間が開いてしまったが、現在韓国で放送中のドラマ「ガクシタル」の第20話から慰安婦の強制連行のシーンを抜き出した。けっきょく三回シリーズになったが、本編の紹介はこれで終わり。丁寧に練られたストーリーは、韓国人が抱く日帝による慰安婦強制連行のイメージを分かりやすく教えてくれる。
銃剣を突きつけて村々から女性を拉致したという吉田証言は、さすがに韓国でも廃れたようだ。そこでか、日帝による朝鮮民族に対する加害行為というイメージを損なわないようにしつつ都市伝説にアレンジが加えられている。
このドラマが「移送については、旧日本軍が直接あるいは間接にこれに関与した」「募集については、軍の要請を受けた業者が主としてこれに当たったが、その場合も、甘言、強圧...」ことを認めた河野談話と矛盾していない点を深刻に受け止めるべきかもしれない。
「おしん」を見た人なら、おしんの家に手配師がやって来て、おしんが女郎に売られかけるエピソードを覚えている人もいるだろう。おしんが助かったのは姉が手配師の正体を知っていたからで、契約が成立していたおしんは出奔する他なかった。当時だからこうした話は日本にも朝鮮半島にも珍しくなかったろう。日本人の誰もこれは否定していない。しかし、問題はここからである。
現在の韓国では吉田式慰安婦強制連行の代わりに、就職詐欺と「日帝(+親日派)による戦争犯罪犯罪」イメージを矛盾なく融合させた新しいバージョンの「慰安婦強制連行」神話が幅を効かせているようである。
韓国では親日派という言葉が何を意味するか、最近このようなニュースもあった。
日本はあらゆるルートを通じて半島から性奴隷を調達しようとする
伯爵夫人(日本人): 私思いますに、これは貴方にとって学校の資格を得るという素晴らしい機会よ。そうでしょう伯爵?
伯爵: 朝鮮人女子学校が率先して女学生を看護婦として送るなら、学校はaccreditされると思いますよ
学校長も日本人に騙され、生徒の拠出を約束させられる(女子挺身隊の名目で動員された説は、現在では否定されている)
校長夫人(?): 何人ほど送ればよろしいのかしら?
伯爵夫人: 真面目な話。多ければ多いほど
校長夫人: 分かりました。伯爵夫人。私が卒業間近の女学生たちに勉強する機会があると言えば、十分過ぎる応募者が集まりましょう
日本の華族が慰安婦の強制連行に加担したというストーリーは珍しい
伯爵夫人: 素晴らしいお考え!ねぇあなた
伯爵: あなたは実に(日本帝国に?)忠実だ。我が軍は間違いなく勝利者です。ふっふっふっ
校長夫人: 伯爵さま、そういう事で、乾杯といきましょう
伯爵: 我が軍の勝利を祝って、乾杯!
娘: お婆ちゃん、私看護婦として働きに行くの
祖母: 看護婦?それ何する人?
全ては日本の陰謀
娘: 昼間は怪我した兵隊さんの面倒を見て、夜になったら勉強するの。外国で勉強するから、私、国際学生ってこと
祖母: お婆ちゃんがもっと稼ぐよ。本当に行かなきゃならないの?
娘: お婆ちゃん、心配しないで。校長先生は、勉強の出来る子だけ送るんだって言ってた。一生懸命働いて勉強して、お医者さんになるの。そしたらお婆ちゃんを長生きさせてあげられるから
祖母: ああ、孫や
高級車が到着。現れたのは・・・
女衒が貧しい娘を騙したというような話ではなく・・・
祖母: 局長ようこそ。これが孫です。ご挨拶なさい。局長、孫の学校はこの娘を看護婦の勉強をさせる為に選んだんです。この娘を送り出してよいものでしょうか?
警察の幹部自ら甘言を弄して女性を連行する(残念ながら、河野談話とは矛盾しない)
木村局長(前警察署長): 心配せずに送り出しなさい(この人物は朝鮮総督府での謀議にも加わっていた)
祖母: ありがとうございます
娘: ありがとうございます。局長(?)
(抱き合って喜ぶ祖母と孫娘)
騙された(前回参照)と気づいたサーカス団の女性たちは逃亡を図るが・・・
女剣術士(サーカス団員): Bo Young、Soo Ah用意はいい?まず京城(ソウル)を離れなきゃダメ
彼女たちも看護婦の募集と騙された
サーカス団員: 団長、私たち行きます
団長: 元気でな
(民間人に変装した警察官と親日派が部屋に乱入)
慰安婦の募集が民間にアウトソーシングされていたのは事実だがここでは(手を汚したくない)警察が親日派を走狗に使ったと描かれる親日派: どこへ行くのかな?Bo YoungとSoo Ah、お前たちは看護婦になると約束したんだぞ
日本政府も就職詐欺のケースは否定していないが、ここでは「日帝による詐欺→誘拐(=強制連行)」
女剣術士: 騙されてした約束は無効よ。ハッキリ行かないって言ってるのにこんな事をするのは、誘拐じゃない?
親日派: このガキ
警官: 何をしている。早く連れて行け
警官たち: はい
警官: こっちへ来い。失せろガキ。
銃剣を突きつけて強制連行(吉田証言)は現在では否定されているが・・
暴虐の限りを尽くす日本人警察官
吉田証言は今も生きている
(泣き叫ぶ女性たちを暴力的に連行する日本人警察官)
止めようとする者は、容赦なく殴打され
(不思議な事に、実際には第三者による目撃証言はない)
日帝は貧しい少女を狙って強制連行した事になっていた筈だが?
祖母: 気をつけて行くんだよ
娘:心配しないでお婆ちゃん。元気でね。手紙書くから
(選別を渡そうとする祖母)
娘: いいのよ、お婆ちゃん
祖母: いいから、持ってお行き。何か美味しい物を買いなさい
娘: 行くわね
軍用(!)車両らしいトラックに乗せられ・・・
運転しているのは変装した警察官?
祖母と孫娘の別れ
日帝に騙されたとも知らず
トラックは人気のない森の中へ
女衒は平時から存在し、一般の娼家にも女性を紹介していたはずだが
親日派女: 来ました
女: 確認しなさい
現在の韓国では、彼らは慰安婦狩り用の工作員(親日派)という設定
親日派女: はい。・・・かわい子ちゃんたち、こんにちは。あなたたち可愛い顔してるわよ。全員いるか確認させてね。Oh Ma Soonさん、Jin Mi Soonさん。可愛いわね。
車列の前に立ちはだかるガクシタル(花嫁仮面)。警官を打ち倒し少女たちを救出
日帝は看護婦にすると騙して朝鮮人女性を強制連行してる・・・
サーカス団員の少女: 私たちは看護婦になるんじゃないの、慰安婦にされるのよ。逃げるのよ!
※ ファンのつけた英語字幕を元にセリフを日本語に直した。登場人物の肩書きやセリフは正確でない可能性がある。強制連行と直接関係のないシーンは省略した。
参考: おしん青春編より
息子の結婚の為に、父親はおしんの身売りに同意する
「よく製糸工場さ来てたんだ。仕事がキツイから辞めたがっていた女工さ、ええ働き口さあるって騙して女郎に売り飛ばしたり。おしん、死んでもあんな男相手にするなよ」「お姉ちゃん・・・」「お前、まさか」「父ちゃんがどうしてもって」「駄目だお父ちゃんが何と言っても断れ」「でも、もう決まってしまったんだもん。仕方なかったんだ」「おしん、逃げろ。ここさいたら無理矢理にでも連れて行かれる」