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2017/01/28

自民外交部会で「少女像と呼ぶな」

慰安婦像は何種類かあるが、いずれも「少女像」である
(仁川の慰安婦像)

慰安婦像を「少女像」と呼ぶことに抵抗を感じる人がいるのは分かるが、自民党の外交部会から「見直しの声が相次いだ」と聞くといささかウンザリする。

保守系の議員らは「強制連行」という言葉に延々こだわっていたが、20年以上経っても外国人には理解されない。ジャパン・フォワードに定期的に寄稿しているジャーナリスト、ロブ・ファーヒは、韓国の慰安婦騒動を批判的に見、日本に同情的だが、「強制(性)」を巡る自民党の執着が理解出来ない。彼自身が分かっていないという事もあるが、こうした執着が日本の印象を悪くしていると日本政府に呆れ顔である。

自民党の外交部会が問題にすべきはむしろ、なぜ自分たちの議論は外国人に通じないのかである。そもそもあの像は挺対協が主張してきた日帝に強制動員された少女(≒女子挺身隊)のイメージだろう。つまり、慰安婦像とは名ばかりで、実際はただの少女像である。少女像と呼んで何の問題があるのか(私は、少女像とも慰安婦像とも呼んでいる)。

「強制連行」とか「性奴隷」といった言葉に執着するのは、日本にとってプラスにならなかった。この20年超の経験から自民党は学べない。それにしても、「虚偽の少女像」なんてセンスが悪すぎる。

自民党会議、「慰安婦の少女像」呼称見直しを要求

自民党の外交部会などの合同会議が27日午前開かれ、ソウルの在韓国日本大使館や釜山(プサン)の日本総領事館前に設置された慰安婦像をめぐり、政府が「慰安婦の少女像」と呼んでいることについて見直しを求める声が相次いだ。会議に出席した外務省幹部は呼称見直しを検討する考えを示した。

会議では外務省が提出した資料に「慰安婦の少女像」と記載されていた。出席議員からは「少女像と呼べば、実際に少女が慰安婦をやっていたと思われる」「『虚偽の少女像』と呼ぶべきだ」などと批判が相次ぎ、呼称を改めるよう求めた。

慰安婦像の呼称に関しては、菅義偉官房長官が11日の記者会見で「『慰安婦の少女像』あるいは『少女像』ということに尽きる」と答えた一方、岸田文雄外相は20日に衆参両院で行った外交演説で「慰安婦像」と言及している。

産経 2017.1.27

ロブ・ファーヒは、日本在住らしい。誤解している部分もあるが、彼の指摘にも一理ある。

...It seems that the Japanese government can’t help itself. It’s suggestive of an intrinsic failure of Japanese public diplomacy; a total lack of understanding of the power of optics. The Japanese government argues in technicalities; it argues that the statues violate a certain clause in a certain agreement. That the number of victims cited by activists is wrong. That past apologies need no repetition, even after being re-opened for “study” by conservatives in the ruling Liberal Democratic Party. That the definition of “coercion” as applied to the comfort women is unclear or unsatisfactory. The Japanese authorities recite these technical arguments and pick at specific flaws in the activists’ narrative, and then wonder why the world continues to see them as the bad guys...

Rob Fahey

古森義久は、少女像と呼ぶのは愚の骨頂と言うが・・・。

・・・だが像が慰安婦自身以外の他の女性を模したわけでは決してない。それでもなお日本側では韓国のプロパガンダ呼称に従った形で朝日新聞、読売新聞、毎日新聞など主要メディアがこの慰安婦像を「少女像」と呼ぶようになった。日本政府でも菅義偉官房長官までが「少女像」という言葉を使うようになった。

もしこの像が単なる少女像ならば、政治目的も虚構性もない感じとなる。単なる少女像ならどこに建てようが問題はないようにもみえてくる。韓国側があえて「慰安婦像」という呼称を避けていることにはそのへんの意図がちらつく。その同じ呼称にこの問題での被害を受ける日本側が官民ともに従うというのは外交戦略としても愚の骨頂だといえる。

古森義久



「慰安婦像」に呼称統一へ=外務省 時事2月1日

2015/11/27

猪口議員からの反論本にダデン、スズキ教授ら憤慨 韓国政府も釣られ

外国人向けに文章に一工夫欲しかった

猪口邦子参議院議員が国際社会の誤解を解こうと、産経新聞の『History Wars』と呉善花の『なぜ「反日韓国に未来はない」のか』の英語版を海外の識者に送っている。本を贈られたモンタナ州立大の山口智美が「歴史修正主義だ」などと先月騒いでいたが、宛名がMr.でもMrs.でもなくM.と書かれていたとかつまらない事ばかりで、史学的にどこが間違っているのかは指摘していないようである。山口同様、本を送られたアレクシス・ダデンテッサ・モーリス・スズキといった#アベニクシーな学者達も心穏やかではいられなかったらしい(三人とも例の187人声明の署名者)。

そしてこの度、韓国外交部のスポークスマンもこの件に関してコメント。日本側のこうした動きに多角的に対応していると、「戦時の女性の人権という普遍的人権の問題であることは、すでに国際社会が明確に判定を下した」、国際社会から今以上の反発を受けるだろうと日本側を牽制。自分たちだって官民で映画を作った本を配ったりしてるくせに。


個人的に言わせてもらうと、呉善花の英訳本のタイトル(Getting Over It)はアカデミックな場に送る本としてはどうかと思うし、『History Wars』は外国人読者向けに文体を工夫するという配慮に欠けていると思った。だが、それはともかく・・・本当のところ、韓国政府は慰安婦問題を人権問題だなどと思っていない。5億円もかけて「日本軍慰安婦および戦争犯罪資料集」の編纂を始めるというのだから。

政府「日本『慰安婦=人権問題』否定すれば米で反発呼ぶ」

「歴史歪曲本」米国配布に「動向注目、多角努力中」

政府は日本の右翼勢力が最近アメリカの専門家に日本軍慰安婦と関連した歴史的事実を否定する冊子を配布したことについて「アメリカをはじめとする国際社会の更に大きな反発に直面するだろう」と警告した。

チョ・ジュンヒョク外交部スポークスマンは24日、定例のブリーフィングで「日本軍慰安婦被害者問題は戦時の女性の人権という普遍的人権の問題であることは、すでに国際社会が明確に判定を下した事案」としながら「これを否定しようとする日本側のどんな動きも、アメリカをはじめとする国際社会の更に大きな反発に直面することになるだろう」と述べた。

チョ スポークスマンは日本の右翼勢力の書籍配布に対して「政府でもそのような動向をよく把握し、注目している」として「このような動きに対し、多方面で努力している」と述べた。

米国ワシントンの外交消息筋によれば、ワシントンD.Cと主な大学で東アジア問題を扱う学者と専門家たちに日本軍慰安婦問題と関連した書籍2冊が送られて来た。

二冊の書籍とは、日本産経新聞社が製作した『歴史戦争(History Wars)』とオ・ソンファ 拓殖大教授の『Getting Over It! なぜ韓国は日本叩きを止めるべきか』で、,慰安婦問題が操作されたなどといった主張を含んでいる。

(以下慰安婦問題と無関係なため省略)

韓国経済 2015.11.25[2] [原文]

学者に読ませるタイトルではないが

騒いでいるのは、アレクシス・ダデンテッサ・モーリス・スズキ。ダデンに至っては、こうした本を配るのはヘイトだと言っているらしい。対日スミア(中傷)キャンペーンに加担しておいて、言えた義理かと。「日本の右翼団体が配布するなら分かるが、政府与党の実力者政治家が出した」・・・スズキが韓国のニュースをチェックしていない事は、分かった。

余談だが、マイケル・ヨンもこの本を読んでいるとか。

「慰安婦否定」歴史歪曲本、米国の学者にばら撒いた日本

[猪口参議院議員が配布]

慰安婦を性的奴隷と呼んだと、米国を「日本の敵」と規定

「日本軍強制動員慰安婦」を全否定する内容の書籍がアメリカなどの一部の教授と専門家グループに広範囲に送りつけられている(配布)ことが、一歩遅れて知らされた。

ワシントンDCの外交消息筋は22日、「ワシントンDCを含めたアメリカ全域と一部のヨーロッパ諸国やオーストラリアなどのアジア専攻教授や学者に、慰安婦問題が操作されたという内容が書かれた書籍二冊が送りつけられている」と語った。

オーストラリア国立大のテッサ・モーリス・スズキ教授は先月末、外交専門紙「ディプロマット」に「日本の歴史戦争は終わっていない」というタイトルの文章を通じて実態を暴露した。 彼女は「日本の自民党の要人が世界各国の学者や言論人、政治家に不要な(?)本を最近送ってきた」として「韓国人慰安婦がお金のために嘘の証言をしたという内容の『History Wars』と日本帝国主義は善良だったという主張が入れられた『Getting Over It!なぜ韓国は日本叩きを止めねばならないか』という本だった」と話した。『History Wars』は代表的な日本の右翼メディア産経新聞社が刊行し、『Getting Over It』という韓国生まれで日本に帰化し、韓国叩きの先頭に立つオ・ソンファ (呉善花)拓殖大教授の本だ。 産経新聞は右翼を代弁したこの本で、日本軍が慰安婦を強制動員したという証拠がないにも関わらず1993年に河野談話が出されたと不満を提起した。この本は特に「性奴隷(sex slaves)」という用語を公式に使うアメリカを「日本の敵(enemy of Japan)」とまで規定した。 オ・ソンファは「西欧の帝国主義は野蛮で搾取的だったが、日本は韓半島を武力で占領することもなく、言論の自由まで保障するなど善良な帝国主義であった」と主張した

モーリス・スズキ教授は「この本を日本の右翼団体が配布するなら分かるが、政府与党の実力政治家が出したということは、レベルが違う(?)」とし、「彼女(猪口)は無名の個人によって日本関連の歴史が歪曲されたが、この本を読んで考えを改めよと強調した」と話した。本を配り書簡を添付した人物は代表的な右翼要人である日本の猪口邦子参議院議員であることが明らかになった。

今年のはじめアメリカをはじめとする全世界の歴史学者が日本の歴史歪曲を批判する声明を発表するのに貢献したコネチカット大のアレックス・ダデン教授は、「日本側から(?)この本を私に8冊も送ってきた」「アメリカやオーストラリア、日本、カナダ、フランス、イギリスなどの同僚の学者たちに続けて送ると聞いている」と話した。 ダデン教授は「公共外交という名の下にこのような形で書籍を配るというのは全世界が憂慮する憎悪(ヘイト?)行為」だと語った。

朝鮮日報 2015.11.24 [2] [原文]

※ アメリカを「日本の敵」とまで規定: うそ。第二章のタイトルが「米国は日本の敵なのか?」。文末に疑問符がついている。