2013/06/08

歴史共同研究に市民団体の参加を提案した韓国大使


新しい駐日韓国大使が「正しい歴史認識」の構築を(日韓の)歴史学者に任せず、市民団体や弁護士を加えて「実質的な結果」を出したいと言い出した。

なぜこんな無茶な事を大使が言い出したのか?すでに日韓歴史共同研究というものがあり、二度報告書を出している。下は2ちゃんねるで有名なアスキーアートであるが、これは日韓歴史共同研究での一場面をAA化したものである。


辻本武のウェブサイトから孫引きすると、実際にこんな感じだったらしい。

古田(博司): ‥‥日本側の研究者が「資料をご覧になってください」と言うと、韓国側は立ち上がって、「韓国に対する愛情はないのかーっ!」と、怒鳴る。‥‥さらに、「資料をみせてくれ」と言い返すと、「資料はそうだけれど」とブツブツ呟いて、再び「研究者としての良心はあるのかーっ!」と始まるのです。(諸君2006.4 未確認)

日韓歴史共同研究については、当時厳しい報道が相次いだ。産経新聞は「韓国の歴史学者は・・・自分たちにとって『正しくない歴史』はみな歪曲されたものだと主張する」という日本の歴史学者の声を紹介し、「盧政権は、韓国の『正しい歴史』を日本側との研究に反映させ日本の教科書を修正することを目指していた。選ばれた韓国側委員はおのずと対日強硬派や左派学者となった」と黒田勝弘記者は解説した。毎日新聞でさえ、「共同研究はもう限界だ」という声が上がった事を認めざるを得ず、委員の一人は2年半の共同研究(教科書小グループ)ではっきりした点は、「歴史教科書共同研究が不毛だったということ」だと感想を述べた。朝日新聞は「一見、不毛な言い合いにも見える研究にも大きな意味はある。互いの認識の違いを受け止め、克服していく必要性を教えてくれるからだ」とポジティブだが、税金をつぎ込むのは止め、朝日新聞主催にしたらどうかと思う。

日韓歴史共同研究に市民団体を加える?

この上さらに市民団体を加えよと言うのである。市民団体といえば、東北アジア歴史財団や挺対協のことだろう。彼らは韓国政府(女性家族部)と協力関係にある。この上、挺対協を入れろと言うのは、IWC(国際捕鯨委員会)の科学委員会にシーシェパードを混ぜて科学的な結論を出させようと言っているようなものである。韓国政府はハナから真面目に取り組む気はないのではないか?

韓国新駐日大使:新形式での歴史共同研究に意欲

【ソウル大貫智子】6月4日に着任する韓国の李丙※(イ・ビョンギ)新駐日大使(65)が31日、日本メディアの取材に応じ、歴史問題について「歴史家だけに任せても結論は出ない。市民団体や弁護士などに(参加対象)範囲を広げ、実質的な結果が出るように努力したい」と述べ、新たな形式での歴史共同研究のスタートに意欲を示した。

李氏は、韓国側が求める「正しい歴史認識」について、「客観性を持った歴史観を持つことだ」と説明。「認識が共有できる部分は必ず出てくるはずだ」と語った。

朴槿恵大統領が強調する「信頼」について、両国間の青少年交流などを通じて構築していきたいとの考えを示した。

日本専門家ではないとしながら、「子供のころ、両親が日本語で内緒の話をしていて、知りたくなった」と流ちょうな日本語を交えて語った。1999〜2001年、慶応大で客員教授を務め、同大の小此木政夫氏や国分良成氏らと交流を深めた。李氏はソウル出身でソウル大卒業後、外務省入省。朴大統領の側近とされ、昨年の大統領選では外交政策立案に携わった。。※は王へんに其

毎日 2013.5.31


たまたまだが、最近パク・ユハ(朴裕河)も日韓の歴史学者の合同研究が進まないのは(韓国側の?)人選の問題だと呟いていた



追記 6.21: 韓国政府が官民合同のタスクフォースを設立した。メンバーには、東北アジア歴史財団、挺対協などが名を連ねている。歴史や国際法の専門家も、とのこと。