するよう要請した。
安倍首相は両国関係の重要性を強調したほか、さまざまな分野で協力が行われることが望ましいとの認識を示したという。
また、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領との首脳会談の早期開催を希望する考えを示したとされる。戦時中の韓国人の徴用に対し韓国で日本企業に賠償を命じる判決が続いていることについても懸念を表明したと伝えられた。
消息筋は「雰囲気は悪くなかった。韓日間の多様な懸案について意見を交換した」と伝えた。
聯合ニュース日本語版 2013.11.13
韓国大使、首相に「早く過去整理」要求 着任後初面会
安倍晋三首相は13日、首相官邸で韓国の李丙琪(イ・ビョンギ)駐日大使の表敬訪問を受けた。李氏は面会後、記者団に対し、元慰安婦などの歴史認識問題を念頭に「早いうちに過去を整理し、未来に向かって進む指導者になっていただきたい」と首相に求めたことを明らかにした。
李氏は「韓日両国の安定化のため、ともに頑張っていきましょう」とも呼び掛けた。これに対し、首相は「最善を尽くしていきましょう」と応じたという。
李氏は今年6月に着任し、首相への表敬訪問は今回が初めて。日韓関係の冷え込みを反映してか、着任から初面会まで5カ月という異例の長さとなった。
産経 2013.11.13
安倍首相、駐日韓国大使と面会…対話姿勢示す
安倍首相は13日、首相官邸で、イビョンギ駐日韓国大使の表敬訪問を受けた。
首相が李大使と面会するのは初めて。
表敬は約25分間行われ、李大使が「早いうちに過去を整理し、未来に向かって進めていく指導者になってほしい」と述べたのに対し、首相は「(日韓関係改善に向けて)最善を尽くしていこう」と応じたという。いわゆる従軍慰安婦問題や韓国人徴用工問題などの懸案は話題に上がらなかった。李大使が会談後、記者団に明らかにした。
日韓関係を巡っては、パククネ大統領が、首脳会談やメディアで日本批判を繰り返している。首相は「対話のドアは常にオープン」と公言しており、大使との面会にあえて応じることで、対話に前向きな姿勢を示す狙いがあるとみられる。
読売 2013.11.13
【オピニオン】韓国の朴大統領、日韓首脳会談拒絶の根源は国内
韓国の朴槿恵大統領は英BBCとのインタビューで日韓首脳会談について、国内の世論調査で賛成が多いにもかかわらず、「無意味」だとの考えを示した。この拒絶は日本への歴史的な不満と関係があるのと同じくらい、現在の韓国国内の政局と関係している。
朴大統領の支持率は、低下しているものの60%前半としっかりしている。だが、肝心なのは、一連の政策ミスやスキャンダルを受け、内政に対する支持が50%しかないことだ。そのため、政治的資本の配置という面で朴政権に残された余地は想像されているより小さい。
このように国内が不安定なことから、成果が不確かなのに日本をめぐって最初に動くというリスクを冒そうとする意欲はほとんどない。特に理解しておいたほうがいいのは、朴大統領がそうした動きに出れば、父親の朴正煕元大統領や彼の残した複雑な遺産を引き合いに出した批判が再燃しそうなことだ。
ソウル大学の朴喆熙教授(大統領とは無関係)が指摘したように、大統領が受け継いだこの遺産は日本への対応面で最も過小評価されている課題だ。1961年から79年まで韓国を率いた朴正煕には日本帝国陸軍の将校を務めた経歴があり、1965年の日韓国交正常化の際に締結した日韓基本条約は日本に有利すぎるとの非難も聞かれる。
朴槿恵氏を批判する人が選挙介入疑惑を父親の政権が招いた結果に見せようとしてきたことを考えると、彼女が日本への対応を進めれば親日的でもあるとの批判まで招きそうだ。現在の韓国では親日は緋(ひ)文字(不義の罰としてつけられる印)に相当する。
朴政権はそれをおそらく見ることになるだろうが、少数の反日派に立ち向かうことで国内の政治的リスク全てを負うことになるだろう。これに対し、安倍首相は少数の反韓派と争うようなことは何もしていない。
このため、朴政権が前進するには2つの要素が必要だ。まず、朴教授が言及したように、首脳会談を行うのであれば日本からの保証を取り付ける。具体的には、日本側は会談後、朴大統領が韓国国内で困惑するような行動を控えるという保証だ。
最もわかりやすいのは安倍首相による靖国神社参拝だ。安倍氏はこれまで参拝を避けてきたが、首相側近の萩生田光一・自民党総裁特別補佐は年内の参拝予定について言葉を濁した。これは国内向けのメッセージだった可能性が高いものの、首脳会談後に参拝が行われるとの朴政権内の懸念は増幅しただけだ。
次に、会談を行うとなれば韓国には目に見える結果が必要だ。朴政権は最近、日本との軍事情報包括保護協定の締結に向けた協議をはねつけた。竹島(韓国名・独島)をめぐる対立には動きがない。
朴大統領はBBCとのインタビューで、「慰安婦」問題解決が政策課題の最前線にあり、これを解決すれば日韓関係改善に向けた道が開かれる可能性があるとの考えを明確にした。これが近いことを示唆する兆しはない。
朴大統領の支持率はじわじわ低下しており、朴政権が最近、日韓関係の改善は日本が正しい歴史認識を持てるかどうかにかかってくるとの声明を発表したことから、大統領が日韓首脳会談で前向きな対話を持てる公算は小さくなっているようにみえる。
当事者はみな、日韓関係の凍結が会談で短くなるどころか長期化すると覚悟しておくべきかもしれない。
(筆者のカール・フリートホーフ氏は、アサン政策研究所世論調査研究センターのプログラムオフィサー兼マンスフィールド財団米韓ネクサス研究者)
WSJ日本語版 2013.11.7
中韓との緊張に懸念 EU首脳、日本に「外交的解決」伝達へ
欧州連合(EU)外交筋は6日、東京で19日に開かれる日EU定期首脳協議で、EU側が緊張の続く日本と中韓両国の関係に懸念を伝え、外交的な解決策を見いだすよう促す意向であることを明らかにした。
外交筋は東アジアで「経済的な相互依存が高まる一方、安全保障分野などで緊張が生じているのは逆説的だ」と強調。緊張が生じた際に「海上で船がにらみ合うのではなく、外交のテーブルで話し合う仕組みが必要だが、それが十分できていない」と指摘した。
また、外交筋は韓国の朴槿恵大統領が歴史問題をめぐり日本を批判していることも念頭に、「(EUの)パートナーたちが外交や政治を通じて違いを克服するよう望む」と述べた。
EUのファンロンパイ大統領らは8日にブリュッセルで朴大統領と会談するほか、日EU首脳協議の後、21日に北京で中国首脳との会談も予定しており、同様のメッセージを中韓首脳にも伝えるとみられる。(共同)
産経 2013.11.7
慰安婦ハルモニ、教学社版教科書に "自発的性売買だと" 憤慨
"子供たちが何を習うのか" 抗議
"朴大統領、同じ女性として解決を"
日本軍慰安婦被害者であるキム・ボクトン(88)ハルモニ(おばあさん)が14日、最近歴史わい曲論難をかもした教学社版教科書について「はっきり知りもしないで、そんな風に出せば子供たちが何を習うか」と強く抗議した。
この日、国会外交統一委員会国政監査に証人として出席したキム ハルモニは 「教学社版教科書で慰安婦が自発的に売春したように記述しているが、事実は強制ではなかったのか」という質問に「そうだ」と明確に答えた。 また「教学社版教科書が‘慰安婦が(日本軍に)付いて巡った’と記述しているが、事実か」という質問に対しては「(日本軍に)連れていかれたのであり、(日本軍に)付いて巡ったのではない」として憤慨した。 キム ハルモニは 「我が国の教科書にそんな風に出てくれば、日本が‘お前たちはどのように教えているか’と尋ねた時、どのように答えるのか」と声を荒げた。
韓服を着て出てきたキム ハルモニは朴槿恵大統領に対しても「朴正熙大統領の時、確実に解決されていたとすれば、このように歳を重ねてから出てきて(日本に)謝罪しろとわめきたてることもなかっただろう。 お嬢さんが大統領になったので、同じ女性として当然解決して欲しいのに、これといった一言がないので誰に訴えればよいのか」として大統領が慰安婦問題の解決に積極的に取り組むことを促した。
キム ハルモニは「朴槿恵政府がスタートした後、大統領やユン・ビョンセ外交部長官に会ったことがあるか」という質問に「なかった」と答えた。 彼女は「(最近)国連に行って各国の代表者に私が証人として日本に関する話をした。 すると‘これまでどうして韓国政府は解決できずにそのままになっているのか’として人々が驚いていた。 しかし他所の国に行って我が国を批判することはできなかった」として、政府の積極的な努力を促した。
キム ハルモニはこの日、与えられた発言時間が終わっても「もっと言いたいことがある」として、話をつづけた。 これに対しアン・ホンジュン外交通商委員長(セヌリ党)が 「同じような話ではないのか」として発言を切ろうとしたが、他の議員が 「話の腰を折るな」と制止して1分延長した。 彼は追加発言で「ハルモニたちが死ぬ前に問題を解決して今冬に吹雪に当たらないようにしてくれれば有難い」として「申し訳ないと口で言うだけでなく、どうぞ私たちの恨をちょっと解いてほしい」と丁寧に要請した。
これに対して外交部東北アジア局パク・ジュンヨン局長は「政府も多方面で努力している。 政府は日本と請求権協定に則り法的協議を進めており、国際舞台でも長官と国連代表、ジュネーブ代表などが慰安婦問題解決を促している」と説明した。
ハンギョレ日本語版 2013.10.14
韓国大統領 首脳会談に否定的
韓国のパク・クネ大統領は30日、「日本の指導部が歴史に逆行する発言をしているため、信頼が築けていない。首脳が2人で座って解決することができない状況だ」と述べて、安倍総理大臣との首脳会談に否定的な見解を示しました。パク大統領はさらに、いわゆる元従軍慰安婦の問題についても、「日本は謝罪どころか、侮辱している」と述べて、日本の対応に不快感をあらわにしました。
NHK 2013.9.30
韓国大統領が五輪開催に祝意の書簡
韓国の朴槿恵大統領が、20年夏季五輪東京開催決定を受け、安倍首相に祝意を伝える書簡を送付。
47ニュース 2013.9.30
ソウル居住の元慰安婦女性ら 来年から生活補助金受給
元慰安婦の女性らに来年から毎月70万ウォン(約6万2000円)の生活補助金が支援される。
ソウル市議会によると、独島領土主権守護および日本植民地被害者支援特別委員会が発議した「ソウル特別市日帝日本軍慰安婦被害者支援条例案」が12日の定例会で可決した。条例案はソウル市が元慰安婦の女性らに生活補助金70万ウォンと死亡時に弔慰金100万ウォン(9万円)を支援することを盛り込んでいる。来年に発効する。
支援を受けるのは、関連法律に基づき生活安定支援対象者に指定されている元慰安婦のうち、ソウル市に居住する女性ら。対象者は30~40人程度で、年間1億8700万ウォン(1700万円)の予算が必要になるとみられる。
特別委の委員長は「元慰安婦の女性らに対する生活安定と名誉回復活動支援を制度的に明文化したことで、慰安婦問題に対する歴史的観点を確立し、元慰安婦の女性らの人権を保護するもの」と説明した。
朝鮮日報日本語版 2013.7.16
朴大統領「韓日首脳会談の計画はない」
ソウルの外交筋「朴槿恵大統領は韓中首脳会談後も考え方に変わりはない」
朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は当分、日本の安倍晋三首相と首脳会談を行う計画がないことが1日までに分かった。ソウルの外交筋はこの日「朴大統領は米国のオバマ大統領、中国の習近平国家首席と相次いで首脳会談を行ったが、その後は一部で日本との首脳会談も進めるべきとの声が出ている。しかし朴大統領は今なお、韓日首脳会談については考えていないと聞いている」と語った。
この外交筋はさらに「安倍内閣は日本軍の性的奴隷(従軍慰安婦)問題の解決に消極的な上に、歴史認識でも信頼を積み上げようとせず、逆に後退した姿勢を示した。そのため朴大統領は大きく失望している」と話している。
朴大統領は今年5月に米国を訪問し、また先月には中国を訪問したが、いずれも現地で日本の歴史認識に批判的な発言を行っていた。また、韓中首脳会談直後に発表された「未来ビジョン共同宣言」では「最近は歴史やそれによる問題で、地域の国家間で対立と不信が深まる不安定な状況が続いている」として、暗に日本を批判した。さらに安重根(アン・ジュングン)が日本の伊藤博文・初代韓国統監を狙撃したハルビン駅と、光復軍の駐屯地があった西安に記念碑を建立できるよう中国政府に要請した。
朴大統領は今年1月、大統領当選者だったとき安倍首相が派遣した特使に会い「韓日両国の間に信頼を積み上げ続けることが重要だ」として「無信不立」の立場を強調した。ところが安倍内閣では、植民地支配や侵略などを謝罪した「村山談話」を見直す計画を表明するなど誤った言動が相次いでいるため、朴大統領はこれらに対して非常に批判的な考えを持っているという。
この問題をめぐり外交部(省に相当)の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は1日、日本の岸田文雄外相と初めての会談を行った席で「歴史問題は注意深く取り扱わなければ、ある個人や民族の魂を傷つける結果をもたらす」と指摘し、日本側に正しい歴史認識を促した。尹長官は東南アジア諸国連合(ASEAN)地域安全保障フォーラム(ARF)に出席するためブルネイを訪問した際、岸田外相と会談した。
朝鮮日報日本語版 2013.7.2
韓国大統領 日韓首脳会談に否定的考え
韓国のパク・クネ大統領は10日、国内メディアとの懇談で、日本の安倍総理大臣と首脳会談を行う可能性について「行うべきだし、排除しているわけではない」と述べる一方で、「日本は、今も島や従軍慰安婦の問題で韓国国民を傷つけている」と指摘し、現状での開催に否定的な見解を示しました。
韓国のパク・クネ大統領は10日、国内の報道機関の論説委員らを招いて、懇談会を開きました。
この中でパク大統領は、日本の安倍総理大臣との首脳会談の可能性について聞かれると「そのような会談を行うべきだし、排除しているわけではない」と述べました。
その一方で、「首脳会談のような重要な会談は両国の関係がよい方向に向かってこそ意味があるが、日本は今も島や従軍慰安婦の問題で韓国国民を傷つけている。会談は、根本的に未来志向の雰囲気の中で行うべきだ」と指摘しました。
そのうえで、「首脳会談が終わるやいなや島や慰安婦の問題が出れば、関係が悪化しかねない」と述べて、現状での日韓首脳会談の開催に否定的な見解を示しました。
パク大統領はさらに、今後について「環境をつくる努力が必要だ」と述べて、日本側が首脳会談を行うにふさわしい環境を整える努力が必要だという認識を示しました。
NHK 2013.7.10