2012/10/14

高村元外相 「慰安婦の強制連行はあった」

と、刺激的なタイトルをつけてみたが、釣りではない。高村元外相のこの発言はマズいだろう。


何度も言っているが、「強制連行」という言葉は可能な限り避けるべきである。特に政治家は。一時期かなり大衆化したが、この言葉は左翼用語であって、殆どの国語辞典には載っていない。

百科事典には載っているものもあるが(平凡社)、「朝鮮人強制連行」としてのみ記載されているもの(小学館)、まったく記載のないものもある。

歴史問題を左翼言葉で語るのは、大人がヤンキー言葉で中学生と対話するようなものである。90年代の国会のやり取りや日本政府と韓国政府の交渉を見ると、この言葉のせいで度々混乱が生じていたのが分かる。

百科事典類の解説を総合すると、強制連行とは、法律などに基づき政府が動員計画を立て(主に朝鮮人)労働者を徴用したことを言うらしい。基本は国家総動員法・国民徴用令である。徴用・徴兵をイメージすればいいのではないか?

しかし徴用や徴兵なら日本人もそうかというと、これが違うのである。なぜ違うかというと、この言葉が左翼用語だからである(分かったような、分からないような?)。要するに日本人は加害民族だから、強制連行被害者たる資格がないという理屈なのだろう。たぶん。

当初の議論は、慰安婦支援者らが主張していたように、日本政府が朝鮮人女性を女子挺身隊として慰安婦に動員したか否かであった。国会でこの問題を騒ぎ立てたのが社会党だったから、彼らは文脈に無理があっても「強制連行」という言葉を使い続け、話を混乱させたのである。

イ・ヨンフン教授も当時の関係者(韓国人)に聞き取りをして「一般行政のルートを通じて、女性たちが募集されたり動員されることはなかった」という答えを引き出したように、使っている方は、明確なイメージを持って強制連行という言葉を使っていたはずである。にも関わらず、「強制連行とは、強制的に連行すること」などと屁理屈をこねて更に議論を混乱させたのが、例の学者である。

だから、この言葉を使うことは彼らの土俵に乗ることであるのに、高村が依然としてこの調子なのには呆れる。

「韓国では軍が強制連行した事実はない」・・・強制連行したとすれば政府である。高村はどうやら強制連行=「強制的に連行」という意味で使っているらしい。もう半分相手の土俵に乗ってしまっている。

「韓国以外ではあった」・・・高村は強制連行を認めてしまった!河野談話ですら強制連行があったとは言っていないのに。これは「反論」ではない。墓穴を掘っただけだ。

慰安婦、韓国に反論=自民副総裁

自民党の高村正彦副総裁は10日夜、都内で講演し、旧日本軍による従軍慰安婦問題について「韓国で日本の軍が直接的強制連行をした事実はない。韓国以外ではあったが、日本軍による軍法会議で裁かれた」と述べ、強制連行があったとする韓国側の主張に反論した。

また、自身が外相を務めていた1998年に日韓共同宣言をまとめた際、金大中大統領(当時)から「一度謝れば韓国は二度と従軍慰安婦のことは言わない」と説得され、「痛切な反省と心からのおわび」を明記したことを紹介。「国と国の関係で一度決着したものを蒸し返してはいけないし、蒸し返させてはいけない」と強調した。(時事) 

2 件のコメント:

  1. もう少し言葉を選んでほしいですね。インドネシアなどの軍規違反を軍の合意事項のように言うのは間違い。

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    1. 「強制性」であるとか「強制連行」という言葉を避ける、と心掛けるだけでいいはずなんですけどね。

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