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2014/03/10

慰安婦「うそばかり」 中山成彬


このニュースも、すばやく韓国メディアに飛び火した。ご注進メディアが本領発揮とも言えるが、本当にこの通り発言したのだとすれば、公人が人種(レイス→レイシズム)を持ち出すことのリスクを自覚していない中山議員の危なっかしさも相変わらずである。

)
(発言は35分辺り)

韓国人でも、朝鮮戦争の慰安婦たちは、事実を墓場まで持って行くと研究者に語っている。日本軍慰安婦(韓国人)が次々名乗り出たのには、理由はいくつかあるだろう。彼女たちも90年代までは世間から隠れて暮らしていた。秦郁彦は当時を知る人から、補償金が1000万(?)なら日本人も出て来るかもしれないがという感想を聞いている。90年代の韓国社会の生活水準や(インドネシアでは男まで元慰安婦として名乗り出たと言われる)、彼女たちを英雄のように持て囃す今の韓国社会にも原因があるだろうし、保護者が(勝手に?)申請しているという話も伝わっている。

ただ、中山議員の言葉をひっくり返せば、「ドイツと違い、日本には過去を反省するという概念がない」「歴史的事実を否定している。どこまで恥ずかしさを知らない、厚かましい」・・・これに似たようなことを日本は言われているのである。そんな憤りが発言の背景にあるのだろう。しかし、せめて「文化の違い」と言うべきだった。

※動画を追加した

慰安婦問題「韓国女性、うそばかり」 維新・中山衆院議員が発言

日本維新の会の中山成彬衆院議員は8日、兵庫県宝塚市で開かれた講演会で、旧日本軍慰安婦に日本人女性もいたとしたうえで「日本女性は自分で私は慰安婦でしたと誰も言わない。恥ずかしい。韓国女性はそんなことない。うそばかり言う。人種が違うと思わざるを得ない」と述べた。

講演会は「従軍慰安婦の真実」と題して民間団体が主催。中山氏は元軍医に聞いたとする当時満州(中国東北部)にいた慰安婦のことを説明した。

中山氏は韓国人を「日本人と全然違い、恥という概念がない」「従軍慰安婦の資料をユネスコの世界記憶遺産に登録申請しようとしている。どこまで恥ずかしさを知らない、厚かましい」とも強調した。

中山氏は慰安婦問題に関する河野官房長官談話の見直しを政府に求めている。国土交通相時代の2008年秋には「日教組が強いところは学力が低い」と発言し、辞任したこともある。

朝日 2014.3.9

2014/02/22

アンネの日記破損事件・中山成彬「日本人の感性ではない」


彼が慰安婦騒動(ジャパン・ディスカウント)に対する反攻の急先鋒だからこそ、取り上げないわけにはいかない。こういうことは、思っていても公人なら決して口にすべきことではない・・・と自分は思う。この人の「問題ツイート」を取り上げるのは、昨年に引き続き今回で二度目魚拓



2013/06/20

[報道] 韓国団体 慰安婦発言で橋下市長告発


韓国団体 慰安婦発言で橋下氏ら4人を告発

韓国の市民団体、愛国国民運動大連合は先ごろ、従軍慰安婦は必要だったと発言した橋下徹大阪市長(日本維新の会共同代表)ら4人を警察庁に告発した。同団体が19日、明らかにした。

 告発されたのは橋下氏、衆議院議員の西村真悟氏、同中山成彬氏、鈴木信行氏の4人。鈴木氏は昨年6月19日、ソウルの日本大使館前の従軍慰安婦を象徴する少女像に「竹島は日本固有の領土」と書かれたくいを縛り付けた人物。

 団体は4人が従軍慰安婦問題を歪曲(わいきょく)し、韓国の女性たちをおとしめる発言をしたとして告発した。

2013/05/14

「化けの皮が剥がれるところだったのに」 中山成彬


国益の為にも、日本人の名誉の為にも看過出来なかった発言(5.13)。問題化しなかったが、橋下日本維新の会代表の足も引っ張りかねなかった。橋下は強制連行の中身を追及する気はなかった。その点は記者団に明確にしていた。


2013/03/13

国会中継を削除したNHKは、過去の映像も公開すべき

http://www.youtube.com/watch?v=H-dBkv0LxDY&t

しばらく前から2chで話題になっていたけれども、中山成彬(日本維新の会)が衆議院の予算委員会で慰安婦問題を取り上げ、自分はあまり評価出来なかったが、ねらーには結構評判が良かったようである(中川は「従軍慰安婦」を連呼していたが、ネット右翼的にこれはOKなのか?)。しかし、それはまた別の機会に譲る。

慰安婦問題を人々はどう語り、どう伝えたかを記録する意図でこうしたサイトを立ち上げた身として、過去の国会映像を紹介出来ないのは実に残念な事だと前々から思っている。議事録はネットからでも簡単に確認出来るが、古い映像は衆議院や参議院の(インターネット上の)アーカイブにも存在しない。

こういった映像はテレビ局には保存されているはずである。報道機関にとっては取材によって得た財産には違いないのだろうが、公共放送であるNHKはそういった映像を独占せず、国民に公開する義務があると思う。中山ら国会議員は、放送法を改正する方向で頑張ってはどうか?NHKは国会中継に限らず削除していると釈明するが、大河ドラマを削除するなら当然だろう。国会中継だから物議をかもしているのである。

慰安婦問題に絡む90年代の社会党議員らの嵩にかかった追及シーンなど、ぜひとも国民の目に触れさせるべきである。慰安婦騒動を煽り、日韓関係を破壊した人々の「雄姿」を。

「従軍慰安婦」「官憲による強制連行」
中山は完全に相手の土俵に乗っていたが、大丈夫か?

慰安婦の強制連行は考えにくいと、国会で野党議員が主張したことは、2ちゃんねるなどで大きな反響を呼んだ。ところが、その中継のユーチューブ投稿動画がNHKの著作権侵害申し立てで削除され、なぜなのかと物議を醸している。

削除された動画は、元文科相で現在は日本維新の会所属の中山成彬議員が2013年3月8日の衆院予算委員会で質問に立った場面だ。

中山氏は、1時間の持ち時間内で、新聞報道を元に従軍慰安婦問題にも切り込んだ。旧日本軍の関与を示す資料が見つかったと大きく報じた日本の新聞記事をパネル上に示し、それはよく読むと、悪徳業者が募集に関与していると注意を呼びかける通達だったと主張した。また、朝鮮の議員の8割以上が現地の人であるとの記事も示して、「官憲の強制連行は考えられないのでは」と唱えたのだ。

この主張は、ネット右翼などの支持を集め、2ちゃんでは、スレッドが次々に立つ祭り状態になっている。

ユーチューブには、NHKの中継を録画した動画が投稿され、アクセスを集めた。ところが、その動画がNHKによる著作権侵害の申し立てにより削除され、2ちゃんなどでは、国会中継の動画でもそうなるのかと波紋が広がった。

確かに、衆議院公式ホームページの中継サイトでも録画は見られるが、「こんな公共放送で大丈夫か?」「知る権利より著作権が優先されるんだ」との不満が相次いでいる。内容が慰安婦問題だっただけに、どこかの団体から要請があったのではないかといった憶測まで出ている状態だ。

2ちゃんスレでは、著作権法上も国会中継動画の削除はおかしいのではないかという指摘があった。第10条の2では、事実の伝達に過ぎない雑報や時事報道は著作物に該当しないとあり、また、第40条では、政治演説はいずれの方法でも利用できるとされているからだ。

こうした点について、立教大学の上野達弘教授(著作権法)は次のように解説する。

「10条にある『雑報』とは、10~20文字ほどの短い死亡記事などをイメージしています。国会中継は長い時間にわたって撮影していますから、それを適用するのは難しいでしょう。また、40条では、確かに、政治演説は広く知られた方がよいということから、自由に利用できることになっています。しかし、それは演説している人の著作権が制約されるということであって、NHKは演説している本人ではなく別の人格になります。とすると、NHKは著作権を主張できることにもなるわけです」

つまり、国会中継を無断で投稿すれば、著作権侵害になる恐れがあるということだ。

ただ、上野達弘教授は、法的には難しいものの、ドラマや音楽番組とは違い、国会中継は広く国民に知られた方がいいという主張ももっともだとする。
「ユーチューブに投稿した人はそれで大きな利益を得るわけではないですし、NHKにしても収入が減ることにはなりません。今回は、公共性が高い国会中継ですので、自由に使わせてもいいのではというのも分かります。投稿でかえって音楽が売れたこともあるわけですし、ネットに上がったコンテンツをどうするかは、将来の課題になるでしょうね」

NHKの広報局では、取材に対し、「放送した映像が無断でアップされているのを見つけたり、指摘を受けたりした場合、国会中継に限らず削除を要請しています」と説明した。国会中継については、「これまでも削除を要請しており、実際に削除されています」とした。

2ちゃんでは、過去のケースとして、自民党の西田昌司議員が2011年11月15日の参院予算委員会で質問した中継動画が、NHKの著作権侵害申し立てで削除されたことが挙げられている。しかし、国会中継が削除されるのはまれではないか、と依然として疑念がくすぶっているようだ。

JCAST 2013.3.12
当の中山はネチズンと一緒になって陰謀論(twitter


2011/01/03

「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」と国益【07年】


それにしても、スマラン事件は「強制連行(徴用)」とは関係ないだろうに・・・。保守系議員の「まっすぐ君」にも困ったものである。

こういう人間はブーメランパンチばかりなので、隙が多くつけ込まれやすい。けっきょく自ら国益を損うことになる。

慰安婦問題に関する「日本の前途と歴史教育を考える議員の会(会長:中山成彬)」の提言。


1.「慰安婦」問題に関し、今、米国下院に提出されている決議案は、「若い女性を日本帝国軍隊が強制的に性奴隷化」、「輪姦、強制的中絶、屈辱的行為、性的暴行が含まれるかつて例のない」、「20世紀最大の人身売買」などの客観的史実に基づかない一方的な認識により、日本政府に対して謝罪を求めている。日本の名誉のためにも米下院関係者を含め、「慰安婦」問題に関して内外に正確な理解を求め、決議案が採択されないよう、引続き外交努力を行う。

2.今回の慰安婦決議案も含めた数々の「慰安婦」問題に対する誤った認識は、平成5年の河野官房長官談話が根拠となっている。当時は公娼制度が認められており、慰安婦の中には不幸な境遇の方々がおられたことは認識している。この点に関しては同情を禁じえないし、遺憾の意を表する。しかし、我々の調査では、民間の業者による本人の意思に反する強制連行はあっても、軍や政府による強制連行という事実はなかった。1件だけ、ジャワ島における「スラマン事件」があったが、これは直ちに処分されており、むしろ軍による強制連行がなかったことを示すものである。政府として本問題の根本的解決のため、再度の実態調査を行い、関連する資料等の結果を全面的に公開することを求める。》 


3年後、中山ら自民党は野に下り、慰安婦問題に熱心な与党の岡崎トミ子議員を追及することになるが、その時、岡崎は「(慰安婦の)名誉と尊厳」というフレーズを繰り返した。すると、保守派は日本人の、進歩派は慰安婦の名誉の為に戦っているわけだ。つまりこれは「名誉と尊厳」の奪い合いであるらしい。


朝日記者 提言をまとめるまでの間、国内外からも反発があり、色々、影響があったかと思うが、この間の活動を総括して、国益上のメリット、デメリットはどういうものがあったか。

中山氏 ・・・私どもは日本の、日本人の名誉のため、先の戦争でお国の犠牲になられた旧日本兵の方々、沢山の日本人の方々がいらっしゃるので、その方々の名誉のためにも事実は事実としてはっきりと世界に示して、日本人の誇りを取り戻すべきだと思いますよ。・・・

朝日記者 (吐き捨てるように)特にデメリットはなかったということでよろしいんですね。

中山氏 デメリットって何ですか?

朝日記者 いや、つまり国益上のですね…。

中山氏 我々は国益を守るためにやってるんですよ。今日も申し上げたんですけどね、これは国家的ないじめだと。黙っていると、日本の子供達は黙っているといじめられちゃうんで。・・・やはり、反論すべき事は反論していくと。こういう姿勢を貫いていかないと、これからの国際社会において日本の存在感は薄れていくと思いますよ。そういう意味で、私たちは国益のためにやってるんです。国益を損ねようとしている、損なっているとは全く思っていません。

TBS記者 国益のためにやっているというが、米国人等の感情を刺激するのは良くないと、かえって悪い方向に行かないように、という意見はなかったか。

中山氏 私は最初からこの問題は非常に微妙な問題、国内的にも国際的にも非常に微妙なので、非常に慎重にして行かなきゃいけないと思っておりました。しかし、あらぬ誤解とか、曲解に基づく批判に対しては、はっきりと反論していかなきゃいけない。降りかかる火の粉は払わなければ、日本の存在そのものが危ういと。そこが国益じゃないかと思ってます。だから、日本の若い留学生達が例えばアメリカとかカナダに行って、中国の留学生から「あんたの祖先は悪いことばっかりしたんだ」と批判されてね、それに対して反論も出来ずに小さくなっているという人もいる。そういう意味で、歴史教育についてもしっかりやっていかなければならないということじゃないかと思います。》




《「慰安婦」問題に関し「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」は、「慰安婦問題に関する小委員会」を立ち上げ、昨年12月より有識者、歴史研究者等からの資料の提供、聞き取り等を踏まえ、調査、検証を重ねてきた。
我々としては、歴史の事実に対し、常に誠実、謙虚でありたいと考える。同時に事実ではない、あるいは証左に基づかない非難に対しては明確に正当な主張、反論を行う必要があると考える。

以上を踏まえ、我々は政府に対し、次のように提言する。

1.「慰安婦」問題に関し、今、米国下院に提出されている決議案は、「若い女性を日本帝国軍隊が強制的に性奴隷化」、「輪姦、強制的中絶、屈辱的行為、性的暴行が含まれるかつて例のない」、「20世紀最大の人身売買」などの客観的史実に基づかない一方的な認識により、日本政府に対して謝罪を求めている。日本の名誉のためにも米下院関係者を含め、「慰安婦」問題に関して内外に正確な理解を求め、決議案が採択されないよう、引続き外交努力を行う。

2.今回の慰安婦決議案も含めた数々の「慰安婦」問題に対する誤った認識は、平成5年の河野官房長官談話が根拠となっている。当時は公娼制度が認められており、慰安婦の中には不幸な境遇の方々がおられたことは認識している。この点に関しては同情を禁じえないし、遺憾の意を表する。しかし、我々の調査では、民間の業者による本人の意思に反する強制連行はあっても、軍や政府による強制連行という事実はなかった。1件だけ、ジャワ島における「スラマン事件」があったが、これは直ちに処分されており、むしろ軍による強制連行がなかったことを示すものである。政府として本問題の根本的解決のため、再度の実態調査を行い、関連する資料等の結果を全面的に公開することを求める。》

さて、この提言に関する中山成彬会長の記者ブリーフの中で、一部、興味深いやりとりがありました。社のスタンスがうかがえます。いかにも、というか。ここ数年、サヨク・リベラルの人たちが、以前は忌み嫌っていた「国益」という言葉をよく使うので面白いなあ、と思います。

《朝日記者 提言をまとめるまでの間、国内外からも反発があり、色々、影響があったかと思うが、この間の活動を総括して、国益上のメリット、デメリットはどういうものがあったか。

中山氏 反発?反発だけじゃなかったですよ。支援の声も多かったですよ。私どもは日本の、日本人の名誉のため、先の戦争でお国の犠牲になられた旧日本兵の方々、沢山の日本人の方々がいらっしゃるので、その方々の名誉のためにも事実は事実としてはっきりと世界に示して、日本人の誇りを取り戻すべきだと思いますよ。そういう観点からやったんであって、一部のマスコミから批判があったことは事実ですけど、ほとんどのマスコミの方々からはむしろ支持の声が強かったと、私はそういう認識をしております。

朝日記者 (吐き捨てるように)特にデメリットはなかったということでよろしいんですね。

中山氏 デメリットって何ですか?

朝日記者 いや、つまり国益上のですね…。

中山氏 我々は国益を守るためにやってるんですよ。今日も申し上げたんですけどね、これは国家的ないじめだと。黙っていると、日本の子供達は黙っているといじめられちゃうんで。私は教育再生の委員長もやってますが、いじめはなくさないといけませんが、いじめに屈しない強い子供達を育てていかなきゃいけないと思いますよ。ですから国際的にも日本人は大人しいから黙ってるんですけどね。黙ってるといじめられることが多いんでね。やはり、反論すべき事は反論していくと。こういう姿勢を貫いていかないと、これからの国際社会において日本の存在感は薄れていくと思いますよ。そういう意味で、私たちは国益のためにやってるんです。国益を損ねようとしている、損なっているとは全く思っていません。

TBS記者 国益のためにやっているというが、米国人等の感情を刺激するのは良くないと、かえって悪い方向に行かないように、という意見はなかったか。

中山氏 私は最初からこの問題は非常に微妙な問題、国内的にも国際的にも非常に微妙なので、非常に慎重にして行かなきゃいけないと思っておりました。しかし、あらぬ誤解とか、曲解に基づく批判に対しては、はっきりと反論していかなきゃいけない。降りかかる火の粉は払わなければ、日本の存在そのものが危ういと。そこが国益じゃないかと思ってます。だから、日本の若い留学生達が例えばアメリカとかカナダに行って、中国の留学生から「あんたの祖先は悪いことばっかりしたんだ」と批判されてね、それに対して反論も出来ずに小さくなっているという人もいる。そういう意味で、歴史教育についてもしっかりやっていかなければならないということじゃないかと思います。》

2010/12/18

中山成彬と安倍首相、オランダを怒らせる (07年)梶村太一郎



三年前の季刊中帰連に掲載された梶村太一郎の文章から、もう少し振り返ってみる。左ばかりではない。右もしばしば国益を害する。しかも困ったことに、その自覚がなかったりする。

ところで、「歴史修正主義者」が大半を占める安倍政権下の国会で、辻元清美衆議院議員が八日に提出した「安倍首相の『慰安婦』問題への認識に関する質問主意書」(下注参照)に対する、安倍内閣総理大臣による政府答弁書が出されたのは一六日のことだ。

彼女が即時それをHPに掲載したところ、AP通信が引用し「この政府公式見解には『政府は発見した資料の中には、軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような記述も見当たらなかった』とあり、強制売春には証拠がないと主張している」と速報した。


※ 参考までに、辻元の質問主意書とそれに対する答弁書をここに上げておく。






オランダのバルケンエンデ首相は一九日、同国の公共ラジオで「わたしがこの報道を知ったのは、この日の閣議の席です。この報道は確かなもので、急いで外務大臣に日本大使に接触するようその場で要請しました。決して無視できないことですから」と述べている。

一七日のオランダの主要紙は「日本大使を召喚」との一面の記事で「首相は慰安婦に強制的に売春行為をさせたことを否定する日本政府に立腹している。・・・この種の発言について過去数週間に何度か説明を求めているのに明確な回答を得ていないので、日本大使の召喚を決定した。

首相は『日本政府の最近の方向転換の理由がなんであるのかに非常な関心がある。(新たな否定に)不愉快な驚きを覚えている』と述べた」と伝えた(NRCハンデルスブラット紙。村岡崇光氏の翻訳による)。オランダの首相が激怒するには十分な理由があるのだ。


中山成彬

ところで、中山成彬議員を会長とする自民党の国会議連「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」が八日に政府に対して提出した「慰安婦」問題での提言書に、次の言葉がある。

「我々の調査では、民間の業者による本人の意思に反する強制連行はあっても、軍や政府による強制連行という事実はなかった。一件だけ、ジャワ島における『スマラン事件』があったが、これは直ちに処分されており、むしろ軍による強制連行がなかったことを示すものである」

すなわち、彼らですら否定することができない強制連行の証拠がオランダ人「慰安婦」に関してあるのだ。・・・



「強制連行は一件だけあった」、 本当にこんな事を言ったのか?言ったらしい。産経新聞の阿比留記者によると、実際中山はこの通り発言したようだ。

そもそも「強制連行」という言葉は、主に朝鮮半島からの戦時動員に対して用いられた言葉であった。日本人であれば徴用や勤労動員といった言葉をあてられる所を、朝鮮人の場合はこの言葉が使われていたのである。なぜか?金英達は、「恨みをこめて」こういう言い方がされるのだと解説している。

中山は、その経緯を忘れ、スマラン事件を「強制連行」と言ったことで、徴用の話を戦地での不法行為にすり替えた学者や市民運動家の土俵に乗ってしまったのである。彼は関係者が処罰されたから問題ないと言っているが、そういう話ではないのである。そもそも、この処罰は連合軍によるものであった(異説もあるようだが)。

こういう不見識なことを口走るから、以下のような主張を許すことになる。

(スマラン事件を含む調査報告書は)いわゆる「慰安婦」問題とは、事実において「日本軍による直接の強制売春でもあった」ことを証明する動かぬ証拠史料である。・・・オランダ政府が、「日本政府は見解を変えた」と判断して釈明を求めるのは、極めて正当な要求である。




「我々は国益を守るためにやってるんですよ。・・・これは国家的ないじめ・・・反論すべき事は反論していく」と、中山は言う。たしかに、これはイジメである。しかし「愛国者」中山の言動は国益を損ない、結局敵を喜ばせただけだった。