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2015/03/11

武藤正敏元駐韓大使のインタビュー(韓国日報)


昨年韓国日報が掲載した武藤正敏元駐韓大使のインタビュー。ちょっと説明が足りないと思わないでもない部分もあるが、アジア女性基金の不当評価と挺対協らの妨害工作をやんわりと指摘している。こうした日本側の言い分を韓国メディアが報じてくれるようになったのは、時代の変化だろうか?

-韓日葛藤の争点の一つは慰安婦問題だ。 どんな解決法を模索して行けば良いだろうか。

「最近強制性を巡る論議が続いているが、お婆さんが本人の意に反して慰安婦になった事例が多いことは事実だ。 私も韓国勤務当時若い娘が慰安婦に連れて行かれたくない為に結婚したという話を聞いたことがある。 このために多くの韓国人は日本人が強制的に慰安婦を引っ張っていったと考えている(引用者: 「誤解している」というニュアンスか?)。 にも関わらず、日本が慰安婦問題に誠意を見られないと、日本を信頼しない韓国人が増えている。

だが、日本は誠意を見せるためにアジア女性基金を運営したことがあった。 市民団体と政府が集めた補償金と日本総理名義の謝罪手紙が主な内容で、始めは韓国内でも良い反応を得たが、一部市民団体の反対でまともに評価されることが叶わなかった。

慰安婦問題で最も重要なのはおばあさんを理解してやることだと思う。 お婆さんが補償金を受けたいなら止めるべきでなかったという物足りなさが残る。 フィリピンでもアジア女性基金を囲んだ論議があったがお婆さんが補償金受けるのに反対した団体はなかった。 今でも韓国社会で基金を再評価する必要がある。 基金復活は難しいが、当時日本が最低限の誠意を見せたという点を評価する雰囲気が醸成されればいいと思う」。

韓国日報(一部) 2014.12.29[2]

-한일 갈등의 쟁점 중 하나는 위안부 문제다. 어떤 해법을 모색해가면 좋을까.

“최근 강제성을 둘러싼 논란이 지속되고 있지만 할머니들이 본인의 의사에 반해 위안부가 된 사례가 많은 것은 사실이다. 나도 한국 근무 당시 젊은 처녀가 위안부에 끌려 가기 싫어 결혼했다는 이야기를 들은 적이 있다. 이 때문에 많은 한국인은 일본인이 강제적으로 위안부를 끌고 갔다고 생각한다. 그런데도 일본이 위안부 문제에 성의를 보이지 않는다며 일본을 신뢰하지 않는 한국인이 늘고 있다.

하지만 일본은 성의를 보이기 위해 아시아여성기금을 운영한 적이 있었다. 시민단체와 정부가 모금한 보상금과 일본 총리 명의의 사죄편지가 주 내용으로, 초창기에는 한국 내에서도 좋은 반응을 얻었지만 일부 시민단체들의 반대로 제대로 평가 받지 못했다.

위안부 문제에서 가장 중요한 것은 할머니들을 이해해주는 것이라고 본다. 할머니들이 보상금을 받고 싶어 한다면 말리지 말았어야 했다는 아쉬움이 남는다. 필리핀에서도 아시아여성기금을 둘러싼 논란이 있었지만 할머니들이 보상금 받는 데 반대한 단체는 없었다. 지금이라도 한국사회에서 기금을 재평가할 필요가 있다. 기금 부활은 어렵겠지만 당시에 일본이 최소한의 성의를 보였다는 점을 평가해주는 분위기가 조성됐으면 좋겠다.”

2013/04/17

慰安婦像は慰安婦問題解決の障害・別所駐韓大使

別所浩郎駐韓大使

運動家たちが「平和の碑」と名づけたソウルの日本大使館前の違法設置物、慰安婦少女像。逆に慰安婦問題解決の障害になっていると、駐韓日本大使が(立場を考えれば)かなりストレートに言い切った。

慰安婦問題解決の障害と指摘された少女像

この碑を建てた挺対協こそ、慰安婦問題解決の最大の障害と指摘する声は少なくない。
少女像建立は間違い 慰安婦で駐韓日本大使

【ソウル共同】ソウルの在韓国日本大使館前に建てられた旧日本軍の従軍慰安婦を象徴する少女の銅像について、別所浩郎駐韓大使は17日「どのような気持ちが出発点であれ(大使館前に)像を作ったことは日韓関係、特に慰安婦問題の解決に役立つと(韓国の人が)思うなら、正しい判断ではない」と述べた。

少女像の存在が慰安婦問題解決の障害になると指摘した形。韓国メディアでつくる団体が主催したソウルでの討論会で述べた。

別所氏は、日韓関係は両国だけでなく、地域や世界にとっても重要だと強調。領土や歴史問題が「重要な(日韓)関係全体を壊すことがないよう努力したい」と述べた。

中日新聞 2013.4.17

2013/04/10

ホロコースト(慰安婦)キャンペーンに韓国NY総領事が加担していたこと

キム・ヨンモクNY総領事が原稿を読み上げる

これは一年以上お蔵入りにしていたニュースだが、ホロコーストと慰安婦問題を結びつけるキャンペーンがアメリカで本格化しているので、今のうちに出しておこうと思う。

この記事では、韓国政府、すなわち韓国のニューヨーク総領事がこの対日プロパガンダに関わっていた事が分かる(ただし、韓国政府のトップがどこまで関知していたかは分からない)。

結局ホロコーストの政治利用か

ホロコースト関連の行事に参加し、殊勝な挨拶をする。しかし、総領事の頭にあったのは、本当にホロコースト被害者のことだったのか?「ユダヤ界や少数民族を追慕するこのような行事に韓国人社会の報道機関も積極的に参加し、私たちもまた戦争の犠牲者であるということを世界に認識させる活動が切実だ』と付け加えた」・・・どうやら本音は別の所にありそうだ。

このようなパターンは以前にもあった。4年前、「ミュージアム・オブ・トラレンス」(ユダヤ人虐殺などをテーマにした博物館)の公聴会に出席した韓国人(?)が「ナチスだけでなく日本の蛮行に関する資料も展示することを要請した」。これがきっかけかどうかは分からないが、アメリカにおける「日本軍慰安婦=アジア版ホロコースト」キャンペーンは、この頃から始まったと思われる。

しっかり慰安婦問題を宣伝

彼らはこうやって官民の協力の下にプロパガンダの根を広げて行く。そして数年後に種は発芽する。

「日本軍慰安婦の悲劇世界が知ってこそ」キム・ヨンモク・ニューヨーク総領事、米国放送インタビュー注目

「韓国女性が日本軍の性奴隷ロ犠牲になった歴史は、まだ癒えることが出来なかった傷です」キム・ヨンモク ニューヨーク総領事が米国主流放送とのインタビューで日本軍強制慰安婦の辛い歴史を告発して注目された。 27日マンハッタンのイタリア総領事館で開かれたホロコースト犠牲者追悼式に参加したキム・ヨンモク総領事はニューヨークのSNN-TVとのインタビューで「ホロコースト犠牲者の醜悪な歴史ぐらいおぞましい日本軍性的奴隷事件はまだいえなかった傷で残っている」と強調した。

この日追悼式は2次世界大戦中ナチスによって犠牲になった8千人余りのイタリア系ユダヤ人と少数民族を賛える行事で、去る2000年イタリア議会の決議でアウシュビッツ収容所が閉鎖された1945年1月27日を記念して開かれている。

早朝から雨が降る悪天候にもかかわらず、追悼式にはキム・ヨンモク総領事をはじめ、ギリシャ、ロシア、オーストラリアなど25ヶ国の総領事とカトリック界のモンシニョル ヒラリーフランコ(Hilary C Franco)、9.11テロの時多くの人命を救ったDaniel A. Nigroニューヨーク消防局長、ステファン オスマン(Stephen Osman)コネチカット大韓民国名誉総領事など主要人物350人余りが参加した。

参加した各国のニューヨーク総領事の中で、アジアからは大韓民国だけだった。 キム・ヨンヒョン、キム・ソンウン領事など2人の領事を伴ったキム・ヨンモク総領事の出席は残酷な戦争犯罪に対するアジアの声を韓国が代弁したという象徴性と共に日本が回避する強制慰安婦問題をホロコーストと連係、国際社会の幅広い関心を誘導したという点で良い評価を受けている。

キム・ヨンモク総領事は特にニューヨーク一円に影響力を持つSNN-TVのビル・ティングルリン(Bill Tingling)アンカーが(?)感想を尋ねると、韓国人である国連のパン・ギムン事務総長も大きな関心を持っているという事実を浮び上がる姿だった。 彼は「ホロコーストは人類歴史家記憶しなければならない残酷な歴史」としながら「ナチスドイツが犯した蛮行だが、これはすぐに(?)人類が犯した忘れる事の出来ない恐ろしい歴史なのでパン・ギムン国連事務総長もやはり国連レベルで重要な行事を開いている」と紹介した。

キム総領事は「ヒューマニズムと人類共栄のために歴史の犠牲者を賛える今日行事に厳かな気持ちで立った。 大韓民国やはり2次大戦が残した残酷な結果を勝ち抜かなければならなかったが、特に韓国の女性が日本軍の性奴隷として犠牲になった歴史はまだ加害者が責任を回避して戦争の傷が癒されないまま残っている」と強調した。

また第2次大戦中に犠牲になったユダヤ界および少数民族を追慕するこのような行事に韓国人社会の報道機関も積極的に参加して私たちも戦争の犠牲者ということを世界に認識させる活動が切実だ」と付け加えた。

この日行事では、主な参席者が犠牲になったユダヤ人の名前を朗読する順序を持った。キム・ヨンモク総領事もこれに参加した。(以下略)

Newsroh 2012.1.27
こちらは民間団体が企画したホロコースト・慰安婦キャンペーン(2011.12)

“일본군위안부 비극 세계가 알아야” 김영목뉴욕총영사 美방송인터뷰 눈길

“한국 여인들이 일본군의 성노예(性奴隸)로 희생된 역사는 아직 아물지 못한 상처입니다.”
김영목 뉴욕총영사가 미국 주류방송과의 인터뷰에서 일본군 강제위안부의 아픈 역사를 고발해 눈길을 끌었다. 27일 맨해튼 이탈리아총영사관에서 열린 홀로코스트 희생자 추도식에 참석한 김영목총영사는 뉴욕 SNN-TV와의 인터뷰에서 “홀로코스트 희생자의 추악한 역사만큼이나 끔찍한 일본군 성노예 사건은 아직도 아물지 않은 상처로 남아 있다”고 강조했다.

이날 추도식은 2차 세계대전중 나치에 의해 희생된 8천여명의 이탈리아계 유태인과 소수민족을 기리는 행사로 지난 2000년 이탈리아 의회의 결의로 아우슈비츠 수용소가 폐쇄된 1945년 1월 27일을 기념하여 열리고 있다.

이른 아침부터 비가 내리는 궂은 날씨에도 불구하고, 추도식에는 김영목 총영사를 비롯, 그리스, 러시아, 호주 등 25개국의 총영사들과 카톨릭계의 몬시뇰 힐러리 프랑코(Hilary C Franco), 9.11테러 때 많은 인명을 구한 대니얼 나이그로(Daniel A. Nigro) 뉴욕소방국장, 스테픈 오스만(Stephen Osman) 코네티컷 대한민국 명예총영사 등 주요 인사 350여명이 참석했다.

참석한 각국의 뉴욕총영사중에서 아시아 지역은 대한민국이 유일했다. 김용현, 김성은 영사 등 두명의 영사를 동반한 김영목 총영사의 참석은 참혹한 전쟁범죄에 대한 아시아의 목소리를 한국이 대변했다는 상징성과 함께 일본이 회피하는 강제위안부 문제를 홀로코스트와 연계, 국제사회의 폭넓은 관심을 유도했다는 점에서 좋은 평가를 받고 있다.

김영목 총영사는 특히 뉴욕일원에 영향력을 지닌 SNN-TV의 빌 팅글링(Bill Tingling) 앵커가 소감을 묻자 한국인인 UN 반기문 사무총장도 큰 관심을 두고 있다는 사실을 부각하는 모습이었다. 그는 “홀로코스트는 인류역사가 기억해야 할 참혹한 역사”라면서 “나치 독일이 저지른 만행이지만 이는 곧 인류가 저지른 씻을 수 없는 끔찍한 역사이기에 반기문 유엔사무총장 역시 유엔 차원에서 중요한 행사들을 열고 있다”고 소개했다.

김 총영사는 “휴머니즘과 인류공영을 위하여 역사의 희생자들을 기리는 오늘 행사에 숙연한 마음으로 섰다. 대한민국 역시 2차대전이 남긴 참혹한 결과를 이겨내야 했지만, 특히 한국의 여인들이 일본군들의 성적 노예로 희생당한 역사는 아직도 가해자가 책임을 회피하고 있기에 전쟁의 상처가 아물지 못한 채 남아 있다”고 강조했다.
또한 “2차대전중에 희생된 유태계 및 소수민족을 추모하는 이런 행사에 한인사회의 언론사들도 적극적으로 참여하여 우리 역시 전쟁의 희생자라는 것을 세계에 인식시키는 활동이 절실하다”고 덧붙였다.

이날 행사에서 주요 참석자들은 희생된 유태인들의 이름을 낭독하는 순서를 가졌고 김영목 총영사도 이에 참여했다.

대니얼 나이그로(Daniel A. Nigro) 소방국장은 “희생당한 분들의 이름을 하나씩 호명하는 것은 우리가 그분들을 기억하고 있음을 보여주고 다시는 이런 일이 되풀이되서는 안된다는 것을 우리 모두 다짐하기 위함”이라고 의미를 집약했다.

2012/11/01

日本「韓国の出世は両国にプラス」 韓国「出世は反日に優利」


子供が二人遊んでいる。友達のオモチャを壊すのも、借りた漫画を返さないのもA君。だけど、仲直りはいつもB君から。

韓国が国連の作業部会で慰安婦問題を取り上げ日本を批判する中、日本側は忍耐に徹する道を選んだようである。外務省の幹部は、韓国という友好国が安保理にいることは日本の国益であると言うのだが・・・。

日韓関係を悪化させたのは、韓国の大統領による「分別なき行い」ではなかったか?朝日新聞すらそう言っていた。それでも日本は全てを胸に納める積りらしい。

非常任理事国、韓国に投票 日本、外交ルートで事前伝達

外務省幹部は25日、国連安全保障理事会の18日の非常任理事国改選で日本が韓国に投票したことを認めた上で、事前に韓国側に外交ルートで投票することを伝えていたことを明らかにした。李明博大統領による島根県・竹島への不法上陸などへの対抗措置として不支持も検討したが、日中関係が悪化する中で韓国との関係改善を優先した形だ。

同省幹部は25日、韓国への投票について「安保理にアジアの友好国がいることは日本にとり意義が大きい」と説明。

ただ、政府は「基本的には公表しない」(玄葉光一郎外相)との立場を取り、韓国への投票を公式には認めていない。

日韓関係をめぐっては、9月の国連総会演説で双方が名指し批判を避け、その際に外相会談を行うなどの接触を継続しているが、23日には韓国の国会国防委員会に所属する議員が竹島に不法上陸した。

産経 2012.10.26

日本が我慢すれば丸く治まる?

一方の韓国メディアは、非常任理事国選出によって慰安婦問題などで影響力を行使しやすくなったと喜んでいる。見出しにも見えるように、韓国にとって慰安婦問題は特別な存在だが、今後20年も続きようもないブームの為に日韓関係を毀損されるべきではないというのが日本政府の考えなのか・・・。

韓国メディア「安保理再選出…核・慰安婦問題で影響力強化

韓国が1996年~1997年に続き15年ぶりに、任期2年の国連安全保障理事会非常任理事国に再進出した。これにより韓国は2013年から2014年までの2年間にわたり国連で取り扱われるすべての国際懸案議論に参加できることになった。

韓国メディアは19日、韓国の国連安保理理事国再選出について、国際外交の舞台で高まった地位を再確認し、多者外交の全盛期を開いたという点で意味が大きいと分析した。特に北朝鮮の核問題や日本軍慰安婦問題など韓半島をめぐる各種懸案に対し主導的に参加し影響力を行使できるようになったという点が最も鼓舞的だと分析した。

一方、青瓦台(チョンワデ、大統領府)は19日、韓国が国連安全保障理事会非常任理事国に進出したことに対し、「主要20カ国(G20)首脳会議と核安全保障サミット主催などで鍛えられた韓国の外交的力量の結実であり、グローバルコリアの実現で高まった国際的地位を反映するもの」と評価した。


別所大使はアジア女性基金にも関わった

女性基金を潰そうとした挺対協
本心から日韓友好を願うのはどちらか?

確かに「慰安婦被害ハルモニ」を利用したジャパン・ヘイター(Japan hater)たちのキャンペーンはいつまでも続かない。ハルモニ達がこの世を去れば終わりである。40年50年先の日韓関係を見据えて布石を打つのが政治家なのだろうし、韓国の外交関係者も同じ思いなのかもしれない。しかし、それにしても釈然としない話である。

駐韓日本大使「韓日信頼の構築、野田首相の指示

「韓日関係はアジアだけでなく全世界にも重要だ。確固たる関係構築のために努める」

別所浩郎(59)駐韓日本大使の赴任の第一声だ。30日、金浦(キンポ)空港から入国した別所氏は取材陣に「野田佳彦首相から両国間の良い関係を作って信頼を構築するように努力するようにとの指示を受けた」としてこのように明らかにした。

韓日関係がこれまでより悪化した時点で韓国に来た彼は、会見に先立ち頭を下げてあいさつした後、控えめな姿勢で物静かに質問に答えた。独島(ドクト、日本名竹島)や慰安婦問題解決方法に対しては即答を避けた

--今後、駐韓大使としての活動計画は。

「両国関係が厳しい中で赴任した。しかし両国関係がアジア、いや全世界の中で重要だという事実は韓日両国民すべてが知っている。確固たる両国関係を構築するために韓国側の立場をよく聞いて、日本政府の立場もきちんと伝えたい」

--独島や慰安婦など両国の懸案はどのように解決していくつもりか。

「難しい状況を克服するために両国の立場をよく調整し、本部ともよく連絡して対応するのが大使としての使命だと考えている。政治・経済分野も重要だが、まず文化および人的交流を強化する。 お互いを深く理解するために人と人の関係を堅固にするところから始める計画だ。私から韓国について勉強する」

別所大使は韓国と北朝鮮問題を主に扱う北東アジア課長(1995~97)を務め、慰安婦民間基金であるアジア女性基金創設に関与した。韓国大統領府外交安保首席に当たる総理外交担当秘書官(2001~2006)として小泉元首相の2002年北朝鮮訪問首脳会談にも同行した。2008年以後、総合外交政策局長(韓国の多者調整室長)、政務担当外務審議官(次官補級)を務めた。外交部当局者は「別所氏は日本の外務省次期外務次官と挙げられる、韓半島通」と話した。別所大使は東京大学法学部出身で、外務省で最も慎重で、英語力に長けている1人に挙げられている。日本が重量級外交官の別所氏を通じて、韓国との関係および対北朝鮮関係改善に積極的に出ようとしているという分析もある。


日本政府は尖閣諸島に関する国際広報を強化するという方針を明らかにしたが、慰安婦問題についてはそのような動きは伝わって来ない。所詮慰安婦問題とはその程度のものなのである。慰安婦問題に特化したサイトでこんな事を言うのもなんだが。

2012/08/19

誰が外務省の反論を封じたのか?




日本の外交官を弁護する義理はないのだが、「仕事しろ!」「害務省」などと詰られているのを見ると、ちょっと気の毒に思う時もある。

ソウルの日本大使館前では毎週慰安婦支援団体がシュプレヒコールを上げ、最近では警察が取り締まらないので大使館前が無法地帯と化しているという話である。

今年来日した挺対協のユン代表は、慰安婦問題を解決したいという野田政権の意志を説明しに日本大使館から役人が挺対協の事務所を訪問している(主導権を握っているのは、韓国政府でなく挺対協)と語っていた。役人たちは、そんな条件では受け入れられないと、空手で帰されたらしい。ユンの話しぶりから、外交官にとってはさぞかし屈辱だったろうと想像する。

挺対協を反日団体と言い切る人も少なくない。そんな人々に辞を低くして説明に赴く。仕事であっても自分なら耐えられない。そして、国に帰れば代議士の先生がたから叱責されるのである。

西岡力が先日のニコ生で興味深い話をしていた。

西岡力: さすがにこの時は、外務省はですね、クマラスワミ報告に対して、採択する直前に40ページに渡る事実関係に踏み込んだ反論文書を出したんです。ところが、それが突然撤回されちゃうんです。で、これはぜひ(片山さつき)先生にも国政調査権を使ってですね、なんで文書が撤回されたのか。当時橋本政権ですね。社会党が与党ですよ。

片山さつき: (メモを取りながら)「自社さ」ね、はい。

西岡: で、戸塚(悦朗)弁護士なんかが書いてるものだと、外務省は事実関係で反論してきてケシカランと。日本国内で論議しなきゃならない、日本の政治家が動かしてると書いてるんです。ある面で外務省だけの責任ではなくて、政治の責任ね、外務省もそこでは頑張って、さすがに吉田清治の証言が引用された文書を国連で採択されることについては反論したわけです。でもこの文書、非公開ですよね。ないことになっちゃってる。

で、それで、その文書の代わりに、日本はすでに謝ってますと、アジア女性基金も作りましたという文書に差し替えた。それ以降、日本政府の国際社会に対する公式的立場は・・・

池田信夫: ずっとそれですよね。抵抗しないで、もうこれは終わってるんですっていう話ですよね。

西岡: そしてそれがですね、アメリカに飛び火したわけですよ。


外交官の反論を封じたのは誰か?外務省の上層部か、政治家か。大使館前に慰安婦像が建てられるのを黙って見ていた大使館員を非難する片山だが、当時橋本政権下の誰が外務省の反論を封じたのか、明らかにして欲しい。

2012/07/15

山際澄夫が米国で見た自縄自縛の日本外交


アメリカに慰安婦の碑の取材に行った山際澄夫のインタビューは一聞の価値がある。彼も怒っているが、日本人のお人好しが日本外交を自縄自縛に陥らせていることが良く分かる。以下、動画と大雑把な書き起こし。


[BU-Jpn]

私はこの人たちに強制連行は事実ではないと、ネバダ州では軍によって売春婦を認めているだろうとかベトナム戦争の話とか、日本の戦後の話なんかした。ところが、一様に言うのは、日本も認めているじゃないかとみんなに言われたんです。そこなんです。実際見てもそうなんです

左)パリセイズパーク市長 
中)慰安婦通りを提案するNYの市会議員
右)全米に慰安婦碑を計画する団体の弁護士

中国系のニューヨークの市会議員が、我々にはマイク・ホンダ決議があると言ったんです。そして最後に、私が立ち上がる時に、市会議員の秘書がそっと突きつけたのは、これなんです。

20万人の拉致の根拠は「総理の手紙」と河野談話

アジア女性基金を作った時にお金を配りましたね、元慰安婦の人に。その時に小泉さんが一緒につけた手紙なんです。これを私に突きつけたんです。これ何と書いてるかというと、

「いわゆる従軍慰安婦問題は当時の軍の関与の下に多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題でございました。私は日本国の内閣総理大臣として、・・・すべての方々に対し心からお詫びと反省の気持ちを申し上げます。我々は過去の重荷からも未来の責任からも逃げるわけにはまいりません」

我々は未来からも過去の責任からも逃れることは出来ないと言っているんです。・・・当たり前じゃないですか、これを見てもアメリカ人が慰安婦碑を作ってもいいじゃないかと思うじゃないですか。河野談話なんてもっと酷いじゃないですか(略)。

問題は、偽りの河野談話とか偽りの総理大臣の手紙とかを、今でも日本政府はアメリカなんかに宣伝してるんですよ。自分たちで。

(在米国日本大使館と書いてありますね?)

ワシントンの日本大使館のホームページから引き出したものなんです。それを私に突きつけたんです。山際さん言ってることが違うじゃないかと。日本政府だって認めてるじゃないかと。向こうの方が筋が通ってるじゃないか。

山谷えり子さんなんかが撤去してくれと言いに行ったでしょ?あの時に、さっき示した市長が、この人も反日家ではないんです。東日本大震災の時は援助までしてるんです。この人が山谷えり子さんに突きつけたのも、実は河野談話であり、小泉純一郎さんの慰安婦への手紙だったんですよ。言ってることが違うじゃないかと突きつけたんです。

誰からそれをもらったか、日本のニューヨークの総領事ですよ。山谷さんが行く数日前にパリセイズパークを訪ねて市長なんかに読み上げたってんだよ、河野談話を。日本人はこんなに謝ってるんだと。だから勘弁してくれと。撤去してくれと、そう言いに行ったんですよ。これ逆効果じゃないですか。(略)

この問題は、日本人が覚悟を決めて、日本政府の河野談話の撤廃を求めてやっていかないと、とても解決しない。

チャンネル桜 (14min~)2012.7.13


山際がアメリカで見たのは、20年に渡り 国連の人権委員会などで繰り返されてきた光景そのものである。山際は日本政府が(偽りの談話を)宣伝していると言うが、反省していない謝罪していないと繰り返す韓国に対し、日本政府が「日本人はこんなに謝ってるんだと。だから勘弁してくれ(山際)」と、ひたすら河野談話を示し国際社会に理解を求めてきたというのが、この20年間である。

廣田総領事のパリセイズパーク訪問については自分も以前のエントリーで批判したが、けっきょく日本政府が方針を変えない限り一役人にはどうしようもないようだ。そして日本政府の姿勢は日本国民の意識の反映である。挺対協の理解を得る為に彼女らの事務所に日参した日本大使館員の話を関係者から聞いたが、外交官たちは本当に屈辱的な思いをしていると思う。

河野談話に縛られた役人を責めても解決しない

山際も、ベトナムや米軍基地の売春の話を持ち出すくらいなら、こう言うべきではなかったか?アメリカに作るなら、まずは自国の軍隊が利用した慰安婦の碑を立てるのが筋ではないのかと。なぜアメリカ軍ではなく日本軍の慰安婦の碑を立てるのか?実際に自分がアメリカ人のブロガーにこう問うたら、黙ってしまったのだが・・・(争いたくないと言ってブログのエントリーを削除してしまった)。


関連エントリー: 
・ 自民党議員、河野談話を棚に上げ外務省を叱る
・ 廣木総領事と慰安婦の碑騒動を報じたニューヨーク・タイムズ

2012/06/23

自民党議員、河野談話を棚に上げ外務省を叱る



ニュージャージー州に建てられた碑に続き、ニューヨーク州のアイゼンハワー公園にも日本軍慰安婦の碑が建てられた。アメリカを舞台にした一連の動きを巡る日本の保守派議員と外務省の役人との問答。これらの碑には、20万人の女性が(日本軍によって)慰安婦として拉致されたと刻まれている。議員たちはこれに憤慨しているのだが・・・。


動画は編集されている。気になる人は元の動画を確認のこと

やり取りを聞いていると、河野談話がいかに日本の外交(官)を縛っているかが分かる。

まず、稲田朋美(自民)が、日本軍が20万人の女性を拉致して慰安婦にしたという話、キョウギノキョウセイ(こんな言葉を使うから、揚げ足を取られる)をちゃんと否定したのかとアジア大洋州局の山内参事官を詰問している。(分かり易いよう、実際の発言を書き改めた)そして、新藤義孝議員も役人に苦言を呈するのであるが・・・。

稲田: 「20万人は嘘、キョウギノキョウセイはないという事で抗議したのか?」

外務省: 「政府は一貫して河野談話に基づき説明している。慰安婦の総数は不明。20万以上という数字は根拠がないと・・・」

稲田: 「そんなんじゃダメ(怒)」

外務省: 「日本軍によって拉致されたかについては・・・募集には軍の要請を受けた業者が主に当たった。本人たちの意志に反して集められた事例が多かった。官憲などがこれに加担したこともあった(河野談話)。・・・こういう立場に立って、言うべきことは言っていく」

新藤議員: 「それは、やってないって事だ(怒)。内閣官房は『20万人』『強制』『性奴隷』『収容所』についてどういう見解か?」

内閣官房: 「河野談話に尽きる。総数は不明。 強制性、拉致されたという部分に関しては、募集は軍の要請を受けた業者が主に当たった。本人たちの意志に反して集められた例が多かった。官憲等がこれに加担したことが明らかになった・・・というのが、政府見解」


これでは幾ら役人を叱りつけても無駄だろう。河野談話が政府の公式な立場となっている現状で、どうやって外交官たちに諸外国を説得させようというのか?河野談話の下では、どう弁解しても「日本軍は直接拉致に手を染めず業者にやらせていた」と解釈されるのが、せいぜいだろう。外交官は日本政府の公式見解に縛られているのである。政府見解を変えるのは政治家の仕事であり、さらに言うなら河野洋平は新藤や稲田と同じ自民党である。

本人が談話の主旨を説明すれば
国際社会の誤解は解けるだろうに

河野談話という制約があるから、廣木ニューヨーク総領事の説得もあの様な無様な結果になるのである。総領事のパリセイズパーク訪問は、日本の保守系議員たちの圧力によるものだろうが、失敗に終わるのは必然であったのだ。ここではカットされているが、新藤議員は手続き的なことで役人を難詰しているが、そんな事はどうでもいい。抗議が目的ではなく、(国際的な)誤解を解くことが目的なのだから。

2012/06/18

韓国人留学生に泣いて謝った日本人留学生



このエピソードを読んだ時、アメリカで日本の(教科書から消された)歴史問題をテーマにしたドキュメンタリーを撮った泉谷明子の事を思い出した。韓国メディアに、(私たち)日本人が歴史を正しく習う時までもう少し待って下さいと懇願した彼女は、道上の話に出てくるナイーブな女子留学生に似ている。彼女に対し「反日」「在日」といったレッテルを貼ろうとした人もいたが、彼女も単に純真だったに過ぎない。

泉谷明子も、日本が「何をし、何をしなかった」のかを学校で学ぶ機会がなかった。だから自分のドキュメンタリーに「沈黙の恥(Silent Shame)」というタイトルをつけたのだろう。彼女は、日本が何をしたかについて教わって来なかったことにショックを受けたが、実は日本が何をしなかったかについても教育されていなかった。でなければ、トロントアルファのような団体に利用されるようなことはなかったろう。

こういうわけだから、自分は慰安婦を子供に教えることには賛成である。その時は、道上の言うように「何をし、何をしなかったのか」を洗いざらい教えるべきだ。もっと言えば、慰安婦だけでなく慰安婦騒動についても教えるべきだ。これからアジアとの交流は前にも増して盛んになる。子供たちが、隣国の人々と交わる機会も多くなる。その時にこういったナイーブな子供を作らぬように、子供に抗体を作ってやる必要がある。

泉谷明子も、日本が「何をし、
何をしなかったか」学ばず海外に出た

道上尚史はソウル駐在も経験した元外交官。韓国では現地の人々と議論し、一時嫌韓になりかけながらも、著名人と意見を交換したり新聞に自分の意見を投書した人。頑なな日本の保守派も批判しているが、日本の「良心派」にも苦言を呈している。

以下は、道上と保守派の論客との対話からの抜粋。強調は、いつものように引用者。

自国の歴史に「臭いものにふた」をしてはいけない。それは誤ったやり方だ。

アメリカでのことだが、韓国の留学生が日本の植民地支配、非人道的行為を口を極めて告発したら、日本の女子学生は「全然知らなかった、ごめんなさい」と泣いてあやまり、アメリカ人から見て異様だったという。先生はこれでよいと思われるか。自国の歴史の誇らしい面、否定的な面の双方をしっかり教え、きちんと説明できる青年を育てる必要がある。

[...]A先生との対話で、泣くばかりだった留学生の例をあげた。この女性は、日本がどれだけ悪いことをしたのかしなかったのか、何も教わっていなかった。歴史認識などという大層なものでなく、常識的な基礎知識があれば、泣くのでも怒るのでもなく、きちんと落ち着いて説明できるはずだ。「ナチスよりもひどい、世界史上最悪の残虐な日本は、今も韓国侵略を狙い軍国化を進めている」云々の、よくある乱暴な決めつけには、さすがに一言述べるべきでもあろう。


おまけ: 良心派に対する批判だけを紹介するのはフェアではないかもしれないが(道上は、良心派を全否定しているわけではない)・・・。

著作でもシンポジウムでも、韓国人の、誤解や無知に基づく日本批判、自国の事情に無反省で相手のみを批判する姿勢に対し、日本の「進歩的な良心派」は説明をせず、反問や批判をしなかった。[...]韓国の日本への大変な誤解、無知を修正するどころか、定着拡大させた。[...]ひどい場合は、自己を邪悪な古い日本と戦う正義とみなし、自分も日本の一部であることを忘れ[...]近年の「嫌韓論」は、かかる不幸な背景のなかで生まれた(もちろん、良心派が唯一の理由ではないが)。

慰安婦「伝説」について反論することは未来指向の日韓関係の為にも大切である。何をし、何をしなかったか。そのどちらか一方だけ教えてもバランスの取れた人間にはならないし、そういう人間に日韓関係を委ねるわけにはいかない。

2012/01/07

天木直人:戦後体制の再構築の時



(元)外交官で慰安婦問題を論じている人の多くは、その職業柄中立的で、いわゆる日本の保守層には物足りないだろう。それでも、天木のような極論(?)にはあまりお目にかかれない。この人の場合は一貫してこのスタンスである。

韓国のいかなる指導者もこの問題で譲歩することは出来ず、決して国内向けのポーズだけではない、と天木は言う。そうだろうか?元々イ・ミョンバク大統領はこの問題を避けて来たのである。任期末を迎え、世論に煽られ持ち出さざるを得なくなったと多くの人は考えているし、自分もそう思う。

天木直人は慰安婦問題が「戦後体制をすべて原点にもどって作り直さなければならない時期が来た事を我々に教えてくれている」と言い、それは「まったなし」だと強調する。そして日韓基本条約を見直す他ないと言う。戦後体制云々の話なら、サンフランシコ条約の方が遥か重要だろうし、慰安婦問題は力を持ちすぎた韓国の慰安婦支援団体(挺対協)が韓国の国政を歪めている国内問題であって、沖縄の基地問題に比べれば小さな問題である(そういう意味では、基地問題も日本の国内問題である)。もっとも、天木直人はこの一年前に「日米同盟を根本的に見直す時期が来ているということだ」などと言ってもいたが・・・。

「慰安婦問題が如何に重要な問題であるか。それは誰もわかっている」・・・。この問題がそれほど大層な問題だと思っている人は少ないだろう。だからこそ、天木も最初に「これから書くことをはたしてどれだけの読者が正しく理解することだろうか」などと弱気な事を言わざるをえないのだろう。慰安婦騒動は韓国政府も持て余しているのである。天木が駐韓大使であったら、韓国政府はそうとう迷惑したはずである。

※ 日韓基本条約を見直したところで、慰安婦の内の大きな部分を占めていた日本人慰安婦にはまったく関係ない。そんな事でどうして「慰安婦問題」が解決したと言えるのか?解決するとすれば、「慰安婦騒動」である(「外交問題としての慰安婦問題」は沈静化するかもしれないが)。


慰安婦問題が迫る我が国の戦後体制の総決算 

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これから書くことをはたしてどれだけの読者が正しく理解すること
だろうか。

それでも私は書きとどめておきたい。

日韓首脳会談は想定されていた通りだった。

「慰安婦問題の賠償問題を解決しない政府は憲法違反だ」と憲法裁判所
から判決を受けた李明博大統領が慰安婦問題の解決を日本に強く迫った
のは当然だ。

これは来年の選挙を控えた国内向けの政治的ポーズだけではない

韓国のいかなる指導者もこの問題で譲歩することはできない

韓国にリベラル政権が出来れば、この問題はより大きな問題として取り
あげられるだろう。

これに対して野田首相が「解決済みだ」という従来の日本政府の答弁を
繰り返したのも想定通りだ。

官僚に主導され、政治家としての信念が微塵も感じられない野田首相
にはこれ以外の対応はない。

官僚からは局面を打開する政策は生まれてこない。その官僚に従うだけ
の野田首相から出てくるあらゆる政策は不毛だ。

不毛なのは野田首相の対応ぶりだけではない。

慰安婦問題が以如何に重要な問題であるか。それは誰もがわかっている
にもかかわらず、日韓首脳会談を報じるメディアも解説者も、その解決策
について何も語らない。語れない。ただ、難しい問題だと繰り返すばかり
である。

どうすればいいのか。

これがこのメルマガの趣旨である。

実はこの慰安婦問題は、戦後体制をすべて原点にもどって作り直さな
ければならない時期が来た事を我々に教えてくれているのだ。

戦後体制の再構築をわれわれ国民の手によって成し遂げなければなら
ない時が待ったなしで来たということだ。

1965年の日韓基本条約を見直すのだ。その過程の中でこそ慰安婦
問題は真の解決ができる。それ以外の解決はない。

そして慰安婦問題は、同時にまた沖縄問題でもあるのだ。

沖縄問題の真の解決は1951年の日米安保条約を見直す事によって
はじめて可能なのである。それ以外の解決はない。

そして、福島原発事故問題に象徴される野田民主党政権の行き詰まり
こそ日本の政治が戦後総決算を迫られていることを見事に象徴している。

慰安婦問題で野田首相が李明博大統領と向かい合っているちょうど
その時、枝野、細野、平野という野田民主党政権の重要閣僚がガン首を
そろえて福島県の首長らと向かい合っていた。

そして無能をさらけ出していた。

もはやこの国の諸問題は戦後体制でつくられた統治機構では何一つ解決
できないのだ。

歴史認識の確立。日米同盟からの自立。官から民、中央から地方への
権限移譲。

すなわち戦後体制の見直しを始める時が、まったなしに来ているという
ことだ。

野田首相の言葉だけの姿は、何も決断できない、行動を起こさない日本
国民のあわせ鏡だ。

橋下にしろ、小沢にしろ、渡辺にしろ、この戦後の総決算に向けて正しい
行動をとることができない限り、野田と同じ失望に終わる。

慰安婦問題が突きつけたものは戦後体制の再構築である。

求められる政治家は、まさしくその事を正しく認識し、正しく行動できる
政治家なのである。

慰安婦問題は決して日韓関係だけの問題ではない。



2011/09/16

駐日オランダ大使が日本人に説いた慰安婦問題


漢字に詳しいというヘーア大使だが、日本語の資料は読めないようだ
(写真は本文と無関係)

昨年、オランダの駐日大使フィリップ・ドゥ・ヘーアの講演を聴く機会があった。その時の事をまとめる積りで、いつの間にかメモを無くしてしまった。そこで記憶を頼りに書くわけだが、幸いネットにはその講演の概要が紹介されているから、それらを利用して記憶の復元を試みてみる。しかしながら、ネット上にこの時の感想を上げている人の多くは、自分とかなりスタンスが異なり、大使の講演を批判的に見ていた人は少ないようである。もっとも、それゆえ両方の感想を比較して貰えばそれなりに有意義なのではないかとも思うわけである。この講演は「日本キリスト教会日本軍『慰安婦』問題と取り組む会」が主催者となり新宿区のある教会で行われた。

ヘーア大使の祖父は戦前に来日し、太平洋戦争に巻き込まれた。叔父は炭鉱に送られ、祖父は憲兵隊の通訳として働いた。この事でヘーア大使の祖母は終生祖父を恨んでいたという。彼はたぶん2007年にアメリカで始まった慰安婦非難決議採択運動をきっかけに慰安婦問題を知ったのではないかと思われる(草の根レベルの採択運動はもっと前から)。よく知られているように、戦時中インドネシアでは「白馬事件」と呼ばれる事件が発生し、オランダ人抑留者の女性の一部が本人の意思に反して慰安婦にされてしまった。アメリカの下院に証言者として招かれた一人がオランダ人女性であったことから、オランダでもこの問題に注目が集まった。

白馬事件についてはここでは詳しく述べないが、しばしば強制連行の証拠として日本の「良心派」が持ち出すので聞いた事がある人も多いはずである。「強制的」に「連行」したから「強制連行」・・・ではないのであるが、それはともかく、ヘーア大使はその時の資料を読み込んでいることもあり、慰安所システムを、女性を憎むという発想がなければ思いつかない制度であるというような事を言っていた。

個人的な印象であるが、最初はヘーア大使も遠慮がちだったと思う。日本人の聴衆を前にして日本を批判するのだから当然だろう。彼は物腰柔らかく思慮深い人物だった。奥さんも感じのいい人だった。マイク・ホンダのような軽薄なタイプの人間ではないのは確かだ。しかし、この問題に詳しいとはいえない。「過去から目を背けてはいけない」といった類の、失礼だがありきたりな説教文句も少なくなかった。


最初に韓国の「兄弟姉妹」のために祈りが捧げられた


ところが、質疑応答の時間になっても彼の話に異論を挟む者はなく、我が国がオランダ人に対して行った非道な行為について謝罪したいと立ち上がる聴衆の姿に勇気づけられたか、最後の方になると彼の日本に対する批判も大胆になっていった。

原爆は確かに悲劇だったが歴史の一部として見なければならないとも言っていた。ようは、「日本が戦争を始めたから、原爆の投下を招いたのだ」と言いたかったのだろう。しかし、その理屈を延長すれば、オランダ人が日本軍に抑留されたのは、オランダ人がインドネシアを支配(侵略)していたからだという事にもならないか?それで、オランダ人は納得できるのだろうか?

公平の為に言っておくと、ヘーア大使はオランダの植民地支配を正当化していない。大使は、オランダ人の中には植民地支配がインドネシアの発展に貢献したという人もいるが、それはインドネシア人が望んだことではない、と言う。アメリカに黒人奴隷を運んだのもオランダの船であり、ユダヤ人を絶滅キャンプに運んだのもオランダの鉄道だったかオランダ国内を通過した(記憶が曖昧)のだから、オランダにもこれらの歴史について責任があるというような事も言っていた。

もっとも、大使が挙げた例は間接的なオランダの「罪」ばかりである。例えば、オランダは北アメリカ大陸にも植民地(都市)を持っていたが、そこで原住民の虐殺事件を起こしているし、インドネシアでも同様の事件を起こしている。そういった直接的な加害行為には、意図的ではないだろうが触れなかったようである。たぶん、それらの事件は(白馬事件も同じなのだが)一部の人間の犯罪であって、アメリカの奴隷制度やドイツのホロコーストのように国家の方針として行われたわけではないから、彼の中では区別されているのだろう。つまり、彼の頭の中では慰安婦の「強制動員」とその虐待は日本の国策として、アメリカの奴隷制度などと同列に置かれているのだと自分には思われた(一部の学者や運動家たちが、国際社会にそのように印象づけた)。

ヘーアが慰安婦問題について偏った知識しか持ちあわせていないらしい事は、質疑応答の時間でも明らかになった。質疑応答に入り、自分の後方に座っていた男性が発言の機会を求めた。彼は埼玉平和資料館が「従軍慰安婦」の表記を「慰安婦」に変更したことをどう思うかと、大使に質問した。男性は長々と何やら解説していたが、大使の答えは「日本人の中には日本政府(軍?)が関与したことを認めようとしない人達がいる」というまるっきりトンチンカンなものであった。大使は真剣な顔でそう述べたのである(平和資料館の問題については以前のエントリー参照)。

余談だが、面白かったのは、講演が終わった後、質問した男性が他の参加者から抗議されていたことだ。「従軍」という言葉は自ら進んで慰安婦になったことを意味する(詳しくは前記のエントリーを)と詰め寄られてしどろもどろになっている男性の傍らを通って、自分は会場を出た。

肝心のヘーア大使はこんな裏事情など知る由もなく、オランダ大使館へ日本人から抗議の手紙が送られて来たという話も披露した(加瀬英明か誰かからの手紙だったらしいが、名前は失念)。彼に言わせると、インターネットで調べれば簡単に見破れるような嘘(?)が書かれていたという。欧米語しか読めない人間がインターネットで慰安婦問題の何が分かるというのか、と思ってしまうが、けっきょく、駐日大使に誤解させたままにしておく日本の政治家の責任も大きいのである。

東郷は欧米人の誤解を正そうとしていたが、ヘーア大使はまるで理解していなかった


彼はまた、面識のある東郷和彦元駐オランダ大使を、良心的な日本人の例として紹介した。東郷は慰安婦問題についても正しい認識を持っていると。しかし、東郷の著書を読めば分かるが、彼はアメリカの慰安婦決議に反発して、当時アメリカの議員たちの誤解を解こうと奔走していたのである。

・・・安倍総理を「慰安婦に対する強制性の(全面的な)否定者」として排撃する英文メディアの論調は、猛威をふるった。...主要メディアが、総理を「慰安婦の否定者(denier)」として切り捨てるあまりのものすごさに、私は、しばし言葉を失っていた。

東郷和彦 歴史と外交

けっきょくヘーア大使は何も分かっていないのである。善良な人間ではあるが、彼も偏見の持ち主であり、このようなピント外れな説教を聞かされていたにも関わらず、多くの日本人は感激の面持ちで会場を後にしたのであった。半知半解の大使も問題だが、それを指摘しない(出来ない)日本人が一番の問題なのだ。

もっとも大使の親族が戦時中に日本軍の為に苦しんだという話は事実だろうし、その話は大変に重いものだった。

追記: 思い出したが、ヘーア大使は「実は、慰安婦の中には日本人もいた」「しかし日本人(売春婦?)の数が足りなくなると、アジアの女性たちを(ムリヤリ)慰安婦にした」と日本人聴衆にレクチャーしていた。記憶が定かではないが、たぶん大使は日本人慰安婦=プロの売春婦、外国人=強制連行被害者という認識であったと思う。彼の知識はかなり古いソースから仕込んだものらしい。というのも、共闘関係にある日本のフェミニストたちの抗議を受け、韓国の挺対協も最近では「被害者」にプロとアマの区別はないという立場に転じているからである。しかし、この大使の発言に対しても誰も異を唱えることはなかった。