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2011/12/25

「そういう時期に来ている」 朝日新聞の脂汗



日韓友好を願い慰安婦問題に心を痛めている人は、朝日新聞のこの社説を読んだ時、どう思っただろう。心を痛めている人というのは、慰安婦騒動に狂奔している人々の事ではない。四大紙はどこも、もう大概にした方がいいと思っている。その雰囲気は毎日新聞の社説に顕著であった。

「政治指導者は...冷静にことにあたる努力を続けねばならぬ」などと説教調の朝日新聞も、相当気に病んでいるのだろう。なんといっても朝日はこの騒動に火をつけた当事者である。子供の嘘をきっかけに隣村同士で20年に渡る諍いが始まり、仲直りのきっかけがつかめない。それを原因を作った当人が気を揉んでいるという図である。池田信夫は朝日新聞が訂正して説明するべきだと言うが、今さら朝日新聞が全てを告白した所で、天井まで火が回っては手遅れである。

「韓国の人たちに知ってほしい点もある」と朝日新聞は言う。日本側の説明にも耳を傾けて欲しい・・・20年前の朝日新聞にそう言うだけの理性があればこんな事にはならなかったのである。当時の朝日は、騒動を煽りに煽って大火事にしたのである。そしてその結果、日韓両政府はまともに話も出来ない状態である(大統領は、首脳会談の57分のうち45分間、慰安婦問題について喋り続け、韓国民の期待に応えねばならなかった)。

それでも朝日新聞は相変わらず奇麗ごとを並べる。

「李大統領は...なぜそう主張するのか、歴史的にわからないではない」・・・イ・ミョンバクも本心ではこんな事は言いたくないのである。慰安婦騒動は、良心的日本人や朝日新聞が煽った結果、韓国の大統領でもどうしようもないレベルまで達してしまったのである。その事は、朝日新聞自身重々承知のはずだ。

「尊厳は侵されて報われぬままという怨念が...」・・・白々しいのである。除幕式のこの興奮を見よ。こんな光景はワールド・ベースボール・クラシックで日本を破って優勝でもしない限り見られないだろう。「アジア女性基金が償い事業をした」・・・それには民族別で再多数であったと思われる日本人が対象として含まれていない事を、朝日はどう考えているのだ?

〆の部分では、もうなりふり構わず何とか文章の形に纏めようとしている。人間は過度に緊張したり、追い詰められると、話をしている自分でも馬鹿らしくなるくらい支離滅裂な事を喋っている時がある。それでも何か喋らなければならない。聴衆が引いていると分かっていても、とにかく何とか辻褄を合わせようとするが、最後まで支離滅裂のまま終わってしまう。そういう経験をした人も多いだろう。朝日新聞も、今まさにそんな思いでいるのだろう。

「野田首相は李大統領との会談で『人道主義的な見地から知恵を絞っていこう』と語った。問題を打開する糸口は、ここにあるのではないか。65年の協定で解決したかしていないかではなく、人道的に着地点を見いだしていく。それは行政ではなく、政治の仕事だ。日韓の政治がともに探る。そういう時期にきている」


「そういう時期に来ている」というのは、何をもって判断したのか?アジア女性基金は時期尚早だったとでも言うのか?朝日新聞は、日韓基本条約には慰安婦問題は含まれていない、の一本で行くと決めたようだ。そういう事は、日本人慰安婦が何らかの補償の対象になってから言うべきだ。朝鮮籍、台湾籍の旧軍人属、被爆者が日本人並の補償を受けられないというなら、それは日本政府の責任ではないが、同情して何らかの方策をと考えるのは理解できる。しかし、そもそも(日本人)慰安婦自体なんの補償の対象にもなっていないではないか。

最後は、これは「政治の仕事だ」と開き直っている。朝日新聞自身も分かっているはずだが、朝日が言っているのは、人道ではなく政治的着地(妥協)点の事である。



日本と韓国―人道的打開策を探ろう

野田首相と李明博(イ・ミョンバク)韓国大統領との首脳会談は、これまでとうって変わり、元慰安婦の問題をめぐる重い言葉が交わされた。

個人が受けた被害にどう向きあうかは、歴史認識や領土問題とともに、双方の国民の感情に直接響きあう。ナショナリズムにも流されやすい。

それだけに政治指導者は、互いに信頼を築き、冷静にことにあたる努力を続けねばならぬ

李大統領は日本との公式会談の場で初めて、元慰安婦問題を論じた。「日本政府が認識を変えれば直ちに解決できる」と訴え、「誠意ある温かい心」に基づく対応を求めた。

なぜそう主張するのか、歴史的にわからないではない

日本政府は、1965年の国交正常化時の協定で完全解決したとの立場を一貫してとる。野田首相もそう主張した。

けれども、正常化交渉の当時に想定していなかった問題が後になって出てきた。元慰安婦はその典型的な例だ。

今年、韓国政府は憲法裁判所から、日本への個人賠償請求を「交渉しないのは憲法違反」と断じられた。米国との貿易協定や政治腐敗をめぐる政権批判も強まるいま、元慰安婦問題の進展を迫る世論を無視できない。そんな事情もあった。

ただここで、韓国の人たちに知ってほしい点もある

国交正常化で日本が払った資金を、当時の朴正熙(パク・チョンヒ)政権は個人への償いではなく経済復興に注いだ。それが「漢江の奇跡」といわれる高成長をもたらした。

また、元慰安婦への配慮がなかったとの思いから、日本は政府資金も入れて民間主導のアジア女性基金が償い事業をした。

この事業は日本政府の明確な賠償でないとして、韓国で受け入れられなかったのは残念だったが、当時の橋本首相ら歴代首相のおわびの手紙も用意した。韓国は韓国で独自の支援をしたけれど、日本が何もしてこなかったわけではないのだ。

元慰安婦は高齢化し、何人もが亡くなっている。なのに尊厳は侵されて報われぬままという怨念が、支援団体がソウルの日本大使館前にたてた「記念像」につながった。

野田首相は李大統領との会談で「人道主義的な見地から知恵を絞っていこう」と語った。

問題を打開する糸口は、ここにあるのではないか。65年の協定で解決したかしていないかではなく、人道的に着地点を見いだしていく

それは行政ではなく、政治の仕事だ。日韓の政治がともに探る。そういう時期にきている。

朝日 2011.12.19

2011/12/20

ふてぶてしい日本--韓国メディア



韓国メディア、大統領支持=野田首相との会談を報道

従軍慰安婦問題で李明博大統領が野田佳彦首相に政治決断を強く求めた18日の京都での日韓首脳会談について、19日付の韓国各紙は「MB(李大統領)京都で憤怒」(中央日報1面トップ)などと大きく報じた。
東亜日報の社説は「韓国と日本は自由民主主義と市場経済の価値を共有している」と前置きした上で、「このような国同士が歴史問題で摩擦が生じるのは残念だが、日本帝国主義が犯した反人道的犯罪を解決しなければ、真の友好関係を構築するのは難しい」と主張した。
保守系紙に加え、普段、李大統領に批判的な左派系紙も「決心した韓国、ふてぶてしい日本」(ソウル新聞)「韓日首脳、全面衝突」(京郷新聞)などの見出しを掲げ、李大統領を支持した。 
ソウル新聞は、大統領が日本との慰安婦問題のほか、中国と漁船船長の海洋警察官刺殺事件を抱えていると指摘。「国内問題よりも外交で高い点数を上げてきた李大統領だが、任期終盤に改めて外交力を問われている」と論じた。

時事 2011.12.19

57分中45分、4回の催促



明らかに慰安婦騒動は、日韓関係を歪めている。

中央日報は20回目の会談と言っているが、フジテレビの「知りたがり」(12/19)によれば、李明博大統領と日本の首脳の会談は今回で19回目。内訳は、福田首相と3回、麻生6回、鳩山3回、菅4回、そして今回の野田と3回目の会談。しかし慰安婦問題について言及したのは、これが始めてだという。彼が会談した過去4人の日本国首相の内、鳩山は慰安婦問題の解決に熱心な人だったが、彼の時ですら慰安婦問題を持ち出さなかった。

世論に煽られて止むに止まれず持ち出したというのが、やはり真相なのだろう。でなければ、「真のパートナーにならなければいけない」「そのためには慰安婦(問題)を優先的に解決」する「真の勇気を持たなければならない」などという言葉は、最初の福田首相に対して発せられていたはずだ。

法律の問題ではなく国民感情の問題であると訴える李大統領。その燃えあがる国民感情をなだめようと中途半端な妥協案を出して失敗したのが、河野談話と宮沢首相の謝罪ではなかったか。日本政府が関心を示さないから、というのは自国の憲法裁判所に行政の不作為と決めつけられた大統領の泣き言か?青瓦台の関係者が懸命に「大統領の断固たる意向」を強調しているのが涙を誘う。日本政府はというと、第二第三の慰安婦像が出来るという大統領の言葉に衝撃を受けたという事になっている。

日本のマスコミが国内向けのパフォーマンスと見ている事は正直に伝えている(それを知ってか、韓国のマスコミの中には、野田の拒絶は日本の国内向けポーズだと主張するものもあった)。

57分の会談中45分…李大統領、慰安婦問題決心発言

李明博(イ・ミョンバク)大統領は4年近い在任期間中、日本首相と20回会談した。このうち19回は「慰安婦」という言葉を口にしなかった。「過去の問題」に含めて解決を求めてきた。20回目の会談、野田佳彦首相とは4度目となる18日の首脳会談では、李大統領が態度を変えた。李大統領は9時13分、京都首脳会談の冒頭発言で慰安婦問題を持ち出した。

李大統領は「韓日両国は共同繁栄と領域内の平和、安保のために、真のパートナーにならなければいけない」とし「そのためには慰安婦(問題)を優先的に解決するうえで真の勇気を持たなければならない」と要求した。

続く非公開会談でも、李大統領は慰安婦問題を集中的に取り上げた。野田首相が韓日自由貿易協定(FTA)など経済懸案に触れると、李大統領は「私もうまくいけばよいと思う」とし「経済問題以前に過去の歴史、慰安婦の話からしなければいけない」と述べた。

そして‘決心’したかのように次のように述べたと、パク・ジョンハ青瓦台(チョンワデ、大統領府)報道官が伝えた。

▽李大統領=(慰安婦問題は)法以前に国民感情の問題だ。大局的な見地で考えてほしい。いま生存している元慰安婦は平均86歳で、今年だけで16人が亡くなった。数年以内に全員が亡くなるかもしれない。この問題を解決しなければ、おばあさんたちが亡くなり、両国間で解決できない大きな負担として残ることになる。その時になれば解決する方法はない。実務的な発想よりも大きな次元の政治的決断を期待する。両国問題を解決するうえで障害物となるのは残念であり、私が直接このように取り上げる。

▽野田首相=日本政府の法的な立場を知っているはず。私たちも人道主義的な配慮で協力してきたし、今後も人道主義的な見地で知恵を出していく。(駐韓日本大使館前に)平和碑が設置されて残念だ。撤去してほしい。

▽李大統領=おそらく日本政府が少しでも関心を見せていれば起きていなかったことだ。首相の決断を続けて期待する。それはたいそうな方法ではなく、温かい心に基づくものだ。

野田首相が日本政府の「法的立場」を強調したのは、1965年の韓日協定で賠償が終わったという従来の立場を守ったということだ。野田首相は駐韓日本大使館前の平和碑問題に言及した後には、経済懸案に話題を変えようとしたが、李大統領はずっと慰安婦問題に戻った。当時、時計は午前9時58分ごろを指していたという。全体で57分間の会談だったが、45分間も李大統領は慰安婦問題を集中的に提起した。野田首相の決断を促した言葉だけでも4回にのぼった。

その後、李大統領は野田首相と石庭で有名な龍安寺を視察し、10余分間で「外交安保問題に協力してほしい」という言葉を残して出てきた。本来、両首脳の散歩には20分を配分する予定だったが、李大統領が急いで終えたのだ。青瓦台の関係者は「残念な点が多い会談を終えた後、のんきに散歩している時ではないと思ったようだ」と伝えた。

青瓦台の関係者は「韓国の大統領が日本の首相にこれほど集中的に慰安婦問題の解決を促したのは初めて」とし「それほど李大統領の意向は断固としている」と伝えた。

青瓦台は解決方法について「日本が、賠償ではなくても、政府レベルの真相究明と謝罪という具体的な行動を見せてほしいということ」という認識だ。青瓦台と外交部は「慰安婦問題は論争が広がるほど日本に不利な問題」でみている。政府関係者は「日本が問題解決に出なければ‘女性人権をじゅうりんした戦犯国家’の過去の問題が浮き彫りになる」と述べた。

日本政府は当惑している雰囲気だ。特に李大統領が「誠意ある措置がなければ、第2、第3の慰安婦平和碑が建てられるだろう」と述べたのに衝撃を受けた姿だ。

しかし日本メディアの大半は、李大統領の慰安婦問題提起は任期末の支持率下落をばん回するための「国内世論向け」と分析した。読売新聞は18日、「李大統領はソウル市長選の敗北、韓米FTA(自由貿易協定)批准強行処理などで求心力が落ちている状況」とし「こうした状況で日本に友好的な姿勢を見せるのが難しい国内事情があった」と解釈した。

中央日報日本語版    2011.12.19