戦場におけるレイプは、戦争それ自体と同じくらい歴史がある。16世紀前のローマの略奪の後、聖アウグルティヌスは、戦時のレイプを「古からの悪の慣行」と呼んだ。長い間、兵士たちにとってレイプは戦場での役得であるとみなされていた。1945年のソ連のドイツ占領時のレイプについて書いた歴史家Antony Beevorは、レイプは古代から戦争の際に発生、しばしば統率のない兵士たちによって引き起こされたと述べている。しかし、彼はスペインの内戦の時のモロッコ人傭兵部隊のように、レイプが辱めや恐怖を与えるために戦略的に用いられた例があることも主張している。 (以下略)
Rape in war is as old as war itself. After the sack of Rome 16 centuries ago Saint Augustine called rape in wartime an “ancient and customary evil”. For soldiers, it has long been considered one of the spoils of war. Antony Beevor, a historian who has written about rape during the Soviet conquest of Germany in 1945, says that rape has occurred in war since ancient times, often perpetrated by indisciplined soldiers. But he argues that there are also examples in history of rape being used strategically, to humiliate and to terrorise, such as the Moroccan regulares in Spain’s civil war.
エコノミスト 2011.1.13
エコノミストのこの記事は、いつか時間がある時に全訳して紹介したいと思うのだが、いつになるか分からない。英語が読める人は是非、リンク先のエコノミストのサイトで一読してみて下さい(記事の本文には、日本軍のことも慰安婦のことも取り上げられていない)。
それにしても、戦時の強姦事件の例として、日中戦争中の南京での2万件の強姦事件と、第二次大戦中に日本軍に供給された20万人の性奴隷の事を筆頭に上げているのは、いい加減なんとかならないのだろうか?エコノミストと言えば、4年前安倍首相を「恥知らず」と罵ったメディアであるが・・・。
ちなみに、スーザン・ブラウンミラーは、レイプがプロパガンダの材料としても使われることがあると指摘している。
反米宣伝ビラ(朝鮮戦争)