以前コメント欄で自作の動画を紹介して下さったHisa Toshiさん。いろんな人のアドバイスを入れて動画に改良を加えたようです。結果、よくまとまった物になったのではないでしょうか。特に7分44秒からの結論部には説得力があります。
納得いかない人もいるだろう。確かに現在の慰安婦像は定型化・美化され過ぎている。上野千鶴子はモデル被害者という言葉を使ったが、実際には朝鮮人軍属の証言を見ても、朝鮮人慰安婦にもスレッカラシは少なくなかったようである。慰安婦も普通のお婆さんと同じく個性も欠点もあると言ったのは、ナヌムの家でボランティアをしていた村山一兵である。慰安婦の中には嘘をついている人も、一財産を作った者もいる。そういう人たちを気の毒な被害者と言うのは抵抗があるかもしれない。しかしそんな女性にも過去はあったわけで、人身売買が当たり前の時代の女性たちに同情するという姿勢を見せずに国際社会の理解は得られない。
製作者のコメントから(このコメントは製作者が動画を入れ替えた為、現在は読めなくなっている)。
日本軍が設置した慰安所で、日本兵を相手に、自らの意思に反して働かされていた犠牲者がいました。現実として、アジア女性基金や河野談話が存在しており、特に河野談話は安倍政権も含め歴代政権が踏襲してきています。なので、どうせなら「反省しなければならない」と言ったほうが筋が通っていて、分かりやすいかと思いました。日本は反省し和解しようと努力しているが、より大きな原因となった韓国は反省せずに、日本を一方的に糾弾しているという構図です。
それに、欧米人、特に慰安婦問題に関心の高いリベラル派は、性問題や女性の人権に異常なくらい敏感で、日本人とは全く感覚が違うそうです。元慰安婦にも非常に同情的で、「日本は過去を反省しない国」というイメージを持っているので、反省と同情を示したほうが心証が良くなり、理解してもらいやすいと思います。何に対しての反省かははっきり示しているので、誤解は生まれないと思います。慰安婦騒動の本質を理解してもらえれば、それで目的は果たされます。欧米は人種差別問題にも非常に敏感です。
一方で、他人(国)がやったから日本がやってもいいということにはならないと難癖をつける人もいるだろう(自分もよく言われたが)。しかし、そうした人たちは、日本が河野談話やアジア女性基金という一定の努力をしたのに対し、正義面をして延々と日本を叩いている韓国やアメリカが何の罪滅ぼしもしていないという現実にほっかむりを決め込んでいる。他国の例を上げるのは、他人もやったからという言い訳ではない。明らかに現在の慰安婦騒動は日本のみを標的にした中傷(スミア)キャンペーンだと証明する為である。
「韓国は、かわいそうなおばあさんたちのためにも、自らの歴史を直視し、隣国を不当に貶めて和解を妨げるようなことは直ちにやめるべきである」(8分25秒)という指摘はするどい。ハングルや英語に翻訳しても十分通用する内容である(日本人の制作した慰安婦動画で、英語にして通用する物は殆どない)。