5年前、来日したアナベル・パクが日本人の聴衆に向かい「日本が被害者に謝ることによって、世界各地で起こっている人権侵害を抑止することが出来るのです」などとお説教しているのを、聴衆の一人として呆れて聞いていた思い出がある(上の写真はその時のもの)。
だったら自分の国に率先してやらせればいいだろう。彼女がご高説を垂れている、まさにここ東京でアメリカ兵たちは日本人慰安婦のお世話になっていたのである。それを「真っ直ぐ君」である彼女は知らない。
とはいっても、彼女はKAVCのキム・ドンソクのような悪意を持って慰安婦問題を利用しているわけでもないし、上野千鶴子のようにイデオロギーに合わせて歴史を再構築してしまうようなタイプではない。単に物を知らないだけなのである(人柄はいい)。
慰安婦を英雄と呼び、「謝罪や反省は日本人の心から自然に湧き出てこそ意味がある」と上から目線の彼女は、十字架を恭しく掲げて「土人」に悔い改めよ解いた19世紀のヨーロッパ人宣教師と変わらない。アナベル・パクが自分の傲慢さを自覚する日が来るのだろうか?
<インタビュー>米下院の慰安婦決議を主導 アナベル・パクさん
【ソウル聯合ニュース】2007年に米下院で行われた慰安婦決議案採択の過程で大きな役割を果たした在米韓国人2世の市民運動家、アナベル・パク(韓国名:パク・ソヒョン)さんが韓国を訪問し、9日に聯合ニュースのインタビューに応じた。
パクさんは「日本の間違いを責め立てるだけでは、日本をかたくなにするだけ」と指摘。慰安婦問題だけでなく戦争体験について互いに対話し、分かち合う時間が必要だと強調した。
パクさんが「今も戦争の後遺症で苦しむ日本人も多い」と考えるようになったのは、2008年に日本人と対話した経験が大きいという。謝罪や反省は日本人の心から自然に湧き出てこそ意味があり、短期的に圧力をかけて解決できる問題ではないと感じた。
日本政府に対し従軍慰安婦の強制動員の事実を認め、公式な謝罪を求める米下院の慰安婦決議案採択の過程で、パクさんは大きな役割を果たした。広報映像の制作や募金活動、米紙ワシントンポストへの全面広告掲載などを通じ、米国議員の心に訴えかけた。
パクさんは、安倍晋三首相(当時)が日本政府の責任を回避する発言をしたことが決議案採択に決定的な役割を果たしたと指摘し、「安倍元首相が再び首相になれば過去に戻るようで非常に不安が大きい」と懸念を示した。
パクさんは現在、アジアの歴史を集中的に取り上げるドキュメンタリー「ゴースト・オブ・アジア」の制作を計画している。
「第二次世界大戦の後遺症を克服できないため、アジアでは様々な問題が解決されていない。広島の原爆被害など衝撃的な悲劇が癒されなければ、北東アジアの平和は訪れないという内容を盛り込む計画です」
パクさんは「慰安婦被害者たちは単純な被害者ではなく英雄です」と話す。11~12月には日本を訪問し、慰安婦問題解決に向け活動を行う。
中央日報日本語版 2012.10.9