2012/12/02

安倍晋三は変わらない




安倍晋三は変わっていない。変わったのは周囲である。

安倍次期首相は11月30日の記者会見で、6年前と同じように「(官憲によって)人さらいのようにして連れて来られた事実があったかどうかについて、証明されていない」と発言した。

安倍は6年前、狭義の強制性はなかったと発言して欧米メディアの好餌になり、慰安婦問題が国際的に拡大する原因を作った。もちろん一番責められるべきは安倍ではない。安倍の発言後、吉見義明、林博史、西野瑠美子が外国人記者クラブで会見を開き、戦地で兵士が女性を拉致した事例を上げ、安倍首相(当時)の嘘として発表した。90年代以降繰り返されて来た話のすり替えに外国メディアが引っ掛かり、日米韓の運動家がこれを利用して米国下院の慰安婦決議採択を成功させた。アナベル・パクが、慰安婦決議は安倍首相のお陰と喜んだのは、この時である。

では6年後の安倍はどう変わったのだろうか。

河野談話についてはですね。これは閣議決定されたものではありません。安倍政権において、それを証明する事実はなかったということは閣議決定しています。そもそも、まぁ朝日新聞の星(浩)さんの朝日新聞の誤報による、吉田清治という、まぁ詐欺師のような男が作った本がまるで事実かのように、日本中に伝わっていったことでこの問題はどんどん大きくなっていきました。その中ではたして、人を人さらいのように連れて来た事実があったかどうか。ということについては、それは証明されていないということを閣議決定しています。  

ただそのことが内外にしっかりと伝わっていないということをどう対応していくか。ただこれも対応の仕方によっては、真実如何とは別に残念ながら外交問題になってしまうんですよ。ですから新聞社の皆さんにもそこは慎重になってもらいたいと思いますよ。そこで我々は、どうこれを知らしめていくかということについては、有識者の皆様に、の知恵を借りながら、考えていくべきだろうと思っています。


河野談話が閣議決定されたものでないという主張は、橋下大阪市長も同じことを言っているが、第一次安倍内閣を含む歴代政権は河野談話を踏襲しているはずである。河野談話の問題はその玉虫色にあり、そこを運動家につけ込まれている。河野談話自体には嘘は書かれていない。河野談話=吉田証言ではないのである。

「河野談話についてはですね・・・それを証明する事実はなかった」

安倍の話は、慰安婦の強制連行(日本政府による徴用)を否定しているのか河野談話を否定しているのか区別がつかない。安倍本人にその区別がついていないとすれば深刻である。

安倍は激しい闘志を持ちながら、ガードを覚えられないボクサーのようだ。慰安婦が人さらいのようにして連れて来られた例などいくらでもある(ただし、それは日本政府とは無関係)。安倍にはガードが下がる癖があり、軽くカウンターを合わせればクリーンヒットする。彼はその弱点を克服出来なかった。それでも肝心の相手がグロッキーになっていて手も足も出ない状況に救われている。安倍晋三は何も変わらない。変わったのは周囲である。

もちろん、韓国の新聞は変わらない。

慰安婦:安倍・自民党総裁「強制動員はでっち上げ」

日本の次期首相の座に就くことが有力視されている自民党の安倍晋三総裁が先月30日、日本記者クラブの主催で行われた党首討論会で「日本軍による慰安婦の強制動員はでっち上げだ」と改めて主張した。

安倍総裁は「詐話師が書いた(慰安婦の強制動員に関する)本について日本メディアが報道したことで、強制動員が事実であるかのように広まってしまった。強制動員を証明する証拠がないということは(2006-07年の)安倍内閣の下で閣議により議決されたが、これが国内外に十分に伝わらなかった」と主張した。その上で安倍総裁は「日本メディアは事実をそのまま報じるべきだ」と述べた。

安倍総裁はまた、日本政府が1993年、従軍慰安婦の強制動員を認め謝罪した「河野談話」についても「閣議での決議を経ていない」という点を強調した。

安倍総裁は首相在任中の2007年、従軍慰安婦の強制動員をめぐる国会議員の質問に対し「政府が発見した資料では、軍や官憲が強制連行を直接指示する内容の記述は見付からなかった」と答弁した。一方、安倍総裁はA級戦犯が合祀された靖国神社への参拝をめぐり「首相在任中に参拝しなかったことは本当に後悔している」と主張している。

東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員


朝鮮日報は強制連行という言葉は使っていないが、河野談話を強制動員を認め謝罪したものと認識しているらしい。