財政難に陥っている日本軍慰安婦博物館建設(実際には既存施設を改修)計画。先月20のニュースではなお6500万円が不足しているという話だった。8月1日のこの呼びかけでは3200万円の不足と書かれているから、かなりいいペースで資金は集まっているようである(開館は12月を予定)。
日本キリスト教協議会は、活動が政治的に過ぎるとの指摘もある。Wamの「女たちと戦争と平和資料館」に場所を提供もしている。募金の呼びかけは(ハルモニの為ではなく)挺対協という政治団体への支援である事を隠していない。
博物館建設募金のお願い
NCCでは、韓国ソウル「戦争と女性の人権博物館建設」募金を行うことになりました。
下記趣意書をお読みのうえ、ご協力くださいますようお願いいたします。
韓国ソウル「戦争と女性の人権博物館建設」募金趣意書とお願い
今年は、韓国人被害者である故金学順(キム・ハクスン)ハルモニが日本軍「慰安婦」被害事実を公開証言し、日本の反人権的犯罪を暴露して20年となる年です。
故金学順ハルモニの証言後から、沈黙を破り名乗り出た多くの被害者とともに、日本軍「慰安婦」問題に対する日本政府の責任を問いただし、国際社会に告発することで、私たちは一連の成果と変化を引き出してきました。国連をはじめとした国際機構の勧告と各国議会の決議採択などを通じ、世界中がこの重大な女性暴力問題に注目し解決のために力を注いできました。
日本キリスト教協議会は1991年第31回総会において、日本軍慰安婦問題の解決に向けて努力する旨決議しました。女性委員会では、1996年から、隔年で韓国キリスト教協議会NCCK女性委員会(現在は両性平等委員会)と相互訪問し、双方が抱える問題をわかちあい、日本軍「慰安婦」問題の解決に向けて努力して参りました。しかし、日本の中で国内法を整備することは難しい状況です。
日本軍「慰安婦」の生存者たちは生きた歴史であり、歴史の教科書です。しかし20年を越える月日の中で、被害者たちは一人、また一人とこの世を去り、いまや生存者は71 人(2011年5 月現在)となりました。
「韓国挺身隊問題対策協議会」はこの方々が生きていらっしゃる間に、この方々が証言する日本軍「慰安婦」制度の犯罪性と、その犯罪の犠牲となった女性たちの歴史を記録し、未来の世代には再びこのような犠牲が繰り返されぬようしていこうと、日本軍「慰安婦」被害者の名誉と尊厳回復のための、韓国ソウル「戦争と女性の人権博物館」の建設を開始しました。
当初、韓国ソウルの西大門独立公園内に建設が計画されていましたが、諸事情により建設計画を変更して、現在までに集まっている募金額に見合った物件を購入し、改修工事をほどこして年内にオープンさせるということになりました。今回購入した博物館は、地下鉄2号線の弘大(ホンデ)駅から徒歩10分場所にあり、仁川(インチョン)空港に至る空港鉄道駅があって日本など外国からの訪問にも便利な場所です。
購入費は15億ウォン、税金約9千万ウォンで、これまでの募金額16億ウォンをこれにあてました。今後、改修と展示設計のために約4億ウォン(日本円換算約3200万円)以上がさらに必要です。
NCC日本キリスト教協議会は、「韓国挺身隊問題対策協議会」の活動に賛同して、「戦争と女性の人権博物館」建設のための募金活動を行うことにいたしました。
年内オープンに向けて、20年前に沈黙を破った被害者の勇気ある声をより大きな共鳴に変えていくため、募金の趣旨をご理解の上、募金へのご協力を宜しくお願い申しあげます。
1.期 間:2011年7月1日~8月31日
2.目 標 額:300万円
3.使用目的:日本軍「慰安婦」被害者の名誉と尊厳回復のための韓国ソウル「戦争と女性の人権博物館建設」募金
4.募金窓口:郵便振替口座 口座番号:00180-4-75788
加入者名:日本キリスト教協議会
募金呼びかけ文 [B-U]