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2014/05/12

[資料]


ほら来た。ストークスは「訂正する必要を認めません」と言っているのだが・・・。

藤田氏は・・・外国特派員がこういう内容を話せば面白いと思った。私が書けば『あれは右翼だ』と言われる」と語った。このように日本の出版倫理が崩壊している一因として・・・極右派が外国人を前面に出して本の内容をでっち上げるケースは、今回が初めてではない。

李下に冠を正しては、決して、ならない。

 外国人の著者を擁して日本でベストセラーになった歴史歪曲(わいきょく)書がある。この書籍が、事実上日本の極右派が書いたものだということが明らかになり、波紋を呼んでいる。

問題の書籍は、1960年代から80年代にかけてフィナンシャル・タイムズやニューヨーク・タイムズの東京支局長を務めた英国人記者ヘンリー・ストークス氏の著書『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』。「今の戦争史は、戦勝国史観の下で記録されたものであって、日本は侵略国ではない」と主張している本書は、昨年12月の発売直後からベストセラーになり、10万部以上も売れた。日本の戦争を正当化し、日本こそが西欧列強からアジアを守る「希望の光」だったという英国人の主張に、日本の右翼は熱狂した。

ところが販売から5カ月たった最近、共同通信が著者のストークス氏にインタビューを行い、著書の主な内容は翻訳者の藤田裕行氏によって著者の許諾なく無断加筆されたものだという事実が明らかになった。

同書で「南京大虐殺は中国が捏造(ねつぞう)したプロパガンダ」と主張している部分について、ストークス氏は「(私が書いたのではなく)後から付け加えられた。修正する必要がある」「(南京で)非常に恐ろしい事件が起きたかと問われればイエスだ」と語った。インタビューの中で、後から翻訳者が思いのままに加筆した内容を確認し、誤りを認めたのだ。

同書は、ストークス氏の単独執筆ということになっているが、実際は翻訳者の藤田氏がストークス氏にインタビューして書いた本だった。藤田氏は、南京大虐殺や従軍慰安婦強制動員を否定する極右団体「史実を世界に発信する会」の主要メンバーだ。藤田氏は「従軍慰安婦問題を説明する証拠は十分ではない」というストークス氏の主張も「慰安婦はすべて性奴隷ではない売春婦だった」とねじ曲げて記述した。

藤田氏は、複数の箇所で自身の加筆があることを認めつつも、ストークス氏による単独執筆という形を取ったことについて「外国特派員がこういう内容を話せば面白いと思った。私が書けば『あれは右翼だ』と言われる」と語った。

このように日本の出版倫理が崩壊している一因として、出版業界の不況が挙げられる。世界最大の市場を誇る日本の出版業界は、2000年代以降危機に直面している。昨年の書籍・雑誌の売上額は、1996年(2兆6563億円)に比べ1兆円ほど少ない1兆6823億円にとどまった。

極右派が外国人を前面に出して本の内容をでっち上げるケースは、今回が初めてではない。93年に出版され「嫌韓の起源」と呼ばれている『醜い韓国人』も、極右派の論客、加瀬英明氏(78)が「朴泰赫(パク・テヒョク)」氏という正体不明の韓国人を著者に仕立てたものだ。

東京=安俊勇(アン・ジュンヨン)特派員

2014/05/09

ヘンリー・ストークス本、無断加筆疑惑とその後


この記事からは、慰安婦に関する部分がどのように歪曲されたのか分からないが、「従軍慰安婦はいなかった」とか「南京事件はなかった」といった言説には、反日キャンペーンと戦っている人の中にも苦々しい思いをしている人も多いはずである。

「いわゆる『大虐殺』はなかったという趣旨だ」と釈明しても、慰安婦はいたが従軍慰安婦はいなかったという趣旨だと言い訳してもダメだ。そういう風に国際社会に誤解されるような言動は、そのまま利敵行為になるのである。

南京虐殺否定を無断加筆

米ニューヨーク・タイムズ紙の元東京支局長が、ベストセラーの自著「英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄」(祥伝社新書)で、日本軍による「『南京大虐殺』はなかった」と主張した部分は、著者に無断で翻訳者が書き加えていたことが8日明らかになった。 

英国人の著者ヘンリー・ストークス氏は共同通信に「後から付け加えられた。修正する必要がある」と述べた。翻訳者の藤田裕行氏は加筆を認め「2人の間で解釈に違いがあると思う。誤解が生じたとすれば私に責任がある」と語った。 同書はストークス氏が、第2次大戦はアジア諸国を欧米の植民地支配から解放する戦争だったと主張する内容。「歴史の事実として『南京大虐殺』は、なかった。それは、中華民国政府が捏造したプロパガンダだった」と記述している。 だがストークス氏は「そうは言えない。(この文章は)私のものでない」と言明。「大虐殺」より「事件」という表現が的確とした上で「非常に恐ろしい事件が起きたかと問われればイエスだ」と述べた。 

藤田氏は「『南京大虐殺』とかぎ括弧付きで表記したのは、30万人が殺害され2万人がレイプされたという、いわゆる『大虐殺』はなかったという趣旨だ」と説明した。 だが同書中にその説明はなく、ストークス氏は「わけの分からない釈明だ」と批判した。 

同書は昨年12月に発売、約10万部が売れた。ストークス氏単独の著書という体裁だが、大部分は同氏とのインタビューを基に藤田氏が日本語で書き下ろしたという。藤田氏は、日本の戦争責任を否定する立場。ストークス氏に同書の詳細な内容を説明しておらず、日本語を十分に読めないストークス氏は、取材を受けるまで問題の部分を承知していなかった。 関係者によると、インタビューの録音テープを文書化したスタッフの1人は、南京大虐殺や従軍慰安婦に関するストークス氏の発言が「文脈と異なる形で引用され故意に無視された」として辞職した。

So-netニュース(共同) 2014.5.8

追記: 祥伝社から著者の見解が出た。「共同通信は問題を針小棒大にしています」「本書に記載されたことは、すべて著者の見解です。祥伝社と著者は、問題になっている二行の記述についても訂正する必要を認めません」というもの。


追記:

「南京大虐殺なかった」翻訳者加筆と報道 出版社は否定

共同通信は8日、米ニューヨーク・タイムズ紙の元東京支局長の著作について、一部の記述を翻訳者が無断で書き加えていたとする記事を配信した。この記事に対して出版元の祥伝社は9日、「一連の記事は誤り」と報道を否定する著者の見解を発表した。

問題となったのは、ヘンリー・ストークスさんの口述や原稿を藤田裕行さんが翻訳した「英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄」(祥伝社新書)。昨年12月に発売され、約10万部売れたベストセラー。この中の「『南京大虐殺』などなかった」との記述について、共同通信はストークスさんが「後から付け加えられた。修正する必要がある」と取材に答えたと報じ、藤田さんも加筆を認めたとしていた。

これに対してストークスさんは9日、「本書に記載されたことは、すべて著者の見解。訂正する必要を認めない」とした。祥伝社によると、ストークスさんは記者の質問の趣旨を誤解して答えたと説明しているという。

共同通信社総務局は9日夜、「翻訳者同席の上で元東京支局長に取材した結果を記事化した。録音もとっている」とのコメントを出した。

朝日 2014.5.9

追記: 11日になってから朝鮮日報はこの様に報じた。ストークス本人が否定していることは伏せている。

外国人の著者を擁して日本でベストセラーになった歴史歪曲書がある。この書籍が、事実上日本の極右派が書いたものだということが明らかになり、波紋を呼んでいる。・・・藤田氏は・・・外国特派員がこういう内容を話せば面白いと思った。私が書けば『あれは右翼だ』と言われる」と語ったこのように日本の出版倫理が崩壊している一因として、出版業界の不況が挙げられる。・・・極右派が外国人を前面に出して本の内容をでっち上げるケースは、今回が初めてではない。