産経は47NEWSのtwitterでの速報より30分も早く(AM 7:17)このニュースを記事にしていたようだ。はやっ!
朝刊には間に合わなかったと思うが、産経の意気込みのほどが知れる。たぶん前もって原稿を準備していたのだろう。準備していたというのは韓国政府も同じで、たしか日本大使館前のデモは毎回昼からだったと思ったから[要確認]、つまりそれに間に合うようにタイミングを計っていたのだろう。
韓国の政界筋の発言とされる「挺対協の活動が『聖域化していて批判の対象となりにくい』」というのは、その通りだろう。日本側が「(外交公館の)尊厳」を持ちだしたのは、よい作戦だ(産経は「尊厳を蹂躙」とまで書いたw)。日本人にも尊厳があるのだという事を、韓国の人達に理解してもらわなければならない(昨日は外務省前で取材していたので、このエントリーは準備稿のまま一日遅れでupとなった)。
在韓日本大使館前に慰安婦記念碑、韓国団体が建立「外交公館の尊厳を蹂躙」
【ソウル=加藤達也】日本統治時代の元慰安婦を支援する「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」は14日午前7時過ぎ、ソウル市鍾路(チョンノ)区の在韓日本大使館前路上に慰安婦の碑の建立を始めた。挺対協は同日中に据え付けを終え、正午ごろには除幕式を行う予定。
碑の建立について在韓日本大使館は外交ルートを通じて韓国側に建立させないよう要請してきた。だが建立が現実となったことで、「外交公館の尊厳に関わる重大な問題」(大使館幹部)とし、韓国側に改めて抗議する方針だ。
また日本の対韓感情の悪化は避けられず今月17、18日で調整が進められている李明博大統領の訪日にも影響が避けられない情勢となった。
碑は高さ約120センチの少女の像に空席の椅子が並ぶデザイン。挺対協は碑を「平和の碑」と名付け、「訪れた人に、像を隣に記念写真を撮ってもらいたい」としている。
碑の建立計画は今年に入って本格化。挺対協は所管の区役所などへの働きかけを進め、7月にデザインを公表した。
一方、区役所側は政府機関に対し建立の許可に関する問題点の有無などを照会。その結果「設置を妨げる理由はない」として8月下旬に許可を決定し、挺対協側にも口頭で「問題ない」と伝えていた。
だが、その後、韓国外交通商省が区に対し「碑が設置されれば日本大使館が混乱するのではないか」と非公式に意向を伝達。これを受け、区側は方針を見直し、挺対協に「碑の設置許可は区の権限の対象ではない」と通知し、「現状のまま設置されれば、違法状態となる」(鍾路区役所)との見解を示していた。
今後、日本側は韓国側に碑の撤去を求めていくものとみられるが、韓国の憲法裁判所が今年8月、元慰安婦の賠償請求権をめぐる韓国政府の努力不足を違憲と判断しているほか、挺対協の活動が「聖域化していて批判の対象となりにくい」(韓国政界筋)ことから、世論への配慮もあり、政府として撤去を働きかけるのは難しいとみられる。