2013/08/16

慰安婦は民族受難の物語? そして伝説へ


これは3年半以上前に旧ブログに上げたエントリー。多少文章をいじったが、自分の考えは当時とあまり変わっていないなと思う(状況も十年一日といったところか)。準備中のエントリーにも関わりがあるので、再掲することにした。


不幸は売り物になる。「不幸の物語」は芸術に箔をつける。ところが往々にして、そういった不幸話がフィクションだったりするわけで、まことしやかに解説していた評論家たちが実にいい加減な人々であるということが分かるのである。最近では筆談ホステスが話題になった。「今回取材するうちに銀座ナンバー1という看板はダテではないということがよく判った」。などと感心するむきもあったが、実際の彼女は銀座ナンバー1でもなければ、筆談の逸話も誇張だったらしい。それでも彼女の本は売れ続けるのだろう。

さて、アメリカはヒューストンのFine Arts 美術館では「あなたの明るい未来:12人の韓国人コンテンポラリー・アーティスト展」が開催されている。それを紹介する地元のヒューストン・プレスの記事。

Korea's history in the 20th century was pretty dire. The country was brutally occupied by the Japanese for 40 years. They turned Korean women into "comfort women," sex slaves for the Japanese army, along with trying to systematically destroy Korean culture. Korea emerged from the war divided and impoverished, then suffered through the Korean War and two military coups. (以下略)

朝鮮の20世紀は、よほど悲惨な歴史であった。この国は、日本によって40年間暴力的に占拠されていた。日本人は朝鮮人の女性を「慰安婦」すなわち日本軍の性奴隷にし、組織的に朝鮮の文化を破壊しようとした。第二次大戦後、朝鮮は分断国家として貧困の中から立ち現れた。そして、朝鮮戦争と二度の軍事クーデターという苦難を経験した。

※1 Houston Press 2010.1.27 

この記事を書いた記者は、韓国人芸術家による一連の展示作品を people who live under oppressive or chaotic political circumstances「抑圧や政治的混乱下で生きる(た)人々」ならではの作品と考えたようだが、もしそうだとすれば、それは朝鮮戦争と大戦後の軍事政権の産物であり、日本は無関係なのだ。もっとも、韓国の芸術家たちが本気で「残虐な植民地統治」と「慰安婦強制連行」信じているなら、それはそれでインスピレーションを与えたと言えるかもしれないが・・・。

なぜ、韓国人は「慰安婦伝説」を語ることを好むのか?それは、「民族受難の物語」として市場価値があるからではないのか? 80年代までは誰一人(?)気にせず、米軍基地の売春婦の境遇にはそれほど同情している様子も見えないのに、世界的に有名になった(ホロコースト級の?)民族受難の物語は、韓国ブランドに箔をつけることはあっても価値を下げることはないのである。これは韓国人にとっての「バビロンの捕囚」であり、容易には手放せないのだろう。ソウルに慰安婦博物館を作る、という運動の本質も結局そこにあるのだろう。

だから、いくら「慰安婦問題の解決のために公的謝罪を」などと訴えても、そこには解決の可能性はないのだ。「日帝による、朝鮮民族に対する残虐行為」だという彼女らの主張は、歴史的事実がどうあれ絶対に修正されてはならず、公正な歴史認識を求める日本人からの批判は永遠に(?)なくならないからである。


※1
Capsule Art Reviews: "Body in Fragments", "Cy Twombly: Treatise on the Veil", "Martin Zet: Necessity", "Recent Accessions in Design", "Your Bright Future: Twelve Contemporary Artists from Korea"

By Kelly Klaasmeyer and Troy Schulze Wednesday, Jan 27 2010

[...]"Your Bright Future: Twelve Contemporary Artists from Korea" This is a masterfully curated show now running at the Museum of Fine Arts, Houston. Politics and culture are strong themes in the show, and Korea's history in the 20th century was pretty dire. The country was brutally occupied by the Japanese for 40 years. They turned Korean women into "comfort women," sex slaves for the Japanese army, along with trying to systematically destroy Korean culture. Korea emerged from the war divided and impoverished, then suffered through the Korean War and two military coups. It first had civilian rule in 1992. A rich sense of irony and a dark sense of humor are coping mechanisms sometimes developed by people who live under oppressive or chaotic political circumstances. Those traits are out in force in "Your Bright Future." The title itself sounds like a cruel piece of propaganda, and it's taken from the title of a 2002/2006 work by Bahc Yiso. Walk into Bahc's installation, and the light is blinding. Makeshift wooden stands present a bank of reflector lamps burning what appear to be mercury vapor bulbs, i.e., streetlight lamps. Aimed at the opposite wall, they cast a brilliant but unkind light. There is a strange, nostril-dilating smell to the bulbs, and their brilliance is headache-inducing. When you are walking in front of them to stand in their blinding glare, Your Bright Future is an intensely uncomfortable experience. "Your future" feels like a Gitmo interrogation room. Another standout is Do Ho Suh's epic work Fallen Star 1/5 (2008-9). For the approximately 11-foot-high-by-25-foot-long sculpture, the artist obsessively re-created, at one-fifth scale, the Providence, Rhode Island, apartment building he lived in as a student. The dollhouse-like structure is cut in half and split open so you can see all the little rooms of the various tenants. It is amazing. There are dozens more great works in the show. Go see it. Through February 14. 1001 Bissonnet, 713-639-7300. — KK

14 件のコメント:

  1. 流れは変わる(前)

    ブログ主さんの説明や分析はその通りなのですが、問題は韓国人にとって今後も不幸が売り物になるのかどうか。このことについて、私の感想を述べれば、グレンデールで少女像を設置した7月30日以降、もう売り物にならなくなったと、あえて過去形で書きます。韓国人は、どんどん自ら墓穴を掘っていると思いますよ。

    その一例をあげれば、「20万人も女を連行されて、そのとき、男どもは何をやっていたのか」と我々が言ったとしますよね。この論理は維新の中山成彬議員もマスコミに言っていたし、私も下記サイトで使っています。

    http://www.howitzer.jp/korea/page10.html

    この主張を掲示板に載せると、「当時は日本の暴政下にあって抵抗できる状況ではなかった」という答えが返ってくる。ならば、本当にそうかと日本統治下の実情が暴露されて、地方議員の8割が朝鮮人、警官の7割が朝鮮人だったというデータが出てくる。

    そのうえ、日が経つにつれ、米軍調査報告No.689とか、最近の慰安所勤務朝鮮人の日記とか、けっこう自由がきいて優雅に暮らしていたという実態を強化する資料ばかりが出てくる。論理的にも、証拠という点でも、もう詰んでしまっていて、あとは広範な知識の普及が課題だけれども、韓国人にしてみれば、騒げば騒ぐほど自分たちに都合の悪い実態が晒しモノにされるという状態にある、と思うのですよ。

    これまでは日本にもアメリカにも、何らかの理由で「不幸話」に乗る連中がいたことは確かけれども、そいつらを超えたところで、敢えて韓国人の言い分に同調して反対意見に耳を塞ぐ連中が大勢を占めるのかどうか。そのときに普及した知識を土台に逆転現象が起きて「なんだ、ウソを撒き散らしおって、ばかげた碑まで建てよって、けしからん」ということになるのではないか。(続く)

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  2. 流れは変わる(後)

     結局、韓国人の「不幸話」は一部の人間に売り物になったといっても、ブログ主さんも書いているようにホステスが客を引き止めるための「女郎の身の上話」にすぎないわけで、こういう「弱者の論理」は、マッチョな論理を尊ぶアメリカ社会で、けっして尊敬を受けるものではないのです。いや、世界のどこでもそうだが、アメリカ社会では特に嫌われるといったほうが正しいかもしれない。

     端的な例は黒人社会です。黒人社会は長く奴隷の歴史をアメリカの良心に訴え、差別反対を逆手にとって逆差別の利権を獲得するようなことをやってきたけれども、旧ヨーロッパ系を主体にする白人たちは日本人を例に挙げては黒人をバカにしてきた。「100年経ってもまだお荷物かい!日本人を見ろ。原爆を二つも食らって国土がメチャクチャにされたのに、ソニーやホンダの製品は世界を席巻している」というのが連中の論理。時々「真珠湾を忘れるな」とかウワ言をいうくせに、軍事的にも経済的にも自分たちをやっつけている好敵手のほうを褒め称えるのが白人たちなのですよ。つまり、「強者の論理」が通用する、ということ。

     慰安婦問題をつきつめていくと、日韓併合時代はどういう統治がされていたのか、韓国人はなぜ病的なほど反日なのかという、日本でも繰り返されてきた論議にまでいってしまう。その過程で韓国の歴史や社会は身包み剥がされるように白日のもとに晒されることになり、連中のプライドはコテンパンに傷つくところまで行ってしまう、と思われるのですよ。

     奴らの、これまでの行状が行状ですから、けっして同情はしませんが。

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  3. 崩壊する韓国はどこに行く

    もう一つ指摘して起きたいことは、韓国は今、経済的にも道徳的にも社会崩壊に直面していて、慰安婦問題も韓国という特殊社会の堕落の形の一つではないか、と思えてきたことです。

    ごく最近まで、韓国は38度線を境に反共自由民主主義社会を創っているということで、彼らも国の建設発展を国是としてきたし、それで日本も米国も多少のおイタには目をつぶる形で支援をしてきたのだけれども、ソ連の崩壊、中国の変質があって「反共」の「共」の字が消えてしまってから、どうも自己アイデンテティを失っているのではないか。

    そこで、これまでの反日とはちがう、心の奥底のDNAに刻み込まれた本来の反日が表にでてきている、と考えるのは私の思い過ごしだろうか。

     朝鮮は昔からモンゴルや支那王朝に支配されてきたし、証明はできないけれども、古代には女真人や満州人、日本の任那府にも、こっぴどくやられてかわるがわる支配されていたと思うのですよね。つまり、旦那がしょっちゅう変わるメカケみたいなもので、そういう時の女の行動とは知れたもの、今の旦那にはおべっかを使う一方、前の旦那にはこういう不都合があったと悪口を言う。

     で、旦那が日本のときが一番良かった。うわべでは反日だが、それが本音のツンデレ状態。

     それでも、心が健康体ならば、隣町にまで行って前の旦那の悪口をいいふらしたりはしないわけです。今の自分の幸福だけを淡々と追えばいい。で、この悪口も本当に憎くて悪口を言っているのではなくて、どこか心の奥底で、前の旦那との暮らしを懐かしがっているから、あれこれと悪口を並べて良き昔の思い出を反芻しているのかもしれない。つながりを断ち難いから「こっちを向いて」という反日。

     むろん、こういうファンタジーに逃げ込んでストーカーされる日本としては迷惑千万ですから、尻でも蹴飛ばして目を覚まさせてやりたいわけですが。

     相手が昔の性悪女だからって、おのおの方、決して同情をしないように。今も性悪なスベタババアなのですから。

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    1. >そのときに普及した知識を土台に逆転現象が起きて

      私はそうなる可能性は小さくないと思っています。ただ、我々の頑張り次第ではないでしょうか?

      日本は絶滅危惧種の鯨を国際法に違反して捕獲していると信じる欧米人は多いですし、原爆が大勢の米兵と日本人の命を救ったと信じている人も少なくありません。やることをやらないと、誤解が定着してしまうかもしれません。

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  4. そうですね。「我々の頑張り次第」です。

    そのためには資料の収集、分析、広宣につき、不断の努力をしていかなくちゃならない。そのうえ、河野談話の白紙撤回という、政治の側でやってもらわなきゃならないこともある。何もしなくて「棚からぼた餅」はありません。

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    1. >何もしなくて「棚からぼた餅」はありません。

      その通りだと思います。ただ嵐が過ぎるのを待つ、というのは賢明な考えとは思えません。

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  5. 今、Sarah Soh の"The Comfort Women"を取り寄せて読んでいます。
    まだ序の口しか読んでいませんが、まあ、韓国内の反日運動に利用されないように、まともに分析しようという姿勢は伺えるので、希望は持てる本かなと思います。ただ、「日本の右翼は私の本を利用すんじゃないよ」とか釘をさしているし、やはり彼女も米国内の韓国人社会からの反撃をおそれているせいか、やたら学術的分析だという前置きが多い。文章が難しく、相当英語に練達した人でも簡単に読める本ではないですね。どういう本かは読んでから報告します。

    それから、次の動画も書き起こして英文にする許可を得ているので、近々私の英文サイトにアップします。問い合わせたところ、桂心豊(かつら・しんぽう)という詩吟のお師匠さんということです。(これは必見です。)
    http://www.youtube.com/watch?v=Z4D0ZuYctqQ

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    1. この本は英語圏で書かれたものとしては画期的だと思いますが、同時に、この本がいつまでも「英語で書かれた最も優れた研究書」であるようではダメですね。もっとドライな分析が出てこないと・・・。

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    2. >桂心豊という詩吟のお師匠さんということです。(これは必見です。)

      筆勝やない氏の動画は、このブログでもいずれ紹介させて頂こうと思います。

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  6. Sarah Soh の"The Comfort Women"

    George Hicks の本よりはマシみたいですが、吉見や慰安婦ババアに騙されている部分が少なからずある、と判断してよいと思います。日本の工場で働くと騙されて慰安所に連れて行かれたなどと無批判に書いている。ただ、1995-2005あたりの調査がもとになっていること、反日韓国人がこの本を利用するかも知れないこと、の2つの理由で、最後まで読むつもりです。

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  7. >筆勝やない氏の動画

    桂心豊という詩吟のお師匠さんが満州を訪ねるいきさつについて、動画の所有権者から説明を貰っています。下記「バ韓国資料室」から「漁火新聞第207号」を開いてください。

    バ韓国資料室
    http://www.howitzer.jp/korea/page01.html

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    1. 重ね重ねお礼申し上げます。

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  8. >George Hicks の本よりはマシみたいですが、吉見や慰安婦ババアに騙されている部分が少なからずある、と判断してよいと

     この発言は撤回します。第一章(part 1)に入ったあたりで、よほどまともな本に見えてきました。著者のSarah Sohはサンフランシスコ大学の教授とのことですが、韓国の反日運動や日本国内のサヨク運動から距離を置いてモノを見ることに成功しています。最近、韓国で出版されたパク・ユハ世宗大学教授の「帝国の慰安婦」も、朝鮮人自身が娘の売りさばきに深く関わっていたと説明しているそうで、これの英語版が刊行されれば、こちらも米国内の世論にインパクトを与えるでしょう。

     元慰安婦の証言の側から「強制連行」は証明できません。大枠はともかく、個別の事例ではどうかと、私も元慰安婦の発言には意を払ってきましたが、老女らの証言が記載されている過去の出版物を収集してみて、これは杞憂に終わった。

     だんだん慰安婦問題をめぐる「朝鮮人のウソ」の化けの皮が剥れてきましたね。次のブエナパーク、または日本の国会での河野談話撤回の動きがニュースになるあたりで潮目を迎えることになりそうです。

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    1. >韓国の反日運動や日本国内のサヨク運動から距離を置いてモノを見ることに成功しています。

      そう思います。誤解もあるようですが、評価に値する本だと思います。この本が発売されてだいぶ経つのに、一般には殆ど浸透していないのが残念です。

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