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2015/11/18

「軍人と民間女性の関係において強制性があった」 河野洋平


この人、本当に河野談話の作成に関わっていたのだろうか?名前を貸しただけとか?

河野洋平氏「慰安婦動員の強制性、否定できない事実」

韓中日の記者たちとインタビュー
「安倍内閣は国民が反対しても自衛隊派遣を承認する可能性がある」
「反対派の議席を増やし、安全保障関連法を修正すべき」

旧日本軍の慰安婦問題で、日本政府の関与を認めた「河野談話」(1993年)の主人公、河野洋平・元官房長官(78)は、安倍政権が慰安婦動員の強制性を否定していることについて「太平洋戦争当時、慰安婦の動員に強制性があったということは、否定できない歴史的な事実だ」と述べた。

河野氏は今月10日、東京都内の日本プレスセンターで行われた日中韓三国協力事務局(TCS)主催の行事に参加した韓中日3カ国の記者たちとのインタビューに応じ「慰安婦は戦争中、軍隊と民間人の間で起こった出来事であり、民間人の女性たちにとって非常に過酷な出来事だった」として、上記のように述べた。河野氏は「軍人と民間人の女性の間の関係において、強制性があったという点は明らかだ」とし「旧日本軍がインドネシア(当時オランダ領)でオランダ人女性を強制的に連行したというオランダの裁判所の調査結果と判決があった」と主張した。その上で「国際的に見ても、(慰安婦問題は)この上なく重大かつ普遍的な問題であり、その点を安倍(晋三)首相も肝に銘じるべきだ」と述べた。

1993年当時、官房長官だった河野氏は▲慰安所は軍当局の要請に基づいて設置され▲慰安所の設置・管理や慰安婦の移送に旧日本軍が関与した-という点を認め、元慰安婦たちに謝罪や反省の気持ちを伝えるという内容の談話を発表した。だが最近、日本では右派を中心に「河野談話を継承すべきではない」という声が高まっている。

2015/03/21

マイケル・ヨンの至言「スマラン事件はabuse of system」


These were abuses of the system, not a system of abuses

Michael Yon JP 2015.3.20[2]

スマラン事件は、system of abuses(虐待のシステム)ではなくabuses of the system(システムの悪用)である。・・・これは巧く言ったものである。

system(システム)とabuse(アビューズ)という二つの単語をひっくり返しただけでまるで意味が違ってくる。日本軍の慰安所システムとは、女性を虐待する為のシステムではなく、スマラン事件のようなケースはシステムの悪用例に過ぎない、つまり個人の犯罪である、というのがマイケル・ヨンの結論である。要するに、スマラン事件は俗に言う慰安婦の「強制連行」の実例ではない、ということである。


2014/10/05

オランダ外相、河野談話見直しを牽制(朝日)


オランダ外相が自分から言い出したのか。日本人記者の誰かがわざわざこの問題を持ち出したのか。だとしたらあまりいい感じはしない。よく読むと、外相発言は現インドネシアでの事件を念頭に置いたものだったらしい。「河野談話について、見直しを求める日本国内での動きを牽制した(朝日)」と言うが、見直し論には、撤回だけではなく河野談話の明確化(橋下大阪市長)もある。梅原季哉記者には、その点を外相に質問してもらいたかった。

外相は「両国が高官級で接触する際には、(この問題は)常に提起される」と釘を刺しているが、インドネシアとの関係でも、オランダ軍による住民虐殺について毎回提起される覚悟はあるのだろうか?少なくとも、韓国を除けばアジア諸国は日本に対しこんな事は言わないし、日本も他国にこのような事は言わない。外相は、江戸時代オランダ人が幕府から「慰安婦」の提供を受けていたことを知っているのだろうか?

オランダ外相「河野談話の継承、日本の意向支持する」

 オランダのティマーマンス外相は3日、第2次世界大戦中に日本軍が占領した旧オランダ領東インド(現インドネシア)での慰安婦問題は、「強制売春そのものであることには何の疑いもない、というのが我々の立場だ」と発言し、慰安婦問題を巡る謝罪と反省を表明した河野談話について、見直しを求める日本国内での動きを牽制(けんせい)した。

 ハーグの同国外務省で、日本メディアを対象にした記者会見で発言した。

 ティマーマンス氏は、「河野談話は、この問題に関する両国間の対話の良い前提となってきた。我々は、日本政府が河野談話を継承する意向であることを完全に支持する」と表明。

 1994年1月に、オランダ政府が公文書館で調査した結果をふまえて当時の外相が出した強制性についての報告書を根拠に「自発的な売春行為などではない」と断言した。「実際に経験したオランダ国民やその子孫にとっては、今なお痛みを伴うことであり、両国が高官級で接触する際には、常に提起されるということを理解してもらいたい」とも語り、終わった過去の歴史ではないことを強調した。

 ティマーマンス外相は、この夏ウクライナ東部でマレーシア機撃墜事件が起きた後、対ロシア非難の国際世論形成など、多国間外交の手腕で注目を浴びた。欧州連合(EU)で11月に発足する次の欧州委員会(内閣に相当)で、新設の第一副委員長ポストに就くことが決まっている。記者会見は、ウィレム・アレキサンダー国王が今月末に国賓として訪日する機会を前に、オランダ外務省が招いた日本の活字メディアを対象として開かれた。

朝日 2014.10.4

2014/08/14

米軍の尻拭いに日本政府が3.8億円 (強姦犯は名誉除隊)

米軍の代わりに日本政府が被害者に見舞金

2月にも「在日米軍の性犯罪処分の甘さ告発 3分の2収監せず」というニュースがあった。今度は朝日新聞が、ここ10年で米軍が引き起こした事件や事故の後始末に日本政府が3億8千万円以上支払ったと伝えている。慰安婦問題を上から目線で説教する人々を見ていると、日本政府に兵隊の性犯罪の尻拭いまでやらせておいて、と思わずにはいられない。

あまり知られていないが、2002年に横須賀でオーストラリア人女性が米兵に強姦され、犯人が訴訟中にあっさり米国へ逐電、名誉除隊になって行方をくらませるという事件があった。被害者であるキャサリン・フィッシャーは、10年かけて犯人の居場所を特定、米国の裁判所で勝訴した。I did this for all the women who have been raped in this country by the U.S. military over the last 70 years(この70年間日本で米兵に強姦されたすべての女性たちの為に戦った)と彼女は言ったものである。フィッシャーは、2004年に日本の裁判所でも300万円の損害賠償を勝ち取っていたが、犯人は海軍の弁護士の指示で帰国しており、日本政府(防衛省)が彼女に見舞金を支払っている。

米軍絡みの事件・事故、日本が3.8億円賠償

米軍が関係する事件・事故が、昨年度までの10年間に国内で少なくとも約1万件起き、日本が負担した被害者への賠償金は約3億8千万円以上に上ることが、防衛省の統計などでわかった。日本側に責任がないケースも多いとみられるが、日米地位協定負担率が決まっているためだ。米軍基地が集中し、発生件数の半数を占める沖縄では、協定改定を求める声が根強い。

防衛省や沖縄県によると、2004~13年度、米軍機の墜落や米軍人・軍属による交通事故や強盗、性犯罪などの事件・事故は、公的な賠償の対象になりうるものだけで、公務中2138件、公務外7824件の計9962件が発生。うち約48%が沖縄で起きていた。

住民ら被害者への賠償金は計約20億3千万円で、うち公務中の事件・事故は約15億円。日米地位協定は、公務中のものなら米軍側に責任があっても、日本政府が25%を負担すると定めている。双方に責任があれば負担率は50%。日本は25%か50%を支払う仕組みだ。

 この10年の公務中の事故などが全て米軍側の責任で起きたとしても、日本は約15億円のうち約3億8千万円を負担した計算になる。04年8月に起き、13日で発生から10年となる沖縄国際大(宜野湾市)へのヘリ墜落事故では、日本側の責任はないとされ、賠償金約2億7千万円のうち25%を日本が負担している。

 一方、公務外の事件・事故の賠償金負担率は、地位協定に明記されていない。

 沖縄での米軍の事件・事故に関する訴訟を多く手がける新垣勉弁護士は「沖国大でのヘリ事故後も、沖縄で米軍関係の事件・事故が相次ぐ状況は変わっていない。米軍側に責任がある公務中の不法行為に日本の税金が使われる仕組みはおかしく、米国が全額を負担すべきだ」と指摘する。

朝日 2014.8.12

フィッシャーは日本の警察の非協力と、被害者に対する不適切な取り扱いにも抗議。神奈川県警を訴えたが、これは2007年に敗訴した。その後の長い法廷闘争の中で、彼女は日米地位協定こそが問題だと確信したようである。今回の勝訴で彼女が手にする和解金は僅か1ドル。しかし、地位協定を終わらせるか改定させ、米軍人を日本の法律に従わせる為に戦い続けると言う。

U.S. sailor’s rape victim wins case

A woman has won a landmark civil judgment against the American serviceman she accuses of raping her near the U.S. Navy base in Yokosuka, Kanagawa Prefecture, in 2002.

Catherine Fisher revealed Monday that the Milwaukee County Circuit Court has enforced a Japanese civil judgment for rape against Bloke T. Deans, a former U.S. sailor who now lives in Milwaukee. He was never charged with the crime.

Fisher, an Australian citizen and long-term Japan resident, said the verdict is the first in which a foreign judgment for rape has been enforced in a U.S. court.

“History has been made,” Fisher told The Japan Times. She said the result will make it more difficult for U.S. military personnel to evade justice after committing a crime in Japan. “But it does make me angry that Deans is still free. I think he should be in prison.”

Her lawyer, Chris Hanewicz, who fought the case pro bono, praised Fisher’s “incredible strength and determination.”

“We are very proud to have represented Ms. Fisher in her tireless efforts to finally recognize a judgment to which she has long been entitled.”

Fisher demanded a nominal sum of a single dollar as settlement.

“Anybody who knows me knows it is not about the money,” she explained. “I did this for all the women who have been raped in this country by the U.S. military over the last 70 years.”

The verdict is likely to deepen the controversy surrounding the case. Deans left Japan soon after the rape and never came back. Fisher has always maintained the U.S. military helped him evade justice and that the Japanese government did little to help pursue him.

That claim has apparently been strengthened by a statement submitted by Deans to the court, in which he says a U.S. Navy lawyer told him to leave the country.

“When they — my lawyer came and told me, ‘you are now leaving Japan’ I said, ‘okay,’ ” the statement reads. “I just followed orders. I don’t have no say-so. I’m thinking everything is done.”

Fisher, who in media appearances went under the pseudonym “Jane” for years to protect her privacy, said the revelation helped vindicate her 12-year legal fight, during which she repeatedly crossed swords with U.S. and Japanese officialdom and filed a total of seven court cases.

When I saw that document, I finally had the truth,” she said. “That was the most important thing for me. Why was he disappearing; why wasn’t anyone questioning him? Officials told me they were helping me, but that was all lies.”

The U.S. military made no immediate comment on the statement.

Deans was given an honorable discharge after the incident and returned to Milwaukee, where he has had a series of tussles with the law. In November 2004, a Tokyo court ordered him to pay ¥3 million after Fisher filed and won a civil suit against him, but there was no jurisdictional authority to force payment.

Later, she received compensation from the Defense Ministry that came out of a fund for civilian victims of crimes by U.S. military personnel. She sued the Kanagawa Prefectural Police for what she described as their incompetent investigation into her rape but lost in December 2007. She appealed the decision.

Fisher tracked Deans down to his U.S. address and began a legal battle there. She said the fight had left her mentally, physically and financially “depleted.”

“My son was in elementary school when this started,” she said. “Now he is 18. I’ve not been able to pay for things for him, pay for Christmas presents, the normal things that kids have.”

At several stages, Fisher said, Japanese plainclothes officers followed her when she appeared in public.

Her treatment highlights profound problems with how the U.S. and Japanese authorities handle such cases, she said.

“A U.S. serviceman, here to serve and protect civilians, raped me. I was then denied criminal court action by the Japanese government. Nobody would help me.”

Fisher initially fought to have Deans extradited back to Japan, but a team of bureaucrats from the Defense, Justice and Foreign ministries said the Status of Forces Agreement with Washington did not allow them to request extradition.

The SOFA is the legal framework governing U.S. service members in Japan. Article 17 gives the U.S. military the primary right to exercise jurisdiction over its own personnel for crimes committed in Japan while “on duty.” Japanese authorities have legal jurisdiction over crimes committed off-duty.

“I met with the Japanese government again and asked again for help,” said Fisher. “When I finally tracked him down in the U.S., I told them: ‘He’s in prison and now we know where he is.’ They said, ‘We don’t have a budget to send court documents from the Tokyo District Court to the U.S.’ Can you believe it?”

Deans was apparently incarcerated briefly for misdemeanor child-neglect, and a contact brought this to Fisher’s attention at the time.

Fisher said she will continue to fight to have the SOFA scrapped or amended to force American military personnel to obey the laws of Japan. She is demanding that the Japanese government set up a 24-hour, publicly funded rape crisis center and to educate “all levels of the justice system, from cops to judges” about the crime.

I also want an immediate investigation into my case and compensation,” Fisher said. “If there is no compensation, we will take a class-action suit. This is not over.”

Hanewicz said the Milwaukee verdict brings the case to a close in the United States.

2014/06/01

NYTと朝日に寄稿したメアリー・マッカーシー(MARY McCARTHY)は腹を割っていない


日本軍性奴隷話を本気にしているのかしてないのか、
日本人読者に曖昧にしたまま

「撤去を求める日本側の姿勢が米国民の言論・表現の自由を侵すものとさえ解釈される」・・・グレンデールでは(古参の)日系人米国人すらそういう反応を見せていたから、メアリー・マッカーシー(ドレイク大学准教授)のアドバイスは傾聴に値する。ようするに、頭から反発するのではなく、じっくりと話し合ってアメリカ人を説得せよということだろう。

ただし、である。この人は一年前ニューヨークタイムズにどの様なことを書いていたか。・・・例によって、インドネシアで発生したオランダ人女性に対する性暴力事件の話を冒頭に、この女性が日本帝国軍に性奉仕を強制された主に朝鮮人からなる20万人の(慰安婦の)一人に過ぎないと解説し、日本政府は河野談話で謝罪するまで何十年にも渡り公式に否定していたと書いたのである。一年以上前のものであるから、この間に考えが変わったのかもしれないが、この人は2001年から日本の歴史修正主義を研究し、日本政治を教える専門家である。

彼女は、近所の噂を真に受けてAさんの悪口をコミュニティ紙に書いたのである。Aさんは、それは事実無根だと怒っている。怒るのでなく話し合いの中でご近所の理解を得よと正論を言う前に、自分が書いた事を今でも事実と信じているのか、それとも早とちりだったかもしれないと思いつつ、今のようなやり方では理解されないと忠告してくれているのか、日本人読者に明確にすべきだろう。

朝日新聞に掲載された彼女の忠告は真っ当なものだが、彼女がニューヨークタイムズに書いた内容を訂正したという話は聞かない。彼女は日本人読者に対して腹を割って話していない。

(私の視点)慰安婦問題 米社会の見方知り対話を メアリー・マッカーシー

旧日本軍慰安婦の問題について、米国では2007年に下院が日本の首相に謝罪するよう勧める決議を採択している。このころはまだ、慰安婦問題が与える日米関係への影響は限定的だった。

しかしいま、元慰安婦をめぐる米国世論の関心は当時より高まっている。慰安婦の碑や像が米国各地の公園など公共空間に設置され、日本側が撤去を求めている問題が注目を集めているからだ。

慰安婦の碑や像は韓国系米国人らのロビー活動により、10年にニュージャージー州で初めて設置され、ニューヨーク州、カリフォルニア州と続いた。日本の議員らは碑に刻まれた文言が事実ではないとしているが、こうした姿勢が米国で理解されるのは難しいだろう。慰安婦問題の是非とは関わりなく、碑や像に対する米国民の見方が米国のアイデンティティーそのものに関わってくるからである。

米国では、各移民の歴史やそれぞれの先祖から受け継いだ記憶を碑や像で示すことが珍しくない。今回の問題のようにデリケートな論争が移民の母国を含めて国内外で交わされる場合もあるが、碑や像は米国が世界のどの国より多くの移民を受け入れてきたことの表れである。設置することで過去の記憶をたどり、現在や未来にも思いをいたす。つまり、米国民の間で慰安婦の碑や像は、日本への攻撃ではなく韓国系移民の間で語り継がれてきた歩みの投影だとみられているのである。

撤去を求める日本側の姿勢が米国民の言論・表現の自由を侵すものとさえ解釈されるのは、こうした米国の価値観が傷つけられたという思いが根底にあるからだ。

私がいま日本に望むのは、このような米国民の受け止め方を受けいれるとともに、米国の地域社会で積極的に慰安婦問題についての対話と教育を実践することだ

慰安婦をめぐる米国での議論はいま、歴史的事実や法の枠を超え、ナショナリズムや女性の権利、人身売買などあらゆる現代の問題に広がっている。簡単なことではないが、米国の地方自治体や学校、韓国系米国人社会にも入って議論を交わしたらいい。碑の文言や表現をめぐってかみ合わないことも多いだろうが、そうした論争が生まれた背景を対話と教育の場で考えることにも意味がある。

単に撤去を求めるのではなく、共に議論し、共に考えていくことこそが米国社会に快く受け入れられてもらえるはずだ。

(Mary McCarthy 米ドレイク大学准教授)

朝日 2014.5.20

これは、マッカーシーが昨年ニューヨークタイムズに寄稿したもの。

Japan Can Champion Women’s Rights
By MARY M. McCARTHY

“THEY started to drag us away, one by one. ... I hid under the table, but was soon found. ... The Japanese officer ... took his sword out of its scabbard and pointed it at me, threatening me with it, that he would kill me if I did not give in to him. I curled myself into a corner, like a hunted animal that could not escape.”

Thus, Jan Ruff O’Herne, a Dutch woman born in Java in 1923, recounted the abuse she suffered at the hands of the Japanese military as a World War II “comfort woman,” or sexual slave, at a 2007 U.S. House subcommittee hearing.

This was only the first of the rapes that she would endure every day and night for months after she had been “forcibly seized” from a Japanese civilian internment camp at age 19 and brought to a brothel for Japanese servicemen. O’Herne was one of up to 200,000 mostly Korean, but also Chinese, Dutch, Japanese, Filipino, Indonesian and other women coerced into sexual servitude by the Japanese Imperial Armed Forces.

In 1993, after decades of official denials, Yohei Kono, the chief cabinet secretary, issued a formal admission and apology to the women following an extensive government study. Many conservatives in Japan have never accepted the so-called Kono Statement, most notably Shinzo Abe, the new prime minister. On Thursday, the new chief cabinet secretary of the Abe government, Yoshihide Suga, said that historians and other experts should re-examine the Kono Statement. Knowing the shaky ground on which the apology stands amid longstanding conservative calls to rescind or revise it, what many comfort women have sought is an official Japanese government apology (a cabinet decision) and state compensation. This seems as far from becoming reality as it has in the last two decades.

This type of revisionist atmosphere has become a significant obstacle to smooth relations between Japan and its neighbors. It is also of profound concern to the United States, two of whose most important allies in the region are Japan and South Korea, which are at odds over the comfort women issue.

But this is not only a matter of Japan’s foreign relations, U.S. strategic interests, or history. Its global import is inextricably tied to the real-life circumstances of women and girls in conflict-ridden zones and other unsafe situations throughout the world today.

When the U.S. House passed a resolution in 2007 calling on Japan to acknowledge and apologize for the “coercion of young women into sexual slavery” during the 1930s and 1940s, the comfort women issue was immediately reframed as one of women’s rights and human rights. Since then, the comfort women issue has gained wide support nationally and internationally because of the plight of women and girls caught up in the brutal business of human trafficking. The United Nations reports that there are 2.4 million current victims of human trafficking, 80 percent of whom are being used as sexual slaves. Sexual violence (defined by the U.N. as including rape and forced prostitution) also continues to be part of the reality of armed conflict, as we have seen in Bosnia, the Democratic Republic of the Congo and Libya.

This is not a history issue, nor solely a Japan-South Korea issue. It is a human rights and women’s rights issue.

Last month, Japanese voters put the Liberal Democratic Party back in power. One of the characteristics that Japanese citizens clearly thirst for in the new government is leadership. Thus far, Abe has chosen to display his leadership qualities, in part, by emphasizing historical revisionism. This will probably not take him very far, as evidenced by his previous short-lived stint as prime minister in 2006-2007. During that one-year term, Abe challenged claims that women had been coerced into becoming comfort women but later apologized to the women “as prime minister” and ultimately stood by the Kono Statement.

Given the mood of the Japanese public, it is unlikely that there will be much movement on the comfort women issue by this government. Still, an opportunity exists to transform the debate, to instill national pride in the country’s young people by making Japan a protector of human rights and a defender of the disempowered on the global stage, and to take concrete steps so that problems of sexual servitude and rape in war actually do become issues of history.

Mary M. McCarthy is an assistant professor of politics and international relations at Drake University and a Mansfield Foundation U.S.-Japan Network for the Future Scholar.

2014/04/25

赤旗 壊れたレコード


「赤嶺氏はこれまで、談話発表と同時に政府が発表した資料一覧のなかに、法務省がまとめたバタビア裁判記録の要約があると明らかにしています。今回は新たに、裁判記録自体を入手していたことを突き止めました。」

入手して分析した結果この「事件」は「強制連行」には当たらないと結論づけられただけなのは言うまでもない。

強制示す記録 外務省も入手

日本軍「慰安婦」 赤嶺氏が指摘

河野談話の発表前年に

 日本軍「慰安婦」問題で、軍による強制連行を裏付けるオランダの戦犯法廷「バタビア臨時軍法会議」の裁判記録を、外務省が河野官房長官談話発表(1993年)の前年に公式に入手していたことが23日、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員の国会質問で初めて明らかになりました。同日の衆院内閣委員会で赤嶺氏が指摘し、外務省が認めました。

 安倍晋三首相は、河野談話発表までに政府が入手した資料について「強制連行を示す証拠はなかった」(13年2月7日、衆院予算委員会)と発言し、現在まで訂正していません。

 赤嶺氏はこれまで、談話発表と同時に政府が発表した資料一覧のなかに、法務省がまとめたバタビア裁判記録の要約があると明らかにしています。今回は新たに、裁判記録自体を入手していたことを突き止めました。

 赤嶺氏は市民団体が情報公開させた、外務省の西欧第一課が作成した「対外応答要領」(92年7月23日付)と、「オランダ人従軍慰安婦問題」(同28日付)という二つの文書を入手しました。

 文書はそれぞれ、「ハーグ公文書館保存の裁判記録については、我が方在蘭大使館を通じて入手する予定」(23日付文書)、「蘭国立公文書館よりバタビア軍事裁判記録を入手した」(28日付文書)としています。

 同日の委員会で赤嶺氏は二つの文書を示して追及。外務省の長谷川浩一大臣官房審議官は「入手したとの記録が残されている」「何らかの形で(当時、『慰安婦』問題を調査した)内閣外政審議室に情報提供したと考えられる」と認めました。

赤旗 2014.4.24

2014/02/11

性犯罪を軍法会議にかけぬ在日米軍 (AP)


これはシリカ太郎さんの仰る通り

スマラン(白馬)事件は、軍が犯人を軍法会議にかけなかったから、「軍による強制連行」だ!と言い張る人々(だったら、柔道の女子強化選手に対する暴力事件も全柔連の組織的犯罪なのか?)ああいう事を言っている学者らはもう歴史の裁きに委ねる他ないのだが、内輪の処分が甘くなるのはどこも一緒のようで、在日米軍も性犯罪を軍法会議にかけようとしないとして非難されている。しかも、こっちは現在の話である。

なお、スマラン事件に関しては、吉見教授も「少なくとも厳罰には処していない」とはぐらかしているように、何らかの処分は受けたものと見られる。

在日米軍の性犯罪処分の甘さ告発 3分の2収監せず、AP報道

AP通信は10日までに、2005年から13年前半にかけて在日米軍が性犯罪で処分した米兵の中で、処分の詳細が分かった244人のうち、3分の2近くは収監されず、除隊や降格、罰金などの処分にとどまっていたことが分かったと報じた。懲戒の書簡を渡すだけだったケースも30件以上に上った。

在日米軍の性犯罪に対する処分の甘さを告発する報道。情報公開請求で入手した米軍資料に基づいているという。

国防総省当局者は、性犯罪を軍事法廷で扱うよう努めていると説明しているが、APは「日本では反映されていない」と批判した。

共同 2014.2.11

AP Analysis of US Military Sex Crimes in Japan

Hundreds of records detailing sex-crime investigations involving U.S. military personnel stationed in Japan show most offenders were not incarcerated, suspects received light punishments after being accused of serious violations and victims increasingly were wary of cooperating with investigators.

According to the Defense Department documents:

NAVY USE OF NONJUDICIAL PUNISHMENT ON RISE

Data from the Naval Criminal Investigative Service, or NCIS, which handles the Navy and Marine Corps, show that Navy commanders in Japan increasingly are resolving sexual assault cases through nonjudicial punishment rather than courts-martial. From 2006 to 2009, they favored courts-martial, but from 2010 to 2012 they were three times more likely to choose nonjudicial punishment. In 2012, just one Navy sex-abuse case went to a court-martial, while 13 were handled through nonjudicial punishment.

MOST DON'T GET PRISON TIME

The NCIS documents show that out of 473 Marines and sailors accused of sex offenses, 179 were given some punishment, and 68 went to prison. Marines were accused more frequently than sailors, though they are stationed in Japan in similar numbers. But Marines were three times more likely to get prison sentences, which sailors received in only 15 cases over more than seven years. The Air Force data showed that out of 124 airmen accused over five years, 17 received prison time and 42 received some other punishment. In 21 Air Force cases, the sole punishment was a letter of reprimand.

LESSER CHARGES COMMON

In 46 Marine cases and 22 Navy cases, those initially accused of a violent sex crime ended up being punished for nonviolent or nonsexual offenses. The most common such charges were assault, failure to obey orders, adultery, having sex in barracks and fraternization.

MOST VICTIMS IN MILITARY

Of more than 620 serious sex-crime allegations against military personnel, at least 323 of the alleged victims also were in the military. Civilians were the accusers in 94 cases, but in nearly 200 cases the alleged victim's status was unclear. Among U.S. military sexual assault reports worldwide in the 2011-12 fiscal year, 2,949 of the 3,604 victims were service members, according to the department's annual report to Congress on sexual assault in the military.

VICTIMS GIVING UP

The NCIS data show a growing number of accusers dropping out of investigations, either by recanting the allegations or simply declining to cooperate further. In 2006, 13 accusers recanted or stopped cooperating, and 28 did so in 2012. The Air Force data showed a decline, and the Army data was incomplete.

———

The Associated Press obtained more than 1,000 summaries of sex-crime cases involving U.S. military personnel stationed in Japan, following Freedom of Information Act requests filed with the Army, Navy, Air Force, Marines and NCIS.

More than 600 of the documents come from the NCIS, which investigates Navy and Marine Corps cases. They cover allegations of sex crimes filed between mid-2005 and early 2013. More than 400 additional documents came from the Air Force, (covering cases from 2005 to 2010), the Army (2006-12), the Marines (2009-12) and the Navy (2011-2013). The AP reviewed all the documents but did not use the Marine or Navy data to compile overall statistics, to avoid duplicating parts of the more extensive and detailed NCIS data.

abcNEWS 2014.2.9

2013/10/26

共産党、しつこく「バタビヤ軍法会議がぁ!」


当り前である。共産党の党員が事件を起こしたら、今後は無条件にそれを日本共産党の組織犯罪として対応していくのかという話である。軍規違反と戦時動員の話をごっちゃにする。

「政府が発見した資料の中に『バタビア軍法会議記録』が含まれていることを初めて認めました」

別に今までだって否定はしていないだろうし。そもそも河野談話の「官憲等が直接これに加担したこともあった」という部分は、スマラン事件の事だと言われている

「収容所から慰安所に連行し、売春を強制しても『強制連行』でないとすれば、どんな強制連行も安倍内閣のいう『強制連行』に当たらないということになる」・・・いいえ、なりません。日本政府は慰安婦以外の強制連行(戦時動員)については認めていますが、安倍内閣に限らず歴代のどの内閣も慰安婦の強制連行は認めていません。いい加減にしろ。

政府資料の強制性否定

「慰安婦」問題 安倍内閣が強弁

赤嶺議員に答弁書

 安倍内閣は25日、日本軍による「慰安婦」の強制連行を示す資料=「バタビア臨時軍法会議の記録」について、強制連行を示す証拠はないとする答弁書を閣議決定しました。日本共産党の赤嶺政賢衆院議員の質問主意書への答弁。

 安倍内閣は6月18日、政府が発見した資料の中に「バタビア軍法会議記録」が含まれていることを初めて認めました(赤嶺氏の質問主意書への答弁書)。

 同記録は、日本軍がインドネシアで抑留所に収容中のオランダ人女性らを「慰安所に連行し、宿泊させ、脅すなどして売春を強要するなどした」と明記しています。

 6月18日の答弁書は一方で、同記録に関しても強制性を否定。赤嶺氏は「国民の常識では理解できない」として、記録にある日本軍人らによる強制連行は安倍内閣の言う「いわゆる強制連行」に当たらないという認識かと再度質問主意書を提出しました。しかし、政府は再度、強制性はないとする答弁書を出しました。

 赤嶺氏は、「日本軍人らが女性を収容所から慰安所に連行し、売春を強制しても『強制連行』でないとすれば、どんな強制連行も安倍内閣のいう『強制連行』に当たらないということになる。まったくの虚構であり、こうした見解は撤回すべきだ」と語りました。

赤旗 2013.10.26

2013/10/08

強制動員文書、日本政府にもあった (中央日報)


「強制動員の強制性」ねぇ・・・。

【社説】慰安婦強制動員文書、日本政府にもあった

安倍晋三首相が否定する従軍慰安婦強制動員の事実を立証する文書が日本の国立公文書館で公開された。ある市民団体の情報公開請求により開示された文書は1949年にインドネシアのバタビアで行われた裁判の記録だ。日本軍将校5人と民間人4人に対する起訴状と判決文などにはジャワ島のスマラン州に収容されていたオランダ人女性たちが日本軍将校の命令により4カ所の慰安所に連行され強制的に売春をさせられたという内容が含まれているという。

こうした内容は1993年に日本政府が慰安婦動員の強制性を認めた河野談話作成当時に関連資料として活用されたものだ。それでも安倍政権は2007年の第1次内閣当時、「政府が発見した資料には軍と官憲による強制連行を直接示す記述は見つからなかった」という政府答弁書を決め現在までこうした立場を守っているという。強制連行の事実を立証する裁判記録があるということを知りながらもうそをつき、うそであることがわかったのに立場を変えずにいるのだ。

いま韓日関係は1965年の修交以来いつになく冷え込んだ状態だ。主な理由が帝国主義時代の日本が韓国と韓国人に犯した悪行に対し反省するどころか傷をひっかくような言動を続けているためだ。日本の一部政治家と右翼勢力は韓国を攻撃し、在日韓国人を対象に人種差別的な暴行まで行っている。こうした現象は世界2位の経済大国の地位から中国に押し出されてからますます激しくなる雰囲気だ。

国粋主義的妄動とでもいえるこうした動きは世界の中心に浮上する東アジア地域の安定を大きく阻害する核心要因だ。これは再び日本の国際的地位と影響力を低下させるブーメランとして作用している。いくら経済的に豊かで軍事的に強力でも近隣諸国に対し最低限の尊重と配慮さえしない態度を固守するのは自らに対する尊重も放棄する行為だ。日本政府が真実を正しく見るよう促す。

2013/03/20

米軍の「軍隊内性トラウマ」


碑がいい、いや少女像だと言い争っている韓国系退役アメリカ軍人たちも、アメリカに建てるならこういった女性たちの碑の方が相応しいのではないか?

33パーセントというのはかなりの高率だが、ここで言われているレイプがどの程度の行為を指しているのかは分からない。セクハラが別カテゴリーになっている所を見ると、やはり我々が普通に想像するようなレイプということでいいのだろうか。被害者が女性兵士の三人に一人に上るというのは驚きである。これとは別に男性の被害者も存在する。


ところで昨年公開された映画に「The Invisible War」(見えない戦争)というドキュメンタリー映画がある。やはり米軍内部の性暴力を扱っている(未見)。米軍内にこういった問題が起こるのは、吉見理論に従えば、「大儀なき侵略戦争だから」「慰安婦制度自体が女性に対する性暴力を肯定しているから(現在の米軍に慰安婦所はないが、女性兵士の帯同がそれを代替しているという指摘はある)」などが理由として挙げられそうだが、恐らくこういった問題は米軍や日本軍に固有の問題ではないだろう。



この映画を見た人によれば、加害者が処罰されていない(場合も少なくない)、という話である。

(Credit: I Am One)

被害はイラクやアフガニスタンにとどまらない。この女性は1970年代に韓国の烏山(オサン)空軍基地(米軍)での強制されたセックスと殺人未遂の被害を訴えている。彼女によれば、米軍内では毎年19,000件の性暴力事件が起こっている。

駐留部隊:米女性兵士の3割、軍内部でレイプ被害

米英軍主導の侵攻から20日で10年を迎えるイラクや国際部隊の駐留が続くアフガニスタンに派遣された米女性兵士延べ28万人の3割以上が、上官らから性的な暴行を受けていたことが分かり、米国内で「見えない戦争」と問題視されている。連邦上院の軍事委員会で13日、「軍内性的トラウマ(MST」と呼ばれる心的ストレスに関する公聴会が初めて開かれた。新たな被害を恐れ沈黙を余儀なくされてきた被害者は「風穴が開いた」と歓迎している。

カリフォルニア州図書館調査局が昨年9月に発表した実態調査によると、イラクとアフガニスタンに派遣された女性兵士の33.5%が米軍内でレイプされ、63.8%が性的いやがらせを受けたと回答した。国防総省も問題を認めている。軍内での性的暴力は2010年だけで、男性の被害も含め推計1万9000件にのぼる。

上院公聴会で議長を務めたバーバラ・ボクサー議員は「被害申告が出ているのは17%にすぎない」と指摘。「この問題の公聴会を開くのに10年もかかった。変革の第一歩だ」と意義を強調した。

イラク戦争中の03年にクウェートに派遣された前後に米国内基地で上官から性的暴力を受けたコーリン・ブッシュネルさん(39)は、公聴会をインターネットの生中継で見ながら「草の根運動で長年取り組んできたことがようやく公に明るみに出た」と興奮した。証言する予定だったが心的外傷後ストレス障害(PTSD)のため断念。議長の言葉に救われた思いがした。

クウェート派遣前に男性上官からレイプされ、帰還後に女性上官から性的暴力を受けた。「上官を訴えても自分を助けてくれる人がいると思えなかった」。精神的なバランスを崩し、06年に退役。2人の子供がいる家には帰れず、5年近くホームレス生活を続けた。「自分が恥ずかしく、行く場所がなかった」

05年のイラク派遣中に変死した女性米兵ラベナ・ジョンソンさんの両親が、自殺と断定した軍に「殺害された」と異議を唱えていることを知った。ジョンソンさんの遺体には、殴られ、レイプされたと見られる痕が残っていた。下士官時代のつらい記憶と重なり「彼女の無念を伝えるのが使命」と感じた。昨年夏から3カ月、全米12州の退役軍人組織を巡る行脚に出た。

退役軍人庁の11年の統計によると、ホームレスの女性退役軍人のうち39%が軍内性暴力の被害者だ。市民団体「女性兵士行動ネットワーク」によると、10年に退役軍人庁のPTSD認定基準が緩和されたが、MSTは申請の32%しか認められていない。全体平均は53%だ。

米国防総省は1月、直接戦闘地域への女性派遣を禁ずる規定の撤廃を発表した。ブッシュネルさんは女性の戦闘任務参加を歓迎しつつ、「今ですら性暴力の告発は難しい。最前線で公正な判断ができるのだろうか」と不安を語った。【ロサンゼルス堀山明子】

毎日 2013.3.19

2011/12/10

処分せずは「公認」か?駐クロアチア大使セクハラ事件



こんなニュースが慰安婦問題とどう関係あるのか、と思う人もいるだろう。

慰安婦騒動をここまで大きくした(悪い意味での)功労者の一人として吉見義明教授の名が上げられるだろう。彼の理論は運動家たちが拠る最大の大樹である。そんな吉見理論の一つが、戦時中にインドネシアで起きたスマラン事件が「(軍による)強制連行」であるという主張である。日本政府が官憲による強制連行(徴用)は確認できないと説明している事に対する反証として吉見が挙げているのが、この事件。白馬事件とも呼ばれる。

これは一部兵士が命令に違反して行った拉致事件(犯罪)であるが、吉見は軍が関係者を処罰しなかった事実を強調し、この事件を軍の公認であったかのように解説する。確かに規則違反を罰しないのは問題には違いない。しかし、その事によってその違法行為が公的な作戦であったという事になるだろうか?

吉見理論に従えば、駐クロアチア大使によるこのセクハラも、外務省(政府)公認の行動という事になってしまう。そんな無茶な理屈が通用するか、という話である。


セクハラで駐クロアチア大使交代…処分はせず

現地の女性職員に対するセクハラ疑惑を持たれた田村義雄駐クロアチア大使が、20日にも発令する外務省幹部職員の人事異動に伴い交代させられることが分かった。複数の政府関係者が明らかにした。大使は外務省の調査に全面否定したが、同省は事実を大筋で認定。しかし、「再発防止の約束が得られた」「女性職員が騒動にしたくないと主張している」として人事異動の形を取り、処分はしない方針だ。

田村大使は東大法学部卒で旧大蔵省入省。財務省関税局長や環境省事務次官を経て、2009年3月、駐クロアチア大使に任命された。共同通信の取材に対し、「セクハラの事実は一切ない」と話している。

疑惑をスクープした「週刊ポスト」(12月16日号)などによると、被害を受けたとされる女性職員は長身で髪が長い美人。田村大使は昨年4月ごろ、採用間もない女性職員を視察に同行させ、公用車の後部座席で彼女を抱き寄せ、強引にキスをしたとされる。その後も行為はエスカレートし、車内で足を撫で回したり、抱きついて身体を触ったりしたという。外務省の内部査察報告書では「セクシュアルハラスメントの事例が認められた」と明記されたが、「査察使より注意した」として、処分の必要性がないことを示唆。この対応に「大使が財務省出身だからではないか」(中堅幹部)との批判も噴出している。

zakzak 2011.12.8

2010/12/18

中山成彬と安倍首相、オランダを怒らせる (07年)梶村太一郎



三年前の季刊中帰連に掲載された梶村太一郎の文章から、もう少し振り返ってみる。左ばかりではない。右もしばしば国益を害する。しかも困ったことに、その自覚がなかったりする。

ところで、「歴史修正主義者」が大半を占める安倍政権下の国会で、辻元清美衆議院議員が八日に提出した「安倍首相の『慰安婦』問題への認識に関する質問主意書」(下注参照)に対する、安倍内閣総理大臣による政府答弁書が出されたのは一六日のことだ。

彼女が即時それをHPに掲載したところ、AP通信が引用し「この政府公式見解には『政府は発見した資料の中には、軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような記述も見当たらなかった』とあり、強制売春には証拠がないと主張している」と速報した。


※ 参考までに、辻元の質問主意書とそれに対する答弁書をここに上げておく。






オランダのバルケンエンデ首相は一九日、同国の公共ラジオで「わたしがこの報道を知ったのは、この日の閣議の席です。この報道は確かなもので、急いで外務大臣に日本大使に接触するようその場で要請しました。決して無視できないことですから」と述べている。

一七日のオランダの主要紙は「日本大使を召喚」との一面の記事で「首相は慰安婦に強制的に売春行為をさせたことを否定する日本政府に立腹している。・・・この種の発言について過去数週間に何度か説明を求めているのに明確な回答を得ていないので、日本大使の召喚を決定した。

首相は『日本政府の最近の方向転換の理由がなんであるのかに非常な関心がある。(新たな否定に)不愉快な驚きを覚えている』と述べた」と伝えた(NRCハンデルスブラット紙。村岡崇光氏の翻訳による)。オランダの首相が激怒するには十分な理由があるのだ。


中山成彬

ところで、中山成彬議員を会長とする自民党の国会議連「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」が八日に政府に対して提出した「慰安婦」問題での提言書に、次の言葉がある。

「我々の調査では、民間の業者による本人の意思に反する強制連行はあっても、軍や政府による強制連行という事実はなかった。一件だけ、ジャワ島における『スマラン事件』があったが、これは直ちに処分されており、むしろ軍による強制連行がなかったことを示すものである」

すなわち、彼らですら否定することができない強制連行の証拠がオランダ人「慰安婦」に関してあるのだ。・・・



「強制連行は一件だけあった」、 本当にこんな事を言ったのか?言ったらしい。産経新聞の阿比留記者によると、実際中山はこの通り発言したようだ。

そもそも「強制連行」という言葉は、主に朝鮮半島からの戦時動員に対して用いられた言葉であった。日本人であれば徴用や勤労動員といった言葉をあてられる所を、朝鮮人の場合はこの言葉が使われていたのである。なぜか?金英達は、「恨みをこめて」こういう言い方がされるのだと解説している。

中山は、その経緯を忘れ、スマラン事件を「強制連行」と言ったことで、徴用の話を戦地での不法行為にすり替えた学者や市民運動家の土俵に乗ってしまったのである。彼は関係者が処罰されたから問題ないと言っているが、そういう話ではないのである。そもそも、この処罰は連合軍によるものであった(異説もあるようだが)。

こういう不見識なことを口走るから、以下のような主張を許すことになる。

(スマラン事件を含む調査報告書は)いわゆる「慰安婦」問題とは、事実において「日本軍による直接の強制売春でもあった」ことを証明する動かぬ証拠史料である。・・・オランダ政府が、「日本政府は見解を変えた」と判断して釈明を求めるのは、極めて正当な要求である。




「我々は国益を守るためにやってるんですよ。・・・これは国家的ないじめ・・・反論すべき事は反論していく」と、中山は言う。たしかに、これはイジメである。しかし「愛国者」中山の言動は国益を損ない、結局敵を喜ばせただけだった。

スマラン事件が世に出た経緯【梶村太一郎】






スマラン事件については散々議論されているから、ここでは感想は述べない。

ただ、梶村太一郎が、この資料を訳出して朝日新聞がこれを報じた経緯を書いているから、その部分だけここに抜き出してみる。
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このハーグの王立公文書館に眠っていた史料を初めて手にして訳出した日本人は、他ならぬわたしである。

いきさつはこうだ。一九九二年の春、当時オランダの元捕虜や民間人が起こそうとしていた強制労働補償裁判の準備のために、新美隆弁護士、田中宏教授らがオランダを訪問したのに同行した。九〇年に結成された「対日道義補償請求財団」との協議のなかで、理事長が「強制売春の被害者はわたしたちの仲間にもおり、裁判記録もある」と述べたのだ。当時は韓国人「元慰安婦」の三人が初めて提訴して半年にもならない時期である。聞き逃せない言葉だ。やがて理事長からベルリンのわたしのもとへ、バタビア臨時軍法会議によるBC級戦犯裁判の中の強制売春に関する二件の判決文と公判記録の分厚い書類が届いた。

当時は使用に価する蘭日辞典などもないため、蘭独辞典を脇に解読を試みたのだが、その内容に眠られぬほど興奮したことだけは忘れられない。・・・とまれ、彼マトーさんのすばらしいドイツ語訳と原文を前に翻訳をすすめ、朝日新聞が第一報をしたのは七月二一日。それを終えて、夏休みを兼ねて直接ハーグの公文書館とアムステルダムの戦争資料館を長期間訪問し、新たに史料提供を受けた。それらを基にして、かなり詳しい報道ができたのは八月末になってからである。その間、オランダ紙も詳しく事実と背景を報道している。同地でも大ニュースとなった

オランダ政府はこれを契機に、膨大な史料を専門家にゆだね、九四年一月に「日本占領下蘭領東印度におけるオランダ人女性に対する強制売春に関する政府所蔵文書調査報告書」を発表した。・・・



前述のように、わたしは九二年の夏休み、家族連れでオランダを訪問した。・・・そのころすでにオランダ政府は、オランダ人女性強制売春に関する報告書作成の準備に着手していた。このとき信頼関係ができた政府関係者のひとりから次のようなことを聴いた。「『スマラン事件』は氷山の一角で、おそらくヨーロッパ系の女性の被害者で確認できるのは数百人でしょう。しかし、中国系被害者はもっと多く、インドネシア人女性にいたっては膨大な人数です。その史料もありますが、内容がすさまじく、外交的配慮から公表はできません

こう語る相手の真剣な表情がいま甦ってくる。